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2025.09.25

「うちの子に限って…」と思ったら読んでほしい、スマホ依存のサイン ― 境界線の引き方と、親ができる具体的な対策 ―

まずはご相談ください!

はじめに

「うちの子に限って、スマホ依存なんて……」
そう思っている保護者の方は多いのではないでしょうか。
たしかに、自分の子どもを“依存”という言葉で括るのは抵抗があります。しかし、スマートフォンは私たち大人以上に、子どもたちの心を深く捉える存在です。

スマホの便利さや楽しさを否定する必要はありませんが、知らないうちに「自分でやめられない状態」になっていたら、それは立派な“依存傾向”のサインです。
本記事では、そんなスマホ依存の兆候と、子どもを責めずにできる関わり方、家庭内でできる対策をご紹介します。

 

「スマホ依存」ってどういう状態?

まず前提として、スマホを長時間使っている=依存とは限りません。
ただし以下のような状態が続いていると、「スマホがないと落ち着かない」「スマホ中心の生活になっている」状態といえます。

 

スマホ依存の“初期サイン”5つ

  1. 寝る前や起きた直後にスマホを手放せない
     → 1日の始まりと終わりがスマホになっている場合、脳が「スマホ中心」に傾いている証拠です。

  2. 宿題中にもスマホをチェックする
     → 勉強の手が止まっているのに、スマホ通知にだけはすぐ反応する。これは集中力の低下の始まりです。

  3. 「あと5分」が守れない
     → ゲームや動画を「あとちょっと…」が延々と続く。時間管理の自制心が崩れてきているサイン。

  4. 家族との会話中もスマホをいじっている
     → 無意識に会話よりスマホを優先してしまうのは、依存傾向が強まっている証です。

  5. スマホを取り上げられると激しく怒る/不安になる
     → 「やめさせられる」と感じた瞬間、イライラや不安を感じるなら、すでに精神的な依存が始まっています。

  まずはご相談ください!  

 

スマホ依存が進むと、どうなるのか?

子どもがスマホに依存すると、次のような問題が現れます。

  • 学力低下勉強時間が減るだけでなく、集中力や記憶力の低下も。

  • 睡眠障害:寝る直前までスマホを使い、ブルーライトで脳が興奮したまま眠れなくなる。

  • 対人関係の希薄化:リアルな人間関係よりSNSやゲームの中のつながりを重視するように。

  • 情緒の不安定化:スマホを取り上げられたときの怒りや不安感が増し、親子バトルに発展。

 

「ルールがあるのに守らない」その裏にある心理

ルールを決めたはずなのに守れない…。
このとき「約束破ったでしょ!」「意志が弱い!」と叱るのは逆効果です。
スマホ依存に陥っている子どもは、やめたくてもやめられない状態にあります。

なぜかというと、ゲームやSNSは「報酬系」と呼ばれる脳の快感を刺激する仕組みになっており、子どもが自力で断ち切るのは大人以上に困難なのです。

 

親が“境界線”を引くための3つの基本

① ルールは「一緒に決める」

子どもにとって納得感がないルールは「親の押し付け」としか映りません。
時間帯・時間制限・使用OKの場所などを、子どもと一緒に話し合いましょう。

例)

  • 夜9時以降はリビングにスマホを置く

  • 平日は30分、休日は1時間まで

  • 食事中は手の届かないところに置く など

② “使って良い時間”を設ける

「何時までに終わらせなさい」よりも、「〇時〜〇時ならOK」というスタイルが効果的です。
これは「自由時間をちゃんと与えている」という安心感と、「守れば続けられる」という成功体験を子どもに与えます。

③ スマホを“取り上げない”工夫

スマホを親が強制的に奪うと、親子関係に溝が生まれます。
その代わり、「充電は夜9時にリビングで」「スクリーンタイムを一緒にチェック」など、管理を一緒に行う方法が有効です。

 

スマホ依存対策のために家庭でできる工夫5選

対策内容 解説
タイマー活用 スマホ利用時にタイマーを設定することで自制心をサポート
アプリの時間制限設定 スクリーンタイム機能でアプリ使用時間を管理(iPhone/Android)
“スマホのない時間”を作る 例えば、家族団らん・食事中・入浴中などをスマホフリーに
スマホ以外の楽しみを提供 ボードゲーム、スポーツ、読書など、没頭できる趣味を増やす
親自身もスマホ使用を見直す 親がいつもスマホを見ていると、子どもは「それが当たり前」だと思ってしまう

 

それでもダメなときは?

もしこれらを試しても改善されない場合、以下のような支援先を活用するのも選択肢の一つです。

  • 学校のスクールカウンセラー

  • 医療機関の思春期外来や心療内科

  • 地域の教育相談窓口

  • 塾や学習支援教室での学習リズムづくり

スマホ依存の根本には、「不安」「退屈」「孤独感」などが隠れていることもあります。
無理に引きはがすのではなく、居場所や安心できる環境を増やすことが、実は一番の解決策になることも多いのです。

 

まとめ

スマホ依存は、今や大人だけでなく子どもにも深刻な影響を与える時代です。
ただ、「使わせない」ではなく、「うまく使いこなせる力を育てる」ことが親としてできる最大のサポートではないでしょうか。

子どもの“今”の姿だけで判断せず、「どう育ってほしいか」という未来の視点で関わっていくことが大切です。

まずはご相談ください!

この記事を書いた人

西岡 俊輝

5-days横川教室の教室長。歴史の授業に自信があり、楽しくてわかりやすい解説が好評です。「生徒が誰かに勉強を教えられるほど得意になってほしい」を信念に、日々指導に熱を注いでいます。現在ダイエットにも挑戦中で、目標はあと5kg減!勉強も健康も、日々コツコツ積み重ねを大切にしています。

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