親が芸術家や音楽家の子供は美術や音楽の成績がいいということはよく聞きませんか?また両親がスポーツ選手の子供がプロになっている話もよく聞きます。
音楽、数学や運動神経は遺伝によるところが大きいようです(「橘玲:言ってはいけない残酷すぎる真実」より)。
もちろん教育や練習によって子供の成長は大きく左右されますが、生まれ持った才能(遺伝)というのも分野によっては大きく左右されるようです。
しかし、言語に関しては遺伝による影響がほとんどないようです。
つまり、生まれた後の環境や勉強方法によって外国語は誰でも習得できるということです。
とはいえ「学校で長年英語をやってきたけどいまだに英語で喋れない」と感じている日本人は多いようです。
(実は日本人だけでなく、韓国人や中国人、東アジアの人たちはコンプレックスを持っている割合が多いように感じています)
私は今の堤教室に来る前は旅行や仕事で20カ国以上回ってきました。またいろいろあって英語ー中国語ースペイン語を勉強してきました。
そんな経験から学びにくい言語はその人の母国語とどれだけ離れているかによって変わってくるのではないかと考えています。
地理の授業で「ヨーロッパの人々は自国の母国語と英語や複数の言語を話せる」と習った記憶があります。
当時の先生は「ヨーロッパは陸続きで必要に応じて多言語を話せるようになっている」と教えてくれたことを覚えています。
確かに必要に迫られて言語を身に着けることは大いにあり得ます(私もそれで中国語を身につけました)。
しかし、そもそもヨーロッパの言語が似ていることが大きかったのではないかと今では見ています。
私が中国に留学していた時にヨーロッパからの留学生が何時間もかけて漢字の勉強をしているところを見たことがあります。
それを見たときに「俺たち日本人にとってアルファベットの言語は難しいもの」と考えるようになりました。
さらにアメリカの国務省が外交官にとって難しい言語ランキングなるものがあって、そこに「もっとも難しい言語1位:日本語、中国語、アラビア語」と出ていたのを見たときに「ですよね~」としっくり来たことを覚えています。
我々日本人にとって英語は習得しにくい言語なのです!
私自身の経験、そしてこれまで通訳をされてきた方や言語学者さんに伺ったかぎりで「ペラペラで外国語を話せる人の思考回路」について述べていきます。
ずばり「頭の中に例文がたくさん詰まっている」、外国語を使う際は瞬間的に身に付いた例文を加工して口に出しているまた聞き取っていると言えそうです。
つまり頭の中では「日本語→英文→発音、聞き取り→英文→日本語」を行っており、このサイクルが慣れてくるとスピードが上がり「ペラペラしゃべれる」ように見えている。
これが流暢に外国語を使いこなしている人たちの思考回路なのです。もちろん日本語がなくて英語のまま聞き取っている用語もありますが、基本的には我々日本人であれば日本語を介しているはずです。(日本語が乏しいと英語の感覚のまま例文がストックされることもあります)
そう考えると日本語(国語)ってやはり重要だな~と改めて思い知らされます。
専門分野の通訳を仕事にしている方は例文をベースに仕事の前に専門用語を事前に勉強していくそうです。
多分野にまたいで通訳をされている方は、その都度ノートを用意して事前に専門について勉強することはもちろん実践で通訳しながら勉強しているようで、ノートがどんどん分厚くなっていくとおっしゃっていました。
これまでの話を踏まえると言語の身に着け方も見えてきそうです。学校現場では単語を重視した授業が多いようですが、
使える英語にしていくためには英文で身に着けていったほうがものになりやすいはずです。教育学の分野でも研究が進んできているようで、単語のみで勉強したよりも文章で覚えていったほうが長期記憶に残りやすいという報告も出てきています。
またアウトプットの重要性も言語習得について報告が出てきています。
インプット(ノートに書く、英文を読むといった行動)とアウトプット(実際に使ってみる)の割合はアウトプットの方が重要だという結果が一般化されてきています。
こちらは学校現場も徐々に反映されており、少しずつアウトプットの割合が増えてきているようです。
いろいろ書きましたが、最終的にはみなさんそれぞれの勉強の型を探し出すことが一番の効率的な勉強法です。かっこよく書きましたが、私自身は言語学習めっちゃ嫌いです。
日本で勉強してものになったものはほとんどありません(英語ぐらいか…)。私の場合、3カ国後共通して言えることはどの言語も必要に迫ってやらざる得ない状況になって勉強したことで習得してきました。
(英語は一人で海外旅行をして文字通り命がけで身に着けることに。中国語も喋れないまま奥地に放り込まれヒイヒイ言いながら勉強しました。詳しく聞きたい方は教室へいらしてください)。
ただ、中学までの英語がある程度残っていたから何とかなったと感じています。
これを読んでいる学生の皆さん。中学生までの英文は身についていると将来海外に出たときにきっと役に立ちます。
改めて一つ一つの英文に気にかけてみてください。
現在の教室長になる前は海外での農業指導を経験。大学生の時は20ヵ国以上を放浪した経験を持つ。最近、休みの日には畑を借りて農作業を堪能。また時間があるときは図書館や本屋をさまようことも。おしゃべりをこよなく愛する。海外事情や失敗談を授業中に披露して笑って勉強が進むをモットーに授業を展開中。
体験終了後、面談をさせて頂き、お子様に合わせた今後の学習プランをご提案させていただきます。
定期試験対策・受験対策にも使えます!毎日の学習習慣の定着化、苦手克服などにぜひご活用ください。