一般選抜は、大学入学共通テストや各大学の個別試験(2次試験)を受験し、学力によって合否が決まる入試方式です。全国の受験生と競い合うため、最も公平な入試方式ですが、その分、対策も万全にする必要があります。
「うちの子は推薦が取れなかったけど、どうすれば合格できる?」「どのくらいの学力が必要なの?」と悩む保護者の方へ、一般選抜の仕組みと、合格に向けた具体的な高校生活の送り方を詳しく解説します。
① 一般選抜の主な方式
一般選抜は、大きく分けて次の2つの方式があります。
共通テスト利用型
大学入学共通テスト(旧センター試験)の結果のみで合否が決まる。
国公立大学では一次試験として必須。私立大学でも共通テスト利用入試を実施するところがある。
複数の大学に同時出願できるため、受験校の選択肢を広げられる。
一般入試(個別試験型)
大学ごとに独自の試験を実施(「2次試験」とも呼ばれる)。
国公立大学は共通テスト+2次試験の総合評価で合否が決まる。
私立大学は独自の試験のみで合否を決定することが多い。
② 共通テストとは?
大学入学共通テストは、全国一斉に行われるマーク式の試験で、国公立大学を目指す場合は必須。私立大学でも合否判定に活用されます。
✅ 試験科目:
文系:国語・数学・英語・社会(地理歴史・公民)・理科(基礎科目)
理系:国語・数学・英語・理科(物理・化学・生物など)・社会(地理歴史・公民)
特徴
記述式はなく、すべてマーク式
思考力・判断力を問う問題が増加
「共通テスト利用型入試」で複数の私立大学に出願できる
③ 一般入試(個別試験)の科目と傾向
一般入試は大学ごとに試験内容が異なりますが、主に次のような特徴があります。
国公立大学:共通テスト+2次試験(記述式の試験が多い)
私立大学:英語・数学・国語の3科目が基本(理系は理科を含む)
難関大学:記述式の論述問題が多く、応用力が求められる
例:東京大学の場合
共通テスト+2次試験(英語・数学・国語・理科 or 社会)
記述式中心で、思考力を問う問題が多い
高校1年生:基礎を固め、学習習慣を身につける
✅ 定期テストで安定した成績を取る(基礎を固める)
✅ 英語・数学を重点的に学習する(伸ばすのに時間がかかる)
✅ 苦手科目を早めに克服する
成功例:「英語を毎日勉強し、早慶に合格したAさん」
高校1年生のうちから英単語を毎日50個覚える習慣をつけ、英語の長文読解に慣れることで、3年生では英語が得点源に。
高校2年生:本格的な受験勉強のスタート
✅ 共通テストの過去問を解き始める(問題傾向を知る)
✅ 英語・数学の演習量を増やす(記述式対策も始める)
✅ 模試を活用し、自分の弱点を把握する
成功例:「高2のうちに数学の基礎を固め、東北大学に合格したBさん」
数学が苦手だったが、高2の夏から問題集を繰り返し解き、基礎を徹底。結果的に得点源となり、合格。
高校3年生:受験本番に向けた仕上げ
✅ 共通テスト対策を本格化(時間配分の練習)
✅ 2次試験対策を行う(記述式問題の演習)
✅ 志望校に合わせた過去問演習を徹底
成功例:「1日10時間の勉強を続け、京都大学に合格したCさん」
高3の夏休みから過去問演習を重ね、試験本番でも冷静に対応し合格。
① 共通テスト対策
✅ マーク式の問題に慣れる
✅ 時間配分を意識した演習をする
✅ 直前期は本番同様の環境で模試を受ける
② 2次試験(記述式)対策
✅ 過去問を解き、出題傾向を把握する
✅ 記述問題の添削を受ける
✅ 解答の「論理的な構成」を意識する
③ 受験スケジュールの管理
✅ 併願校の選定を早めに行う
✅ 出願時期・試験日を把握し、計画的に受験する
一般選抜は、学力が合否を決める最もシンプルな方式ですが、計画的な学習と正しい戦略が必要です。
✅ 高校1年生から基礎を固める
✅ 高校2年生で演習量を増やし、模試を活用する
✅ 高校3年生では過去問・記述対策を徹底する
受験勉強は長期戦です。お子さんの学習をサポートしながら、志望校合格を目指しましょう!
毎日個別塾5-Days東原校教室長。毎年安古市高校をはじめ県内の高校別の対策カリキュラムを作成。 高校には行かず、大検取得後独学で大学へ入学しました。 この経験からひとりで勉強する喜び、辛さ、何より成果を出すためには小さなことを積み重ねる必要があると学びました。 今はそれを教室で生徒に学んでもらっています。 自らが立てた目標に対して貪欲になれるような指導をしています。