定期テスト前になると、教室には毎日遅くまで頑張る生徒たちの姿があります。
学校が終わった後も塾に来て、ワークを解き、暗記をし、眠たい目をこすりながら机に向かう。
部活動が忙しい生徒も、習い事と両立している生徒も、限られた時間の中で一生懸命努力しています。
その姿を見るたびに、「本当によく頑張っているな」と感じます。
しかし、面談やテスト結果を振り返る中で、
「こんなに勉強したのに思ったより点数が取れなかった…」
「前回より勉強時間は増えたのに結果が変わらない…」
という声を聞くことも少なくありません。
もちろん、努力が足りないわけではありません。
むしろ真面目な生徒ほど、この悩みを抱えやすい傾向があります。
実は、成績アップに必要なのは「勉強時間」だけではありません。
同じ2時間の勉強でも、その使い方によって得られる成果は大きく変わります。
今回は、テスト前によく見られる勉強のパターンと、努力を結果につなげるためのポイントについてお伝えします。
教科書やノートに色を付けながら整理すること自体は決して悪いことではありません。
大事な部分を目立たせたり、情報を整理したりする効果もあります。
しかし、マーカーを引いている時間は「勉強している感」が得られやすいため、そこで満足してしまうことがあります。
例えば、英単語帳にたくさん線を引いたり、歴史の重要語句を色分けしたりしても、実際にその内容を思い出せなければテストでは得点になりません。
本当に理解できているかを確認するためには、
★ノートを閉じて説明してみる
★赤シートで隠して答える
★家族や友達に教えるつもりで話してみる
といった取り組みが必要です。
「見て分かる」と「自分で答えられる」の間には大きな差があります。
勉強の目的はきれいにまとめることではなく、テストで使える知識にすることだという意識を持つことが大切です。
色ペンを使い分け、図やイラストも取り入れながら、とても見やすいまとめノートを作る場合があります。
その努力は素晴らしいものです。
しかし、テスト直前の限られた時間を考えると、「ノートを作る時間」と「問題を解く時間」のバランスが重要になります。
実際のテストでは、自分で答えを書かなければなりません。
つまり、
★知識を整理する
↓
★問題を解く
↓
★間違えた部分を確認する
という流れが必要なのです。
ノート作りだけで満足してしまうと、知識を使う練習が不足してしまいます。
特に数学や理科、英語などは、実際に手を動かして問題を解くことで初めて理解が深まります。
「ノート作りは30分、問題演習は1時間」など、自分なりの時間配分を意識してみるのもおすすめです。
多くの生徒が見落としがちなのが「解き直し」の重要性です。
ワークを一通り終わらせると、「これで勉強した」という達成感があります。
しかし、本当に大切なのはそこから先です。
例えば10問中7問正解だった場合、多くの生徒は「7問できた」と考えます。
ですが、成績アップの観点で見ると重要なのは残りの3問です。
その3問こそが、自分がまだ理解できていない部分だからです。
スポーツでも、できる練習ばかりでは上達しません。
苦手なプレーを繰り返し練習するからこそ成長します。
勉強も同じです。
間違えた問題に印を付けておき、
★なぜ間違えたのか
★何を覚えれば解けるのか
★次はどう考えればいいのか
を確認しながら再挑戦してみましょう。
実は、成績が伸びる生徒ほど「間違えた問題」を大切にしています。
テスト前になると焦りから夜遅くまで勉強してしまう生徒もいます。
「あと少しだけ」
「まだ覚えきれていないから」
という気持ちはよく分かります。
しかし、脳は睡眠中に学んだ内容を整理し、記憶として定着させています。
つまり、睡眠不足の状態では、せっかく勉強した内容が十分に定着しない可能性があるのです。
また、テスト当日に集中力が下がったり、ケアレスミスが増えたりする原因にもなります。
前日に無理をするよりも、
★計画的に勉強を進める
★十分な睡眠を取る
★体調を整える
上記の進め方が、結果的に高得点につながるケースは少なくありません。
体調管理も大切なテスト対策です。
勉強で最も大切なのは、「覚えること」ではなく「思い出せること」です。
テスト本番では教科書を見ることはできません。
つまり、「見れば分かる」ではなく、「何も見なくても答えられる」状態を目指す必要があります。
心理学の研究でも、単純に読み返す学習よりも、「思い出す練習」を繰り返した方が記憶が定着しやすいことが知られています。
例えば、
★赤シート学習
★一問一答
★問題演習
★口頭説明
などはすべて「思い出す練習」です。
勉強時間の中にアウトプットを増やすことで、テスト本番で知識を引き出しやすくなります。
ワークで間違えたり、覚えられなかったりすると落ち込むこともあります。
しかし、私たちは生徒たちによくこう伝えています。
「間違いは、自分が伸びるポイントを教えてくれているんだよ」
できなかった問題を見つけることは失敗ではありません。
むしろ、本番前に苦手が見つかったことは大きな収穫です。
逆に、苦手に気付かないままテスト本番を迎える方が危険です。
間違えた問題に向き合うのは勇気が必要ですが、その積み重ねこそが成績向上につながります。
「できなかった」ではなく、「今できるようになればいい」という考え方を持てると、勉強への向き合い方も変わってきます。
お子さまが机に向かっている姿を見ると、
「本当に理解できているのかな?」
「もっと勉強した方がいいのでは?」
と気になることもあると思います。
しかし、勉強への声かけは意外と難しいものです。
そのようなときは、
「今日は何を勉強したの?」
「どんな内容だった?」
「先生から教わったことを聞かせて」
といった質問をしてみてください。
実は、人に説明すること自体が非常に効果的な復習になります。
また、「勉強しなさい」という言葉よりも、
「頑張っているね」
「続けていてえらいね」
という努力を認める言葉の方が、子どものやる気につながることも多くあります。
保護者の方が聞き役になってくださるだけでも、お子さまにとっては大きな支えになります。
テストで結果を出すために必要なのは、勉強時間だけではありません。
大切なのは、その時間の中でどれだけ頭を使い、知識を引き出す練習ができたかです。
・マーカーを引く。
・ノートをまとめる。
・ワークを解く。
どれも大切な勉強です。
しかし、それだけで終わらず、
「自分で思い出せるか」
「説明できるか」
「間違えた問題をできるようにしたか」
まで取り組むことで、努力はより確実に結果へとつながっていきます。
今頑張っている努力は決して無駄ではありません。
その努力の方向を少し工夫するだけで、点数は大きく変わる可能性があります。
私たちはこれからも、生徒一人ひとりの頑張りを認めながら、成果につながる学習方法を一緒に考え、目標達成をサポートしていきたいと思います。
福岡県宗像市で教室長をしています!教育大学の出身なので人に勉強を教えることに関しては自信を持っています!ブログを通して自らの体験の中で勉強に役立つこと、伝えられることがあれば余すことなく伝えていきたいと思います!勉強は日々の積み重ねが大事になってくるので一緒に頑張っていきましょう!