毎日個別塾 5-Days<

お問合せ

無料体験

資料請求

0120-935-472

公式ブログBLOG

5-Days公式ブログ

2025.04.17

「ながら勉強」は記憶の敵!勉強中の“無意識のマルチタスク”に注意

はじめに

「うちの子、長時間机に向かっているのに、テストの点数が伸びない…」
そんなお悩みを持つ保護者の方は多いのではないでしょうか?

実は、その“勉強時間”の中身が大きなカギを握っています。
一見、まじめに勉強しているように見えても、スマホをチラ見したり、音楽を流しっぱなしにしていたり…無意識のうちに「ながら勉強」になっているケースは意外と多いのです。

今回は、そんな“無意識のマルチタスク”が記憶力や集中力に与える悪影響と、その対策について詳しくご紹介します。

ながら勉強とは?~気づかぬうちに集中力が分散~

「ながら勉強」とは、勉強をしながら別のことを同時に行っている状態のことを指します。たとえば…

 

・音楽を聴きながら問題集を解く

・スマホの通知が来るたびに手を止める

・YouTubeを“BGM”代わりに流しながら英単語を暗記する

・お菓子を食べながら参考書を読む

 

こうした“ながら行動”は、本人が気づかぬうちに脳のリソースを奪っており、記憶の定着や思考力に大きく影響を及ぼします。

なぜ「ながら勉強」が記憶の敵なのか?

① 脳は“マルチタスク”ができない

私たちの脳は、実は「同時に複数の作業を効率よくこなす」ことが苦手です。
音楽を聴く、スマホを見る、問題を解く…これらを同時に処理しようとすると、脳はそれぞれの作業に断続的に注意を移すため、記憶の定着や理解が浅くなってしまいます。

これを「注意資源の分散」と呼び、学習効率を著しく下げる原因になります。

② 記憶が短期記憶で止まってしまう

ながら勉強では、情報が一時的に脳に入っても、それが長期記憶に変換されにくくなります。
たとえば、英単語を“なんとなく眺めていた”だけでは、テストのときに思い出せない…という経験、ありませんか? これは、深い集中ができていなかった証拠です。

③ 勉強に“没入”できない

集中力が高まっている状態を「フロー状態」と呼びますが、ながら勉強ではこの状態に入ることができません。気が散ったり中断が多いことで、勉強そのものが「ただの作業」になり、モチベーションの低下にもつながります。

よくある「無意識のマルチタスク」例

お子さんが次のような習慣を持っていないか、チェックしてみてください。

 

・スマホを机の上に置いている(通知が気になる)

・勉強中にLINEやSNSを何度も確認してしまう

・テレビや動画の音声が聞こえる部屋で勉強している

・「BGMがないと集中できない」と本人が思い込んでいる

・勉強中にこまめに飲食している

 

このような環境では、本人が自覚していなくても常に“注意力”がそがれている状態です。

「ながら勉強」をやめるための実践アドバイス

① スマホは物理的に“遠ざける”

通知音や画面の光は、集中を一瞬で途切れさせます。
勉強中はスマホを別の部屋に置く、または保護者が一時的に預かるなどのルールを決めるのがおすすめです。アプリで一時ロックする「タイムロッキングアプリ」も活用できます。

② 静かな環境で勉強することの大切さを伝える

「音楽があった方が落ち着く」と思っている子もいますが、実際には静かな環境の方が記憶の定着には効果的です。特に歌詞のある音楽は、言語処理を妨げるため暗記に向いていません。

③ 「ポモドーロ・テクニック」で集中力を強化

25分間集中 → 5分休憩、というサイクルを繰り返すポモドーロ・テクニックは、ながら行動を防ぐのに効果的です。時間を区切ることで、「今は集中の時間」と意識できるようになります。

④ 学習ログをつける(見える化)

「今日の勉強時間」「ながら行動がなかった時間」を記録することで、集中できたかどうかを本人が客観的に振り返れるようになります。保護者と一緒に記録をつけることで、習慣化しやすくなります。

保護者にできるサポートとは?

ながら勉強をやめるには、「本人の意識」も大事ですが、家庭の環境づくりも欠かせません。以下のようなサポートが有効です。

 

・テレビをつけっぱなしにしない(家族全体の協力)

・勉強する部屋の整理整頓を一緒に行う

・「今、集中できてたね!」と声かけをしてあげる

・誘惑の少ないリビング学習を取り入れる

 

また、叱るのではなく、「どうしたら集中しやすいかな?」と一緒に考える姿勢が、子どものやる気を引き出します。

おわりに

いくら一生懸命に机に向かっても、ながら勉強では記憶も集中力も十分に働きません。
効率的な学習のためには、「勉強に集中できる環境」と「脳がひとつのことに専念できる状態」を整えることがとても大切です。

お子さんの“がんばり”を結果につなげるために、まずは家庭でできる工夫から始めてみましょう。

この記事を書いた人

吉田 瑞生

毎日個別塾5-Days浜校・津島校教室長。 【好きこそものの上手なれ】 成長するためには「好き」という気持ちが必要不可欠です。 皆さんが「塾に行きたい!楽しい!好きだ!」と思えるような教室を目指しています。 この場が皆さんの将来の手助けになれる、気づきをあたえられる、そんな場になれるように様々な情報を発信していきます!

体験・学習相談などお気軽にお問い合わせください。

フリーコール 0120-935-472

受付時間 13:00~22:00(日祝除く)