夏休みも後半。「宿題はまだ終わっていない」「家ではスマホやゲームばかり」「来年は受験生なのに、本人はまったく焦っていない」——そんなお子さまの様子を見て、不安やいら立ちを感じていませんか。
特に中学2年生は、中学校生活にも慣れ、受験まではまだ時間があるように感じやすい時期です。しかし、2学期は英語や数学を中心に学習内容が難しくなり、1学期までの苦手が表面化しやすくなります。中2の夏休み後の時期をどう過ごすかは、中3になってからの受験勉強の負担にも大きく関わります。
では、我が子に危機感を持たせるには、どうすればよいのでしょうか。
中学2年生が受験を自分の問題として考えられないのは、決して本人が怠けているからだけではありません。この時期には、危機感を持ちにくいいくつかの理由があります。
大人にとって「あと1年半」は短く感じられても、中学生にとっては非常に先のことです。「中3になってから始めればよい」「部活動を引退してから頑張れば間に合う」と考えやすく、今の勉強と高校受験がつながりません。
通知表や定期テストの点数は見ていても、それが志望校や将来の選択肢にどう関係するのか分からなければ、結果を見ても焦りは生まれません。
苦手が増えている子ほど、ワークを開いても解けない問題が多く、勉強を始めること自体が苦痛になります。スマホやゲームを優先しているように見えても、実際には「できない自分」と向き合うことを避けている場合があります。
そのため、親が危機感を強めようとして言葉を重ねるだけでは、問題は解決しません。本人の中にある「受験はまだ先」「今の成績でも何とかなる」「何を勉強すればよいか分からない」という状態を、一つずつ具体化する必要があります。
親としては、「今から勉強しないと受験で困るよ」「このままだと行ける高校がなくなるよ」と言いたくなるものです。しかし、遠い将来の話を繰り返しても、中学2年生には実感しにくいことがあります。それどころか、強く言われるほど「分かっている」「うるさい」と反発し、勉強の話そのものを避けるようになることもあります。
危機感は、親から与えられる恐怖ではありません。本人が「今のままだと目標に届かない」「何かを変える必要がある」と、自分の現状を具体的に理解したときに生まれます。
大切なのは、焦らせることではなく、本人が現状と次の一歩を見えるようにすることです。
まずは「夏休み、全然勉強していないよね」と責めるのではなく、できたことと残っていることを一緒に整理しましょう。
たとえば、学校の宿題、1学期の復習、苦手単元、生活リズムについて、「できた・途中・まだ」の3つに分けます。書き出してみると、本人も「思ったより残っている」「数学の復習ができていない」と現状を客観的に見やすくなります。
このとき、親が評価を加えすぎないことがポイントです。「だから言ったでしょう」ではなく、「残りの日数で何を優先しようか」と、次の行動に話を進めましょう。
高校受験は、中2の子どもにとってまだ先の出来事です。そこで、まずは2学期最初の定期テストや実力テストなど、近い目標に置き換えます。
「受験のために頑張ろう」ではなく、「次の数学で前回より10点上げるには何が必要かな」「英単語を毎日10個ずつ覚えたら、テストまでに何個できるかな」と考えるほうが、行動につながりやすくなります。
目標は、本人が少し頑張れば達成できそうな内容にすることが大切です。最初から高すぎる目標を設定すると、始める前に諦めてしまいます。
危機感を持たせるために、いきなり難しい模試を受けさせる必要はありません。1学期の定期テストや学校のワークを見直し、間違えた問題を確認するだけでも十分です。
数学なら計算、連立方程式、文章題。英語なら単語、文法、長文読解など、苦手を具体的に分けてみましょう。「数学が苦手」という曖昧な状態では動けませんが、「連立方程式の文章題で式が作れない」と分かれば、やるべきことが見えてきます。
危機感と行動はセットです。できないことだけを突きつけず、「では、何からやればできるようになるか」まで一緒に決めましょう。
「毎日2時間勉強する」と決めても、続かないことがあります。そこで、「夕食前の20分は学校のワーク」「スマホは机に置かない」「夜8時になったら英単語から始める」など、勉強を始める条件を具体的にします。
