学校推薦型選抜は、大学側が高校からの推薦を受けた生徒を対象に行う入試方式です。旧「推薦入試」と呼ばれていたもので、「指定校推薦」と「公募推薦」の2種類があります。
「うちの子は一般入試で戦えるほど学力が高くないけれど、大学に行かせたい…」「評定平均がそこそこあるけど、推薦は受けられるの?」そんな保護者の疑問に答えつつ、学校推薦型選抜で合格するための具体的な高校生活の送り方を解説します。
① 指定校推薦とは?
特徴
高校ごとに割り当てられた大学・学部の枠があり、その高校内で推薦を受けた生徒が出願可能。
大学の合格がほぼ確定する(合格後の辞退は基本不可)。
評定平均の基準を満たしていれば、競争が比較的少ない。
メリット
✅ 一般入試よりも倍率が低く、合格しやすい
✅ 早く進学先が決まり、受験の負担が減る
デメリット
❌ 自分の高校に推薦枠がない大学には出願できない
❌ 進学後の学習意欲が求められる(一般入試組と学力差があることも)
② 公募推薦とは?
特徴
全国の高校生が出願できる(特定の高校に限定されない)。
大学ごとに評定平均の基準や試験が異なる(小論文、面接、学科試験など)。
合格の保証はないが、一般選抜より倍率が低いことが多い。
メリット
✅ 志望する大学に推薦枠がなくても挑戦できる
✅ 早めに合格が決まる可能性がある
デメリット
❌ 学力試験が課される場合もあり、対策が必要
❌ 一般入試と並行して受験対策を進める必要がある
高校1年生:評定平均を意識し始める
指定校推薦も公募推薦も、ほとんどの大学が高校の評定平均を重視します。
そのため、1年生の頃から成績を意識することが重要です。
✅ 定期テストを大切にする(最低でも評定平均4.0以上を目指す)
✅ 授業態度を良くする(内申点に影響する)
✅ 部活動や学校行事に積極的に参加する(推薦時に加点要素になることも)
成功例
例1:「1年生からコツコツ勉強し、指定校推薦を獲得したAさん」
高校入学当初から推薦を視野に入れ、定期テストごとに目標を設定。3年間評定平均4.3をキープし、希望する私立大学の指定校推薦で合格。
高校2年生:実績を積み、選択肢を広げる
2年生では、推薦に必要な条件を満たすだけでなく、学校内の選考で有利になる実績を作ることが大切です。
✅ 部活や生徒会でリーダー的な役割を担う(推薦時にプラス評価)
✅ ボランティアやコンテストに参加する(活動報告に記載できる)
✅ 得意科目を伸ばし、大学の学部に合った実績を作る
成功例
例2:「生徒会活動を活かし、指定校推薦を獲得したBさん」
2年生で生徒会副会長になり、学校行事の企画を担当。この実績が評価され、経営学部の推薦を受け合格。
例3:「英検を取得し、公募推薦で合格したCさん」
高校2年の時点で英検2級を取得。公募推薦で英語の資格を評価され、志望する国際学部に合格。
高校3年生:推薦入試の準備を本格化する
この時期になると、学校の指定校推薦の枠が発表されるので、校内選考に向けた準備を進めます。
✅ 志望理由書を作成し、具体的な将来のビジョンを明確にする
✅ 面接対策を行い、志望理由や将来の目標を説明できるようにする
✅ 小論文対策を始める(公募推薦の場合)
成功例
例4:「模擬面接を重ね、推薦合格を勝ち取ったDさん」
自分の志望理由を明確にするため、先生や家族と何度も模擬面接を実施。その結果、本番の面接でも堂々と話すことができ、合格。
例5:「小論文対策を徹底し、公募推薦で合格したEさん」
毎週1本小論文を書いて添削してもらう習慣をつけたことで、当日の試験でも落ち着いて文章を組み立てることができ、合格。
学校推薦型選抜は、早めの準備と継続的な努力が鍵となる入試方式です。
✅ 1年生から評定平均を意識する(指定校推薦を狙うなら特に重要)
✅ 2年生で部活・生徒会・ボランティアなどの実績を積む
✅ 3年生では面接・小論文対策をしっかり行う
推薦入試を上手に活用し、お子さんに合った大学進学を実現しましょう!
毎日個別塾5-Days東原校教室長。毎年安古市高校をはじめ県内の高校別の対策カリキュラムを作成。 高校には行かず、大検取得後独学で大学へ入学しました。 この経験からひとりで勉強する喜び、辛さ、何より成果を出すためには小さなことを積み重ねる必要があると学びました。 今はそれを教室で生徒に学んでもらっています。 自らが立てた目標に対して貪欲になれるような指導をしています。