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こんにちは!今回は、小・中・高校生とその保護者の皆さまに向けて、「成績がぐんぐん伸びる生徒に共通する勉強習慣」についてご紹介します。
「うちの子、毎日勉強しているのに成績が思うように伸びない…」
「正しい勉強法がわからず、何から改善したらいいのか迷っている…」
そんなお悩みを抱える方々のために、現役教師たちの観察から見えてきた"伸びる生徒"の特徴をお届けします。これからご紹介する習慣は、特別な才能がなくても誰でも身につけられるものばかりです。
成績が急上昇する生徒に、実は魔法のような特別な才能があるわけではありません。長年教壇に立つベテラン教師たちが口を揃えて言うのは、「伸びる生徒には共通の学習パターンがある」ということ。
多くの先生は日々の授業や提出物、質問の仕方などから、「この子はこれから伸びていくな」と直感的に感じ取ることができるといいます。その感覚は経験に裏打ちされた確かなもので、多くの場合的中するそうです。
では、そんな"伸びる生徒"に共通する勉強習慣とは何なのでしょうか?さっそく見ていきましょう!
「あとでやろう」「なんとなくわかった気がする」という曖昧な状態で学習を終わらせる生徒と、疑問に思ったその場で質問したり、自分で調べたりする生徒では、半年後、一年後の理解度に大きな差が生まれます。
中学校数学教師A先生の声:
「"分かったフリ"をせずに素直に質問できる子は強いです!特に数学は積み重ねの教科なので、小さな疑問も放置すると後々大きな壁になります。初めは恥ずかしがっていた生徒も、質問する習慣がつくと驚くほど伸びていきますよ。」
実践ポイント:
・授業中、わからない箇所に付箋やマークをつける
・その日のうちに解決する時間を必ず作る
・オンライン学習サイトやアプリも積極的に活用する
テストで間違えた問題を「悔しい!」という感情だけで終わらせず、「なぜ間違えたのか」「どうすれば次は正解できるか」まで考える生徒は、確実に成長していきます。
高校英語教師B先生の声:
「私のクラスで一番成績が伸びた生徒は、"間違いノート"を作っていました。テストの間違いだけでなく、授業中の小さなミスも記録して、定期的に復習していたんです。半年で偏差値が10以上上がりました。間違いは成長のチャンスだということを本当に理解していた生徒でした。」
実践ポイント:
・間違えた問題専用のノートを作る
・間違えた理由を必ず書き出してみる
・同じパターンのミスが繰り返されていないか定期的にチェックする
ダラダラと長時間机に向かうよりも、集中力の高い短時間の学習を繰り返す方が効果的です。目的を明確にして取り組む集中力が、結果的には大きな差を生み出します。
小学校教師C先生の声:
「タイマーを使って"25分集中→5分休憩"を繰り返している子がいるんですが、効率がすごくいいですね。休み時間も含めて1時間で、他の子の2時間分くらいの内容をこなしています。集中する時はスマホを別室に置いたり、音楽を止めたりと、自分なりの工夫もしているようです。」
実践ポイント:
・ポモドーロテクニック(25分集中+5分休憩)を取り入れる
・スマホなどの誘惑を物理的に遠ざける
・「今日はこの単元を完璧にする」など、具体的な目標を設定する
理解したつもりでも、実際に誰かに説明しようとすると、自分の理解が曖昧だった部分が浮き彫りになります。アウトプットすることで、知識が本物になっていきます。
高校社会科教師D先生の声:
「友達や家族に"教える"ことで、さらに理解が深まるんですよね。特に歴史や政治経済などは、自分の言葉で説明できるレベルまで理解していないと、複雑な問題は解けません。予備校のチューターをしている生徒はその効果を実感していて、教えることで自分自身の成績も上がっていると話していました。」
実践ポイント:
・家族に今日学んだことを晩御飯時に話してみる
・友達と教え合う時間を作る
・一人の場合は録音したり、ぬいぐるみに話しかけたりする
「今日は何をどれだけやるか」を自分で決め、実行後に「できたこと」「できなかったこと」を振り返る。この自己マネジメントのサイクルを持つ生徒は、将来的にどんな学習環境でも対応できる力を身につけていきます。
中学校国語教師E先生の声:
「計画→実行→振り返りのサイクルを持つ子は本当に強いです。テスト前だけでなく、普段からこのサイクルを回せる生徒は、高校・大学受験でも安定した力を発揮していますね。特に振り返りができる子は、自分の苦手を正確に把握しているので、効率的に弱点を克服していきます。」
実践ポイント:
・週間・月間の学習計画表を作る
・毎日10分、その日の学習を日記のように振り返る
・計画通りにいかなくても自分を責めず、修正点を考える
お子さんがこれらの習慣を身につけるには、家庭での適切なサポートが不可欠です。しかし、過干渉は逆効果。自律性を尊重しながら、以下のようなアプローチを試してみてください。
「今日、どんなことが分かるようになった?」「授業で面白かったことはあった?」など、学ぶ内容そのものに興味を持つような会話を心がけましょう。「テストで何点取った?」だけの会話では、学ぶ喜びよりも点数への不安だけが大きくなってしまいます。
集中できる勉強スペースの確保や、必要な参考書・文房具の準備など、物理的環境を整えてあげることは重要です。また、家族全員がテレビを消して「家庭学習タイム」を設けるなど、家族ぐるみでの協力体制も効果的です。
お子さんが学んだことを話してくれたら、「へぇ~すごいね!もう少し詳しく教えてくれる?」と関心を示しましょう。これは習慣④「誰かに説明してみる」の実践機会にもなり、親子のコミュニケーションも深まります。
テストの点数が悪かったときも、叱るのではなく「どこが難しかったの?」「次回に向けてどうしたらいいと思う?」と建設的な会話に持っていきましょう。親自身が「失敗は成長のチャンス」という考え方を持っていることが大切です。
成績が伸びる生徒の背景には、特別な才能や環境よりも、「良い学習習慣」があることがわかりました。今回ご紹介した5つの習慣は、どれも特別な道具や環境がなくても、今日から少しずつ始められるものばかりです。
最初から完璧にできなくても大丈夫。「今日からわからないことは必ずチェックする」など、一つずつ取り入れていくだけでも大きな変化が生まれるでしょう。焦らず、でもコツコツと良い習慣を積み重ねていくことが、将来の大きな力になります。お子さんの可能性は無限大。親子で一緒に、「伸びる習慣」を育んでいきましょう!
さあ、今日から「伸びる習慣」、一緒に始めてみませんか?
株式会社5コーポレーション代表取締役社長。広島市東区出身。広島市立基町高等学校、立命館大学文学部卒業。大学在学中から、家庭教師派遣・個別指導塾の運営スタッフとして働き、卒業後はそのまま就職。20代半ばで独立し、福岡で家庭教師派遣の会社を共同設立する。2008年、広島市安佐南区に週5日定額で通塾できる毎日個別塾5-Daysを新規開校。以降、広島・福岡を中心に教室数を拡大。2010年、株式会社5コーポレーションを設立。2020年現在、関東から九州エリアまで、FCを含む約150校を運営している。また、教育DXヤルキプラス®︎、小学生プログラミング教室QUREO、個別指導型英語教室Leptonなどの教育関連事業も展開中。