これから受験を控えるお子さまに対して、どのように言葉をかけたり、接してあげたらよいか、迷ってしまうことが多くなる時期かと思います。そのような時に押さえておくべきポイントは3つです。そのポイントを実際に聞いた声かけ・見守りの具体例と合わせてご紹介いたします。
どうしても受験直前期になると、「勉強しなさい!」や「このままだと志望校に受からないよ!」と保護者から言うことが多くなってしまいがちです。
しかし、お子さまからしてみれば、自分のことを何も分かっていないのにグチグチ小言を言われることが、一番ストレスになりますので、まずはお子さまが今どんな状態でどんな気持ちなのかを聞いてあげることが大切です。
言うことよりも聞くことから会話を始めるように意識してみてはいかがでしょうか。
そして、何か重要なことを伝えたい・話し合いたいときには、時間を作って会話をしましょう。
このときも一方的に言うのではなく、先に聞いてあげることを忘れないでください。
また、ちょっとしたことであれば、何も言わずに黙っておくこともよいです。例えば、受験前日まで受験会場までの行き方をまったく調べていないことに対して、「ちゃんと調べておかないと、大変だよ!!」と言うよりも、何も言わずに事前に調べておき、必要なときに教えてあげることも効果的です。(普段は、自分で調べさせるようにするのがよいです。)何も言わずに、ちょっとしたご褒美や気づかいがあるほうが、お子さまが落ち着いて受験に集中できることが多いです。
「勉強をやっていて何か困っていることある?」
「なんか不安なこととかある?」
受験が近づいても、特に何も言わずにいつも通りに接してあげる。
さりげなく受験会場までの送迎をしてあげる。
保護者はどうしてもお子さまに完璧を求めてしまいがちで、お子さまのダメな所ばかりに目がいき、叱ったり指摘することが多くなります。
ただでさえ、受験期のお子さまはナーバスになりやすいので、叱ることよりも褒めることを意識するほうがよいです。
例えば、模試の結果を見たときに、できなかったところだけを言うのではなく、まずは先にできたことを見つけて褒めてあげましょう。
また、模試の結果など大きな出来事だけでなく、日々の小さな変化を見つけて褒めてあげましょう。また、ちゃんとお子さまの気持ちを理解していることを示すために、大変な時には「大変だね」などと共感してあげることも効果的です。そのためにも、ポイント①でもお伝えした通り、お子さまの話を聞いてあげましょう。
「理科と数学はよくできたね!次は英語を重点的に勉強するといいね。」
「最近、スマホ見てる時間が減ってきているよね。その分、勉強時間が増えているって
いうことだね!」
お子さまに提案するときは、ポジティブにこれからどうしたらいいかを伝えましょう。
過去の模試の結果を否定されても「頑張っているのに!」と反感を買ってしまうだけなので、これからどうしていけばよくなるのかを伝えたり、一緒に考えたりしてあげるようにしましょう。
その時には、ネガティブな言葉もポジティブな言葉に変換して伝えてみてください。例えば、「模試の結果悪かったね」と言うのではなく、「できなかった所が分かって良かったね」と言えば、ポジティブな気持ちで受け入れてもらえます。
また、本当に志望校に受かるかどうかなどの不安要素は、直接お子さまに聞くと不安になってしまうこともあるので、学校の先生など客観的に答えてくれる人に相談することをお勧めします。
「〇〇ができてないって分かったから、そこの勉強時間を増やしてみたら?」
「受験だからって気負わず、結果気にせずに楽しんでおいで!」
神奈川県、広島県の個別指導塾での指導歴、約15年です。 お子様を指導するにあたり意識していることは、勉強という「強いて勉めさせる」指導法よりもEducation(教育)の語源である、educe(引き出す)に重きを置いて指導をしております。
体験終了後、面談をさせて頂き、お子様に合わせた今後の学習プランをご提案させていただきます。
定期試験対策・受験対策にも使えます!毎日の学習習慣の定着化、苦手克服などにぜひご活用ください。