目次
中学理科の定期テストで、多くの生徒が苦手にしやすい単元の一つが「化学反応式」です。
□ 「化学式」の時点で何を書けばいいのかわからない
□ H₂やO₂の小さい数字の意味がよくわからない
□ 化学反応式を書きなさいと言われると、最初の一歩で手が止まる
□ 係数を合わせようとしても、どこに数字をつければいいのかわからない
このように感じている中学生は少なくありません。
特に理科に苦手意識がある生徒にとって、化学反応式は記号や数字が並んでいるだけに見えてしまい、「自分には無理」と感じやすい単元です。
しかし、化学反応式は一気に完成形を覚えようとすると難しく感じますが、書き方を小さな手順に分けると理解しやすくなります。
この記事では、化学反応式が全く書けない中学生や、化学式から不安がある生徒に向けて、定期テスト前に克服するための考え方と書き方をスモールステップで解説します。
化学反応式が書けないと、「理科が苦手だから仕方ない」と感じてしまう人もいるかもしれません。
しかし、化学反応式が書けない原因は、理科のセンスがないからではありません。
多くの場合、次のどこかでつまずいています。
□ 化学式を覚えきれていない
□ 物質名と化学式が結びついていない
□ 反応前と反応後が整理できていない
□ 係数の合わせ方がわからない
□ 完成形だけを丸暗記しようとしている
つまり、化学反応式が書けないのは、途中の手順が抜けているだけの場合が多いのです。
たとえば、英単語を覚えていない状態で英作文を書くのが難しいように、化学式を覚えていない状態で化学反応式を書くのは難しくなります。
まずは、「自分はどこで止まっているのか」を確認することが大切です。
そもそも「化学反応式」とは何なのかをまずは理解しておきましょう。
「化学反応式」とは、物質が変化する様子を化学式で表したものです。
簡単に言うと、「何と何が反応して、何ができたのか」を記号で表したものです。
たとえば、「水素と酸素が反応して水ができる」という反応があります。
これを日本語のまま表すと、水素 + 酸素 → 水 となります。
この日本語の反応を、化学式に直し、反応前と反応後の原子の数が合うように整えたものが化学反応式です。

ここで大切なのは、化学反応式はいきなり完成形を書くものではないということです。
まずは日本語で反応を確認し、次に化学式に直し、最後に原子の数をそろえるという流れで作っていきます。
化学反応式が書けない人は、まず基本の化学式を確認しましょう。
「化学式」とは、物質を元素記号と数字で表したものです。
化学反応式を書くときには、この化学式を使います。
そのため、化学式が書けない状態で化学反応式を書こうとすると、どうしても途中で止まってしまいます。
まずは、定期テストでよく出る基本の化学式から覚えていきましょう。
単体とは、1種類の元素だけでできている物質のことです。
中学生の定期テストでよく出る単体には、次のようなものがあります。
暗記しておきたい化学式!
・水素:H₂
・酸素:O₂
・窒素:N₂
・塩素:Cl₂
・炭素:C
・鉄:Fe
・銅:Cu
・マグネシウム:Mg
特に、水素・酸素・窒素・塩素は、H₂、O₂、N₂、Cl₂のように、2つの原子がくっついた形で出てきます。
HやOだけで書いてしまわないように注意しましょう。
化学反応式を書くうえで、もう1つ重要なのが「化合物」です。
「化合物」とは、2種類以上の元素が結びついてできている物質のことです。
定期テストでよく出る化合物には、次のようなものがあります。
定期テストでよく出る化合物!
・水:H₂O
・二酸化炭素:CO₂
・酸化銅:CuO
・酸化マグネシウム:MgO
・塩化ナトリウム:NaCl
・アンモニア:NH₃
化学反応式を書くときは、これらの化学式を正しく使う必要があります。
たとえば、水はH₂Oです。
酸素の数を合わせたいからといって、H₂O₂のように変えてはいけません。
化学式の小さい数字には意味があり、勝手に変えると別の物質になってしまいます。
化学反応式で特につまずきやすいのが、「小さい数字」と「前につける数字」の違いです。
H₂Oの「₂」は、Hの原子が2個あるという意味です。
これは水という物質の形を表しています。
そのため、化学反応式を書く途中で勝手に変えてはいけません。
一方で、2H₂Oのように、化学式の前につく数字を係数といいます。
2H₂Oは、水分子が2個あるという意味です。
つまり、