最初は20分でも構いません。短時間でも毎日始められるようになると、「自分にもできた」という感覚が生まれます。その積み重ねが、2学期の学習習慣につながります。
思春期の中学生は、親から言われると反発しても、学校や塾の先生など第三者の言葉なら受け止められることがあります。
「今の成績でどの高校を目指せるのか」「2学期に何を伸ばすべきか」「今の勉強方法で足りているのか」を具体的に伝えてもらうことで、受験が少しずつ自分の問題になります。
保護者の方だけで何とかしようとせず、周囲の大人を上手に頼ることも大切です。
お子さまを心配する気持ちが強いほど、保護者の方の言葉も強くなりがちです。しかし、次のような接し方は、本人を勉強から遠ざける可能性があります。
「同じ部活の○○君はもう受験勉強を始めている」「お姉ちゃんは中2のとき、もっと勉強していた」と比べられると、子どもは自分の課題ではなく、比較されたことへの不満に意識が向きます。比べるのであれば他人ではなく、前回のテストや先週の自分と比べましょう。
「このままだと行ける高校がなくなる」と繰り返すと、一時的には机に向かうかもしれません。しかし、恐怖だけで始めた勉強は長続きしにくく、結果が出なければ「どうせ自分には無理だ」と諦める原因にもなります。厳しい現状を伝える場合も、必ず「今から何をすれば変えられるか」とセットにすることが大切です。
親が教材、時間、ページ数まで一方的に決めると、子どもは「やらされている」と感じます。計画を立てる手助けは必要ですが、最後は本人に選ばせましょう。「英語と数学のどちらから始める?」「夕食前と夕食後なら、どちらが続けやすい?」のように選択肢を示すと、自分で決めた感覚を持ちやすくなります。
危機感を持ってほしいと思っても、最初から「受験の話をしよう」と切り出すと、身構えてしまう子もいます。まずは、夏休みの事実確認から始めてみましょう。
たとえば、「夏休みの過ごし方を責めたいわけではなくて、2学期に困らないように一緒に整理したい」と目的を伝えます。そのうえで、「学校の宿題はどこまで終わった?」「1学期のテストで、もう一度やったほうがよさそうな教科はどれ?」と尋ねます。
本人が「分からない」「別にない」と答えた場合も、すぐに親の答えを押しつけないようにしましょう。「では、前回のテストを一緒に10分だけ見てみよう」「今日決めるのは一つだけでいいよ」と、考える範囲を小さくします。
話し合いのゴールは、子どもを反省させることではありません。「明日の夕食前に数学のワークを2ページ進める」など、本人が実行できる行動を一つ決めることです。小さな約束を実行できれば、次の行動を決めやすくなり、受験に向けた主体性も少しずつ育っていきます。

夏休みの前半を思うように過ごせなかったとしても、今からすべてを取り戻そうとする必要はありません。残りの期間で、苦手を一つ見つけ、毎日取り組む時間を決め、2学期最初の目標を立てる。それだけでも、新学期のスタートは変わります。
お子さまに本当に必要なのは、強い叱責や漠然とした危機感ではなく、「今の自分」と「今日やること」が分かる状態です。
毎日個別塾5-Daysでは、お子さま一人ひとりの学習状況を確認し、苦手単元の整理から2学期の定期テスト、高校受験を見据えた学習計画までサポートしています。
「何から始めればよいか分からない」「親が言っても勉強しない」とお悩みの方は、お近くの教室へお気軽にご相談ください。夏休み後半の小さな一歩を、2学期の自信につなげていきましょう。
毎日個別塾5-Days管理本部の、鎌倉圭輔と申します。以前には教室運営にも携わり、たくさんの生徒さんを見させていただいていました。教室運営に携わっていた当時は一人ひとり違う性格や特徴を持つお子さまそれぞれに合った授業、対応を心がけていました。私が投稿するブログではそのころの経験を活かして皆様にお伝えできることを発信してまいります。 毎日個別塾5-Daysでは、「『ひとりで勉強できる』を実現する」を指導理念として掲げ、お子さまが学習に前向きになり、自分の力で勉強ができるお手伝いを伴走者として行っております。 ぜひ一度無料体験授業を受けにお近くの教室にお越しください!
体験終了後、面談をさせて頂き、お子様に合わせた今後の学習プランをご提案させていただきます。
定期試験対策・受験対策にも使えます!毎日の学習習慣の定着化、苦手克服などにぜひご活用ください。