「うちの子、やる気がなくて…」という相談は、小学生の保護者の方からよく聞かれる悩みのひとつです。
しかし、その“やる気がない”という言葉の裏側には、「まだスイッチが入っていないだけ」「うまく気持ちを切り替えるきっかけが見つかっていない」ということが多いのです。
この記事では、小学生のやる気を引き出すためのヒントを、“遊び心”や“声かけ”という視点から紹介します。
家庭で無理なくできる工夫ばかりですので、ぜひ今日から実践してみてください。
小学生は、「これ、面白そう!」という好奇心が原動力になる時期です。
逆に、「やらされている」「意味がわからない」と感じると、途端にやる気はしぼんでしまいます。
たとえば、算数の文章題で「登場人物に自分や家族の名前を入れてみる」「買い物ごっこ風にしてみる」だけでも、子どもの反応がガラッと変わることがあります。
大切なのは、「何のためにこれをやるのか」を子ども自身が納得できる形で伝えること。
そして、その中にちょっとした“ワクワク”があると、やる気の芽が顔を出します。
多くの子どもたちは、勉強そのものが嫌いなのではなく、「できないまま放っておかれた」経験が原因で“つまらない”と感じていることがほとんどです。
そんなときは、いきなり解かせようとするよりも、「わたしもこの問題、ちょっと考えてみようかな」など、親が一緒に取り組む姿勢を見せるのが効果的です。
また、「正解すること」よりも「考えるプロセス」や「ひらめき」に注目して、「今の考え方、いいね!」「そこに気づいたの、すごいね!」と声をかけてみましょう。
評価のポイントを変えるだけで、子どもの表情がパッと明るくなることも珍しくありません。
子どもは本来、学ぶことが大好きです。ただ、それを“勉強”という形で提示されると途端に気が引けてしまうことがあります。
そんなときは、「ごっこ遊び」や「クイズ形式」にして取り入れると効果抜群です。
✅九九を覚える → 歌にして一緒に歌う
✅漢字を練習する → お絵かきのように書いてみる
✅音読 → テレビのナレーター風に読んでみる
✅英語の単語 → 「これは何でしょう?ゲーム」にして遊ぶ
✅社会や理科の暗記 → 「○○クイズ大会」にして家族で答え合う
こうした“仕掛け”を通して、自然と集中したり、「もっとやりたい!」と感じられる時間が増えていきます。
やる気が出ないとき、最も効果的なのが“短時間×一緒に”というスタイルです。
「1時間勉強しよう」と言われると気が重くなってしまいますが、「10分だけ一緒にやってみよう」と言われると、「それならできそう」と感じられます。
大事なのは、「やりなさい」ではなく「一緒にやってみよう」と誘うこと。
親子でスタートを共有するだけでも、最初のハードルがぐっと下がり、やる気の導火線に火がつきやすくなります。
結果が出るまで時間がかかることもありますが、やる気を継続させるためには「過程」に注目することが大切です。
✅「ちゃんと最後まで座ってたね」
✅「自分でノート開けたね」
✅「途中であきらめなかったね」
こうした小さな努力を言葉にして認めることで、子どもは「もっと頑張ってみようかな」という気持ちになります。
「できた!」「見ててくれた!」という実感が、やる気を少しずつ育ててくれるのです。
小学生の“やる気”は、大人のような論理や目的ではなく、“楽しい”“やってみたい”という感覚から生まれます。
その気持ちを育てるには、子どもの興味や遊びの延長にヒントがあります。
「どうしたら勉強するか」ではなく、「どうしたらやってみたくなるか」と考えることで、やる気のスイッチは少しずつ見つかっていくはずです。
今日からできる小さな工夫で、子どもの「やってみたい!」を一緒に育てていきましょう。
毎日個別塾5-Days皆実町教室教室長。皆さんが望んだ将来に向けて歩めるように、日々その手助けをさせていただいております。学校の復習から受験に向けた対策、将来の相談など小さなことから大きなことまで、何でも共有出来るような教室を目指しています。この場でも皆さまの手助けになれるよう、様々な情報を発信できればと思います。