と考えるとわかりやすくなります。
化学反応式で原子の数をそろえるときは、小さい数字を変えるのではなく、前に係数をつけて調整します。
ここを理解できると、化学反応式の苦手意識はかなり減ります。
ここからは、化学反応式の書き方をスモールステップで確認していきます。
例として、「水素と酸素が反応して水ができる」という反応を使います。
化学反応式が苦手な人は、いきなり完成形を書こうとせず、次の5つのステップで考えてみましょう。
最初にすることは、化学式を書くことではありません。
まずは、反応の内容を日本語で確認します。
今回の反応は、水素と酸素が反応して水ができるという内容です。
ここで、反応前と反応後を分けて考えます。
このように整理できれば、最初のステップはクリアです。
化学反応式が書けない人は、ここを飛ばしていきなり式を書こうとして混乱していることがあります。
まずは「何が反応して、何ができるのか」を確認しましょう。
次に、日本語で整理した物質名を化学式に直します。
水素はH₂、酸素はO₂、水はH₂Oと表します。
これを反応の形に並べます。

この段階では、まだ原子の数がそろっていなくても大丈夫です。
まずは「物質名を化学式に直せたらOK」と考えましょう。
最初から完成形にしようとすると難しく感じます。
化学反応式が苦手な人は、途中式まで書けるようになるだけでも大きな前進です。
次に、反応前と反応後で原子の数を数えます。
化学反応式では、反応前と反応後で原子の種類と数が同じになる必要があります。
今回の反応では、HとOの数を確認します。

左側には、Hが2個、Oが2個あります。
右側には、Hが2個、Oが1個あります。
Hの数は合っていますが、Oの数が合っていません。
このように、どの原子の数が合っていないのかを見つけることが大切です。
係数合わせが苦手な人は、頭の中だけで考えず、紙に書き出して確認しましょう。
原子の数が合っていない場合は、化学式の前に係数をつけて調整します。
このとき、化学式の小さい数字は変えません。
水H₂OのOが1個だからといって、H₂O₂に変えてはいけません。
H₂O₂は水ではなく、別の物質です。
原子の数をそろえるときは、前に数字をつけます。

これで、左側と右側のHとOの数がそろいます。
小さい数字を変えるのではなく、前に係数をつける。
このルールを覚えておきましょう。
化学反応式が完成したら、最後に必ず確認します。
この確認までできれば、化学反応式は完成です。
定期テストでも、最後の見直しでミスに気づけることがあります。
特に、係数のつけ忘れや化学式の書き間違いはよくあるミスなので、必ず確認する習慣をつけましょう。
定期テストでは、基本的な化学反応式がよく出題されます。
ここでも、いきなり完成形だけを見るのではなく、
という流れで確認していきましょう。
水素の燃焼は、化学反応式の基本としてよく出ます。
「燃焼」という言葉を覚えていない生徒は覚えておきましょう。
「燃焼」とは、物質が激しく熱や光を出しながら燃えることです。
日本語で表すと、水素と酸素が反応して水ができるという反応です。

この反応では、酸素の数をそろえるところがポイントです。
水素H₂、酸素O₂、水H₂Oという化学式を確認し、最後に係数を合わせます。
炭素の燃焼も、定期テストでよく出る反応です。
日本語で表すと、炭素と酸素が反応して二酸化炭素ができるという反応です。

この反応は、最初から左右の原子の数がそろっています。
そのため、係数をつけなくても完成します。
「化学反応式は必ず係数をつける」わけではありません。最初から数がそろっている場合は、そのままで大丈夫です。
銅の酸化は、酸化の単元でよく出ます。
「酸化」という言葉を覚えていない生徒は覚えておきましょう。
「酸化」とは、物質が酸素と結びつく化学反応のことです。また、酸化されてできた物質を「酸化物」といいます。
日本語で表すと、銅と酸素が反応して酸化銅ができるという反応です。

この反応では、酸素O₂と酸化銅CuOのOの数に注目します。
酸素O₂にはOが2個ありますが、酸化銅CuOにはOが1個しかありません。
そのため、酸化銅を2個にして、銅の数もそろえます。
ここでも、CuOをCuO₂のように変えてはいけません。
化学式の小さい数字を変えず、係数で調整することが大切です。
マグネシウムの燃焼も、酸化の反応としてよく出ます。
日本語で表すと、マグネシウムと酸素が反応して酸化マグネシウムができるという反応です。

考え方は、銅の酸化とよく似ています。
酸素O₂のOが2個あるため、酸化マグネシウムMgOを2個にして、マグネシウムMgも2個にそろえます。
同じパターンの反応としてまとめて覚えると、理解しやすくなります。
酸化銅の還元は、少し難しく感じる生徒が多い反応です。
「還元」という言葉を覚えていない生徒は覚えておきましょう。
「還元」とは、酸化物から酸素がを取り除く化学反応のことです。
日本語で表すと、酸化銅と炭素が反応して、銅と二酸化炭素ができるという反応です。

