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2025.08.29

「やる気が出ない…」と言う子どもへの正しい声かけとは? 無理に励まさず、共感と仕組みで乗り越える方法

まずはご相談ください!

「やらなきゃいけないのはわかってる」
「でも、やる気が出ない…」

 

そんな言葉を、子どもから聞いたことはありませんか?

 

この一言に、どう返すか。
保護者として、悩む方はとても多いです。

 

 ◆「甘えるな!」と言いたくなる

 ◆「やる気を出しなさい」と叱ってしまう

 ◆応援しているつもりでも、プレッシャーになっているかもしれない

 

今回は、そんなお悩みを持つ保護者の方に向けて、
「やる気が出ない」と言う子どもへの正しい声かけと、その乗り越え方をご紹介します。

 

 

■ そもそも“やる気”って、何なのか?

「やる気」とは、やるべきことに対して心が前向きになるエネルギーのようなもの。
しかし実際は、やる気が出るから行動するのではなく、行動するからやる気が出てくるという側面があります。

 

 ◆「とりあえず机に向かった」

 ◆「簡単な問題を1問解いてみた」

 ◆「時間を決めて5分だけやった」

 

このように、“行動を始める”ことでスイッチが入るのが、子どものやる気の特徴です。

 

■ 「やる気が出ない」と言う子の本音とは?

「やる気が出ない」と口にする子どもたちは、必ずしも怠けているわけではありません。

実はその裏には、次のような気持ちが隠れていることが多いのです。

 

 ◆失敗するのが怖い(自信がない)

 ◆面倒くさいと感じている(疲れている)

 ◆何から始めればいいかわからない(整理できていない)

 

つまり、「やる気がない」のではなく、“やる気が出せない状態”にあるという見方が大切なのです。

 

■ NGな声かけ:やる気を削ぐ3つの言葉

❌「いい加減にしなさい!」

→ 感情で叱ってしまうと、子どもは「責められている」と感じ、自己肯定感が下がります。

 

❌「ほら、○○ちゃんはちゃんとしてるよ?」

→ 他人との比較は、子どものやる気を奪い、逆効果になります。

 

❌「やる気がないなら、もう知らない!」

→ 見放されたと感じると、「どうせ自分なんて」と諦めモードに入ることも。

 

■ OKな声かけ:やる気の芽を育てる言葉

✅「今日はちょっと疲れてる?」

子どもの状態に“共感”することで、「分かってくれている」と感じさせることができます。

 

✅「少しだけ一緒にやってみる?」

“最初の一歩”のハードルを下げて、動き出すきっかけを作ってあげましょう。

 

✅「どこまで終わってる?何が大変?」

「手を貸す」のではなく、「状況を整理する手助け」をしてあげるのがポイントです。

 

 

  まずはご相談ください!  
 

■ やる気を引き出す3つの“仕組みづくり”

①「とりあえず5分だけやってみよう」

“5分ルール”は、やる気が出ないときに効果的な習慣です。

 

 ◆「5分だけならできそう」

 ◆「意外と続けられるかも」

 ◆「始めたら集中できた」

 

こうして、“やる気は後からついてくる”を体感させることができます。

 

②「自分で決める」習慣をつける

 

 ◆宿題の順番

 ◆勉強する時間

 ◆休憩タイミング

 

小さなことで構いません。「自分で決めていいよ」と言われることで、主体性が芽生えます。

 

③「できたこと」に目を向ける

 

 ◆「ここまで終わったんだね!」

 ◆「前より速くできたね」

 ◆「前は難しかったのに、もうできるんだね!」

 

成果が小さくても、「できたことを認めてもらえた」という感覚が、やる気の根になります。

 

■ 塾の現場でも、“やる気が出ない”は日常茶飯事

私たち塾でも、「今日はやる気がないです…」と机にうつ伏せになる子は少なくありません。

そんな時こそ、頭ごなしに叱るのではなく、まずは「その子の状態を知ろうとする姿勢」が大切です。

 

 ◆「今日は学校どうだった?」

 ◆「何がしんどいか、話してみようか」

 ◆「じゃあ、まずは一問だけ解いてみよう」

 

そうした積み重ねの中で、自分から机に向かえるようになる子どもたちを、何人も見てきました。

 

■ 保護者と塾が一緒にできること

 

 ◆家では「やる気が出ない」と言ってしまう

 ◆塾では頑張れることがある

 ◆そのギャップを埋めたい

 

そんな時は、ぜひ塾との情報共有も活用してください。

 

 ◆「最近家で○○と言っていて…」

 ◆「やる気が出ない時、どんな風に対応されていますか?」

 

といった相談があると、塾でも声かけや関わり方を工夫し、家庭と連携して子どもをサポートできます。

 

■ まとめ:「やる気」は“作るもの”です

「やる気が出ない」のは、悪いことではありません。
大人でも、そんな日があるように、子どもだって揺れるのが当たり前です。

 

大切なのは

 

 ◆責めないこと

 ◆共感すること

 ◆仕組みで支えること

 

そして、「やってみたらできた」という成功体験を積ませることです。

「自分で動ける子」に育てるために、まずは一歩目の“背中押し”を。
それが、保護者としてできる最高の応援ではないでしょうか。

まずはご相談ください!

この記事を書いた人

西岡 俊輝

5-days横川教室の教室長。歴史の授業に自信があり、楽しくてわかりやすい解説が好評です。「生徒が誰かに勉強を教えられるほど得意になってほしい」を信念に、日々指導に熱を注いでいます。現在ダイエットにも挑戦中で、目標はあと5kg減!勉強も健康も、日々コツコツ積み重ねを大切にしています。

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