「テスト前なのに、やる気が出ない…」
「部活で疲れて帰ってきたら、勉強なんて無理…」
こうした悩みを持つ中学生は、あなただけではありません。実は、多くの中学生が“やる気の出なさ”に悩んでいます。ですが、ここで知っておいてほしいことがひとつあります。
やる気が出ないのは、あなたが怠け者だからじゃない。
中学生は成長期真っ只中。心も体も大きく変化するなかで、エネルギーの波にムラがあるのは当然です。そして、スマホ・SNS・ゲーム・動画…気をそらす要素もたくさんある現代社会では、“やる気が出ない”のはある意味自然なこと。
けれど、それでも勉強を進めるために必要なのは、「気合い」や「根性」ではありません。
必要なのは、“動き出すきっかけ”です。
この記事では、そんなあなたのために、「最初の5分で集中スイッチを入れる方法」を紹介していきます。明日から、いや、この記事を読んだ今日からすぐに実践できるヒントが詰まっていますよ!
まずは、「なぜ勉強に集中できないのか」を考えてみましょう。
原因は人それぞれですが、よくあるパターンは以下の通りです。
何かやろうとしても、「ピロン」と通知音が鳴ると、すぐに手が止まりませんか?
たとえ一瞬でもスマホを見てしまえば、気づいた時には10分、20分が経過している…なんてことも。
「今は無理」「もうちょっとしてから…」と、心の中で先延ばししてしまう。
でも結局、あとでやる時間も体力もなくなって焦る…この悪循環に陥っていませんか?
勉強を始めるにも「何から手をつけよう…」と迷ってしまう。
その迷っている時間が積み重なり、結局勉強時間が短くなってしまいます。
これらの共通点は、「行動を起こす前に止まってしまっている」ということ。
集中力を高めるには、まず頭よりも身体を動かすことが最優先なのです。
「やる気が出るまで待つ」のではなく、「まず動く」。これが集中の第一歩です。
以下は、誰でも簡単にできる“5分集中ルール”のアイデアです。
問題を解く必要はありません。
・英単語を5つ書く
・好きな言葉を10回書く
・今日の出来事を短くメモする
何でも良いので“手を動かす”ことで、脳が「今から勉強モードに入るぞ」とスイッチを入れ始めます。
人間の脳は、書くという動作を通じて活性化すると言われています。
まずは文字を書く。それが集中の起点になります。
スマホやキッチンタイマーで、5分だけセットしましょう。
「よーい、スタート」と口に出すのも効果的です。
「5分だけやってみよう」と決めて始めると、不思議と気が楽になります。
そして、その5分が終わるころには…「もう少しやってみようかな?」と気持ちが前向きになっていることが多いのです。
この方法は、「始めるハードルを下げる」ためのテクニック。
勉強が嫌いな人でも、“5分なら”と思える、魔法の時間です。
「よし、今から英語の勉強始める!」と口に出して言ってみましょう。
あるいは、LINEで友達に一言送るだけでもOKです。
誰かに言うことで、「自分で言ったんだからやらないと…」という気持ちが生まれます。
人は誰でも“言ったことを守りたい”という心理が働くからです。
この方法は、「自分を外からコントロールする仕組み」として、特に効果的です。
ワンポイントアドバイス:最初の5分は“軽い内容”がおすすめ
やる気がないときに、いきなり難しい問題や苦手な教科から始めようとしても、心が折れてしまいます。
だからこそ、最初の5分は“気軽にできる内容”にするのがコツ。
例えば…
こうした軽い行動は、「できた!」「意外とすぐ終わった!」という達成感と勢いを生み出してくれます。
やる気が出たら勉強しよう──。
それは、聞こえのいい“言い訳”になってしまうことがあります。
本当に集中できる人は、「まずやる」を習慣にしている人。
才能ではありません。
「行動→集中→成果→やる気」という流れを、自分の中に作っているだけなのです。
たった5分で、未来は変わるかもしれません。
まずは今日から、「5分だけやってみよう」と机に向かってみてください。
“やる気は、動いているうちに、あとからついてくる。”
そのことを、あなた自身で体験してみてください。
5-days横川教室教室長。歴史の授業が得意。 「生徒に誰かに勉強を教えられるほど勉強が得意になってほしい」がモットー。 現在ダイエット中。目標はあと5kg減らすこと!