この反応では、二酸化炭素CO₂を作るために、酸素が2個必要になります。
酸化銅CuOにはOが1個しかないため、酸化銅を2個にすると酸素が2個になります。
そこから銅Cuの数もそろえていきます。
物質が多くて難しく見えますが、やることは同じです。
この順番で進めれば、落ち着いて考えられます。
水の電気分解も、中学理科でよく出る反応です。
「分解」という言葉を覚えていない生徒は覚えておきましょう。
「分解」とは、1種類の物質が2種類以上の物質に分かれる化学変化のことです。「分解」には加熱による物質の分解の「熱分解」と、電流を流すことによる物質の分解の「電気分解」があります。
日本語で表すと、水が分解されて、水素と酸素ができるという反応です。

水の電気分解では、反応後に水素H₂と酸素O₂が出てきます。
また、発生する気体の体積比も出題されることがあります。
水素と酸素の体積比は、水素:酸素=2:1です。
化学反応式だけでなく、実験の内容と一緒に確認しておくと、定期テストで得点しやすくなります。
化学反応式が苦手な人ほど、テスト前に焦って丸暗記しようとすることがあります。
もちろん、最終的にはよく出る化学反応式を覚える必要があります。
しかし、最初から完成形だけを丸暗記する勉強法はおすすめできません。
なぜなら、少し形が変わった問題が出ると対応できなくなるからです。
答えだけを見て何度も読むだけでは、自分で書けるようになりにくいです。
定期テストでは、「化学反応式を書きなさい」と出題されることがあります。
そのため、見るだけでなく、実際に書く練習が必要です。
化学式を覚えていない状態で、反応式だけを丸暗記するのは大変です。
水素、酸素、水、二酸化炭素、酸化銅、酸化マグネシウムなど、よく出る化学式は先に覚えておきましょう。
化学式がわかると、反応式を作るときの負担がかなり減ります。
係数合わせをなんとなくで行うと、ミスが増えます。
左右の原子の数をしっかり数え、どの元素が何個あるのかを確認しましょう。
慣れるまでは、表やメモを使って数えるのがおすすめです。
化学反応式が書けない人は、いきなり難しい問題に取り組む必要はありません。
小さなステップで練習していきましょう。
まずは、物質名を見て化学式を書けるようにしましょう。
水素、酸素、水、二酸化炭素、銅、酸化銅、マグネシウム、酸化マグネシウムなど、定期テストでよく出るものから練習します。
最初は全部を一気に覚えようとしなくても大丈夫です。
まずは、よく出るものを10個ほどにしぼって覚えましょう。
次に、化学反応式を見る前に、日本語で反応を説明できるようにします。
たとえば、
このように、日本語で説明できるようにしましょう。
日本語で反応の内容がわかっていないと、化学式に直すことも難しくなります。
次に、日本語の反応文をもとに、物質名を化学式に直して並べます。
この段階では、係数が合っていなくても構いません。
まずは途中式を書けることを目標にしましょう。

