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「うちの子、なかなか集中できなくて…」
そんな声を多くの保護者の方から耳にします。
でも実は、子どもにとって「集中できない」のは、やる気がないからではなく、“きっかけ”がないからなのです。
そして、その“きっかけ”をつくる最も効果的な方法のひとつが、「親子で一緒にやる」こと。
特に最初の5分間を一緒に過ごすことで、子どもは驚くほどスムーズに集中モードへ入っていきます。
この記事では、親子で取り組める「5分集中ルーティン」の具体的な方法と、その効果についてご紹介します。
子どもは、大人の態度にとても敏感です。
「やりなさい」と言われるよりも、「一緒にやろう」と声をかけられたときの方が、安心して行動に移すことができます。
これは、“共同行動”によって脳内の安心ホルモン「オキシトシン」が分泌されるため。
緊張や不安が和らぎ、自然と集中力が高まるのです。
特に小学生低学年~中学年の時期は、親の関わり方が集中力の形成に大きく影響します。
この時期に「親がそばにいてくれる」「一緒にがんばってくれる」という安心感を得ることは、その後の学習姿勢や自己肯定感にもつながっていきます。
最初の5分間を「一緒にやる時間」として習慣化することで、子どもの学習意欲と定着力がグンと伸びます。
● ①「タイマーを一緒に押す」
「よーい、スタート!」とタイマーを一緒に押すだけで、まるでゲームのような楽しい感覚に。
スタートの合図を共有することで、行動のリズムが揃い、集中への切り替えがスムーズになります。
● ②「同じ空間で“自分の作業”をする」
子どもが宿題をする5分間、親も読書や日記、家計簿つけなど静かな作業を行いましょう。
「親も頑張っている」という姿勢を見せることが、子どもにとっての励みになります。
● ③「簡単なミニクイズを出す」
勉強前に親から「3×4は?」「漢字の“森”ってどう書く?」など、軽いクイズを出す。
会話形式で頭を起こすことができ、集中モードへのスイッチになります。
● ④「一緒に目標を書く」
「今日は漢字10個覚える!」「パパは本を3ページ読む!」など、親子で紙に目標を書く。
終わった後に確認し合い、「やったね!」と喜ぶ経験を積み重ねることが学習習慣の強化になります。
● ⑤「5分やったらハイタッチ!」
集中できたら元気よくハイタッチ!
体を動かして喜びを共有することで、脳に「楽しい記憶」としてインプットされ、次回のモチベーションにつながります。
① 習慣化のきっかけに
“始める”ことが一番のハードルです。
5分だけでも「一緒にやる」ことで、勉強が“いつもの習慣”へと変わっていきます。
② 親子の信頼関係が深まる
勉強を通して「一緒に乗り越える経験」を重ねることは、単なる学力だけでなく、親子の絆を強くします。
③ 自己肯定感・自立心の向上
「自分でやれた」「ママ・パパに認められた」という小さな達成の積み重ねが、子どもの自信につながります。
「一緒にやる」ことの目的は、ずっとそばにい続けることではありません。
あくまでも、自分から集中できる力を育てる“きっかけ作り”です。
最初は5分。
でも、それを毎日積み重ねていくと、やがて子どもは「自分で始められる力」「最後までやり抜く力」を身につけていきます。
これは勉強だけでなく、人生のさまざまな場面で役立つ“自律力”となるのです。
親がそっと背中を押し、「見守る」段階へ移るとき、子どもは自然と一人で進めるようになります。
おわりに:毎日の5分が、未来を変える
たった5分。
でもその5分を「一緒にがんばる時間」として積み重ねていくことで、
子どもは「勉強=一人で苦しむもの」ではなく、「応援してくれる人がいる安心できる時間」だと感じられるようになります。
やがて、親がそばにいなくても集中できる力が育ちます。
毎日の小さな積み重ねが、大きな学びの土台をつくります。
今日からぜひ、「5分だけ一緒に」を始めてみてくださいね。
5-days横川教室の教室長。歴史の授業に自信があり、楽しくてわかりやすい解説が好評です。「生徒が誰かに勉強を教えられるほど得意になってほしい」を信念に、日々指導に熱を注いでいます。現在ダイエットにも挑戦中で、目標はあと5kg減!勉強も健康も、日々コツコツ積み重ねを大切にしています。
体験終了後、面談をさせて頂き、お子様に合わせた今後の学習プランをご提案させていただきます。
定期試験対策・受験対策にも使えます!毎日の学習習慣の定着化、苦手克服などにぜひご活用ください。