「ちゃんとわかっているのに、またケアレスミス…」「何度も同じところで間違える!」
そんな風に、お子さんのテストや宿題を見てガッカリしたことはありませんか?
でも、少し立ち止まって考えてみましょう。
本当にそれは“ケアレス(不注意)”なのでしょうか?
子どものミスを「うっかり」で片付けてしまうと、大事な原因を見逃してしまうかもしれません。
「ケアレスミス」とは、本来は「注意を払えば防げたミス」とされます。
ですが、実際の子どものミスには、不注意以外の要因がたくさん潜んでいます。
例えば、以下のようなケースがよく見られます
✅式の立て方があいまいで、途中で混乱
✅数字や記号の書き間違い(6と9を間違える、符号の抜け)
✅問題を読み飛ばしてしまう(「全部答えなさい」を見落とす)
✅急いでやって、見直しする時間がない
こういったミスは「注意力がないから」ではなく、知識の整理不足や時間配分の問題、勉強の姿勢・習慣の課題が背景にあることが多いのです。
お子さんがミスをしたとき、つい口にしてしまいがちな言葉があります。
「なんでこんなミスをするの?」
「また同じところ間違えてるじゃない!」
「ちゃんと見直したの!?」
これらは、大人からすると“もっと注意して”という励ましのつもりかもしれませんが、子どもにとっては「責められている」「怒られている」と感じてしまいます。すると、反発したり、萎縮したりして、逆にミスが増える原因にも。
大切なのは、「どこで・なぜミスしたのか」を一緒に整理することです。
たとえば
✅「この問題、途中までは合ってるね。どこで間違えたと思う?」
✅「これ、引き算になってるけど、どうしてそうしたのかな?」
といったふうに、原因を一緒に“発見”する会話に変えると、子どもも前向きに取り組めるようになります。
よく「見直しをしなさい」と言いますが、実は多くの子どもは見直しの具体的なやり方を知らないままです。
ただ答えを見ているだけでは、ミスに気づけません。
✅計算は、逆算や別の方法で解き直す
✅問題文を音読して確認する
✅自分の答えと問題文が合っているか照らし合わせる
こういった「ミスを見つける技術」を教えることで、初めて「見直し」が実際に役立つようになります。
最後に、お子さんのミスを減らすためにできる、保護者のサポート方法を3つ紹介します。
① ミスのパターンを一緒に探す
「同じようなミス、前もしてたね」と気づいたら、ノートやテストを見返して「ミスのクセ」を確認。書き方?読み落とし?時間不足?をチェック。
② 解き直しを“怒り”ではなく“気づき”の時間に
「間違いを見つけてすごい!」という前向きな声かけを。ミスは「成長のチャンス」だと伝えることで、子どもの気持ちも変わってきます。
③ 「どうすれば間違えにくくなる?」を一緒に考える
「線を引く」「ゆっくり読む」「筆算をしっかり書く」など、次に活かすための工夫を、子ども自身に考えさせるのがポイントです。
計算ミス・ケアレスミスは、単なる「注意不足」ではなく、学習姿勢や習慣の中に原因があることが多いです。
親が「怒る」より「観察して支える」ことで、子どもは自然と自分のミスに気づき、改善できるようになります。
「なんでまたミスするの?」ではなく、
「どうすれば、次はできるかな?」という声かけが、子どもの力を引き出す第一歩です。
毎日個別塾5-Days皆実町教室教室長。皆さんが望んだ将来に向けて歩めるように、日々その手助けをさせていただいております。学校の復習から受験に向けた対策、将来の相談など小さなことから大きなことまで、何でも共有出来るような教室を目指しています。この場でも皆さまの手助けになれるよう、様々な情報を発信できればと思います。