途中式まで書ければ、化学反応式の半分以上はできています。
「まだ係数が合っていないからダメ」と考えるのではなく、「ここまで書けた」と考えることが大切です。
途中式が書けたら、左側と右側の原子の数を数えます。
元素ごとに分けて数えましょう。
最初は時間がかかっても大丈夫です。
正しく数えることに慣れてくると、係数合わせも少しずつできるようになります。
最後に、係数をつけて完成形を書きます。
完成したら、もう一度左右の原子の数を確認しましょう。
この確認をすることで、自分のミスに気づけるようになります。
化学反応式は、何度も書いて練習することで慣れていきます。
最初から速く書こうとせず、まずは正しい手順で書くことを意識しましょう。
定期テスト前は、すべての反応式を同じように勉強するのではなく、よく出るものから優先して確認しましょう。
特に、次の反応は中学理科でよく出ます。
これらは、化学反応式だけでなく、実験の内容と一緒に出題されることもあります。
たとえば、水の電気分解では、発生する気体の種類や体積比が問われることがあります。
銅の酸化や酸化銅の還元では、加熱後の物質の色や、酸素の移動について問われることもあります。
化学反応式だけを覚えるのではなく、「どんな実験だったか」「何ができたのか」も一緒に確認しておきましょう。
テスト前には、次の項目を確認してみましょう。
この中でできない項目がある場合は、そこが復習すべきポイントです。
「全部できない」と感じる場合でも、焦る必要はありません。
まずは化学式から確認し、次に日本語の反応文、最後に係数合わせという順番で進めていきましょう。
定期テストで点数を上げるためには、授業を受けるだけでなく、「いつまでに何を終わらせるか」「どの科目を優先するか」「家でどのくらい勉強するか」を決めておくことが大切です。
5-Daysでは、定期テスト前に一人ひとりの状況を確認し、目標点数や提出物の完成日、塾以外での勉強計画を一緒に整理します。
特に、定期テスト前は提出物に追われてしまい、苦手な問題の解き直しや暗記科目の確認まで手が回らないことがあります。
理科の化学反応式も、テスト直前に丸暗記だけで覚えようとすると、少し形が変わった問題で手が止まってしまうことがあります。
そのため、学校ワークをいつまでに終わらせるか、間違えた問題をいつ解き直すか、理科・社会などの暗記をどのタイミングで進めるかを、事前に決めておくことが重要です。
また、5-Daysではテスト前だけでなく、テスト後の振り返りも大切にしています。
点数だけを見るのではなく、
を確認し、次の定期テストに向けて勉強のやり方を見直していきます。
定期テスト対策は、毎回同じやり方を続ければよいわけではありません。
前回のテストでうまくいった点、うまくいかなかった点を確認しながら、その生徒に合った「点数につながる勉強の型」を作っていくことが大切です。
5-Daysでは、定期テストに向けた学習の成果を実感してもらうために、点数アップ保証制度を設けています。
対象は中学1年生・中学2年生・中学3年生で、一定の条件を満たした場合、入塾後の定期テストでの点数アップを目指す制度です。
たとえば、基準となるテストの点数に応じて、重点科目での点数アップや5教科合計での点数アップを目標にしていきます。
もちろん、点数アップのためには、塾での授業だけでなく、宿題への取り組み、提出物の管理、家庭学習の時間、テスト前の計画的な勉強も欠かせません。
だからこそ5-Daysでは、定期テスト前の計画づくりから、日々の学習管理、テスト後の振り返りまでを通して、ただ「勉強しなさい」と伝えるだけではなく、何をどの順番で進めればよいかを一緒に確認していきます。
□ 提出物は出しているのに点数が上がらない
□ テスト前だけ頑張っても結果につながらない
□ 勉強のやり方から見直したい
□ 理科の化学反応式のように、どこから復習すればいいかわからない
という生徒さんにとって、成績保証は、点数アップに向けて学習の進め方を見直すきっかけにもなります。
制度の対象条件や詳細は学年・コース・時期によって異なる場合があるため、気になる方はお近くの教室で確認してみてください。
化学反応式が書けないと、理科全体が苦手に感じてしまうことがあります。
しかし、化学反応式はセンスだけで解くものではありません。
正しい手順を知り、順番に練習すれば、少しずつ書けるようになります。
大切なのは、いきなり完成形を覚えようとしないことです。
①物質名と化学式を結びつける
②反応前と反応後を日本語で整理する
③化学式に直して、原子の数を数える
④係数をつけて左右の数をそろえる
この流れで練習すれば、化学反応式が全く書けなかった人でも、定期テストに向けて少しずつ克服できます。
理科が苦手な人ほど、焦って丸暗記するのではなく、スモールステップで確認していきましょう。
化学反応式や理科のテスト対策で不安がある場合は、早めに原因を見つけて対策することが大切です。
5-Daysでは、一人ひとりの理解度に合わせて、定期テストに向けた学習をサポートしています。
「理科が苦手」
「化学反応式が全く書けない」
「テスト前に何を勉強すればいいかわからない」
このようなお悩みがある方は、ぜひお気軽にご相談ください。
広島県福山市内の5教室と岡山県倉敷市内の2教室を統括、福山春日校教室長。 生まれは広島県福山市でその後は福岡や福井と、「福」がつく地域の学習塾で勤務したのち、福山の教育を盛り上げるため戻ってきました。 個別指導塾での指導歴は長く、生徒の目標に合わせた指導方針作成や進路相談、少しでも勉強が「楽しい」「分かる!」「おもしろい!」と感じてもらえるような学習指導・相談を心がけております。 数学や理科などの理系科目の指導も得意です! また、「通ってみたい!」「気になる!」と思ってもらえるような、5-Days全教室のWeb広告や広報物の作成なども担当しています。
体験終了後、面談をさせて頂き、お子様に合わせた今後の学習プランをご提案させていただきます。
定期試験対策・受験対策にも使えます!毎日の学習習慣の定着化、苦手克服などにぜひご活用ください。