2025.03.8
【SDGs】世界から貧困をなくしたい!私たちにできること
世界には、毎日ご飯を食べられなかったり、学校に行けなかったり、病気になっても病院に行けなかったりする人がたくさんいます。そんな「貧困」と呼ばれる状態にある人は、世界中で約7億人以上もいると言われています。これは、世界の人口の約10人に1人が貧困状態にあるということを意味します。
「そんなの他人事じゃない?」「自分には関係ないんじゃない?」そう思った人もいるかもしれません。でも、貧困は決して他人事ではありません。貧困は、私たちみんなに関係する、とても深刻な問題なのです。なぜなら、貧困は、人々の生活を苦しめるだけでなく、社会全体の安定や発展を妨げる要因にもなるからです。
この記事では、世界の貧困の現状、貧困がもたらす問題、そして私たちにできることを、より詳しく、深く掘り下げて考えていきましょう。
貧困ってどんな状態?もっと詳しく!
貧困とは、単にお金がない状態だけを指すのではありません。貧困には、大きく分けて2つの種類があります。
- 絶対的貧困: 生きていくために最低限必要な水や食料、住居、医療などが得られない状態。1日1.9ドル未満で生活する人々が、この絶対的貧困に分類されます。これは、極端な貧困状態を指し、命に関わる深刻な状況です。
- 相対的貧困: その国や地域の平均的な生活水準よりも著しく低い生活を送っている状態。例えば、日本では、平均的な所得の半分以下の所得しかない世帯が、相対的貧困の状態にあるとされます。相対的貧困は、社会的な孤立や不平等感を生み出し、人々の心にも大きな影響を与えます。
絶対的貧困は、主に発展途上国で見られます。特に、サハラ以南のアフリカや南アジアでは、多くの人々が絶対的貧困に苦しんでいます。一方、相対的貧困は、先進国にも存在します。日本でも、子どもの7人に1人が相対的貧困の状態にあると言われています。これは、先進国である日本においても、貧困が深刻な問題であることを示しています。
貧困がもたらす問題:さらに深く!
貧困は、さまざまな問題を引き起こします。これらの問題は、相互に関連し合い、複雑に絡み合っています。
- 飢餓と栄養不良: 十分な食料が得られないため、慢性的な栄養不良に陥り、発育阻害や免疫力低下を引き起こします。特に、子どもたちは、発育に必要な栄養素が不足することで、心身の発達に深刻な影響を受けます。
- 教育の機会の喪失: 貧しい家庭の子どもたちは、学費や制服代が払えなかったり、働かざるを得なかったりするため、学校に通うことができず、十分な教育を受ける機会を失います。教育の機会の喪失は、将来の選択肢を狭め、貧困の連鎖を生み出す要因となります。
- 健康問題: 医療費が払えないため、病気になっても病院に行けず、重症化してしまうことがあります。また、不衛生な環境で生活することで、感染症にかかりやすくなります。
- 差別の連鎖: 貧困は、差別や偏見を生み出し、貧困層の人々を社会から孤立させます。差別や偏見は、就職や住宅探しなど、様々な場面で不利に働き、貧困から抜け出すことをさらに困難にします。
- 児童労働や人身売買: 貧しい家庭の子どもたちは、家計を助けるために働かざるを得なかったり、人身売買の被害に遭ったりするリスクが高まります。児童労働は、子どもたちの心身の発達を阻害し、教育の機会を奪います。
これらの問題は、貧困層の人々の生活を苦しめるだけでなく、社会全体の安定や発展を妨げる要因にもなります。例えば、教育の機会の喪失は、将来の労働力不足や技術革新の停滞につながり、経済成長を阻害します。
私たちにできること:もっと具体的に!
貧困問題を解決するために、私たちにできることはたくさんあります。小さなことでも、一人ひとりの行動が、大きな変化を生み出す力となります。
- 世界の貧困について知る: 本やインターネット、ドキュメンタリー番組などを通して、世界の貧困の現状について学び、問題意識を持つことが大切です。特に、統計データや事例を通して、貧困の現状を具体的に把握することが重要です。
- フェアトレード製品を選ぶ: フェアトレードとは、発展途上国で作られた製品を適正な価格で取引することです。フェアトレード製品を選ぶことで、生産者の生活を支援し、持続可能な生産を促進することができます。
- 寄付やボランティア活動に参加する: 貧困層の人々を支援する団体に寄付したり、ボランティア活動に参加したりすることで、直接的に貢献できます。寄付をする際には、寄付金の使途や団体の活動内容をよく確認し、信頼できる団体を選ぶことが大切です。
- 食品ロスを減らす: 食品ロスは、食料不足を悪化させる要因の一つです。食べ残しを減らす、賞味期限切れの食品を捨てる前に活用するなど、食品ロス削減に努めましょう。
- 周りの人に伝える: 貧困問題について学んだことを、家族や友達、学校の先生などに伝えましょう。一人ひとりの意識を高めることが、問題解決への第一歩となります。SNSなどを活用して、情報を発信するのも効果的です。
- 政治に参加する: 貧困問題を解決するためには、政治の力も必要です。選挙に参加したり、署名活動に参加したりすることで、政治に声を届けましょう。
貧困のない世界を目指して:私たちの未来のために!
貧困をなくすことは、簡単なことではありません。しかし、私たち一人ひとりが、できることから行動することで、必ず貧困のない世界を実現できるはずです。未来を担う私たち中学生が、世界の貧困問題に関心を持ち、行動を起こすことは、非常に重要です。私たち一人ひとりの行動が、より良い未来へとつながっていくことを信じて、行動しましょう。
この記事を書いた人
-
小池 聡
-
毎日個別塾5-Days東原校教室長。毎年安古市高校をはじめ県内の高校別の対策カリキュラムを作成。
高校には行かず、大検取得後独学で大学へ入学しました。
この経験からひとりで勉強する喜び、辛さ、何より成果を出すためには小さなことを積み重ねる必要があると学びました。
今はそれを教室で生徒に学んでもらっています。
自らが立てた目標に対して貪欲になれるような指導をしています。