「うちの子は受験しない予定なんですけど、それでも塾に通わせた方がいいのでしょうか?」
これは実際、保護者の方からよくいただく質問です。中学受験や高校受験を前提とした塾通いが一般的に思われがちですが、受験をしない=塾に通う意味がないというわけではありません。
むしろ最近では、学力格差や学習習慣の二極化が進む中で、受験をしないご家庭こそ、早めに学習支援を検討しておく意義が増しているといえるでしょう。
この記事では、「受験をしない選択」と「塾通いの必要性」について、改めて整理してみたいと思います。
これまで塾というと、「受験勉強のために通う場所」というイメージが強くありました。
たしかにそれはひとつの目的ですが、今の塾には、
●学習習慣を身につける
●学校の授業フォロー
●苦手の克服
●成績維持・底上げ
●将来の選択肢を広げる
といった日常学習を支える役割があります。特に、内申点や定期テストの重要性が高まっている公立中学・高校では、「日々の積み重ね」がそのまま進路に直結します。
つまり、“受験しないから塾は必要ない”とは限らないのです。
現在、公立の教育現場では、授業のスピードや内容が高度化・多様化しています。
●クラス内の学力差が大きい
●教員の負担が増え、個別対応が難しい
●教科によっては家庭学習の前提あり
こうした環境の中で、「授業についていけない」=「そのまま放置される」という事例も増えています。
特に非受験層では、学習に対する危機感が薄れやすく、「気づいたときには取り返しがつかない」という状況になりやすいのです。
私たちが受験をしないご家庭にも塾をすすめる理由は、大きく以下の3つです。
小学生~中学生の時期に「勉強=生活の一部」という意識を持つかどうかは、将来的に非常に大きな差となって現れます。
塾に通うことで、定期的な学習リズムが作られ、勉強に対する抵抗感がなくなります。
公立中学では、定期テストの結果がそのまま内申点へ反映されます。そして、内申点は高校入試や推薦、進路選択において非常に重要です。
受験をしなくても「高校進学はする」のなら、中学での内申点対策は避けて通れません。
今は受験をしない選択をしていても、将来進路が変わることはよくあります。
●「やっぱり高校は選びたい」
●「興味のある学校を見つけた」
●「推薦を受けるには成績が必要だった」
という場面になったとき、勉強をしてきた“地力”があるかどうかで、選べる道が全く変わってきます。
受験が目的でない場合、塾選びで重視したいのは次の3点です。
無理に進度を早めるのではなく、学校の内容をしっかり理解・定着させる塾を選びましょう。定期テストや通知表に直結する学習をしてくれる塾は、非受験層にとって非常に有効です。
「わからないまま進んでしまう」のを防ぐには、子ども一人ひとりの理解度に合わせた対応ができる塾が理想です。
集団塾でも、丁寧なフィードバックや小テスト・確認テストを繰り返している塾はおすすめです。
単発の成績アップではなく、「学ぶ習慣」「考える姿勢」「わかる楽しさ」を重視しているかどうかも見極めポイントです。
受験をする・しないに関わらず、子どもたちはこれからの人生でいくつもの「選択のタイミング」に出会います。
そのときに、「どんな道も選べる自分」でいられるかどうか。
塾は、そのための“学力の土台”と“自己肯定感”を育てる場所でもあります。
受験しないから必要ない、ではなく、受験しないからこそ、塾で準備しておけることがある。この視点を持っていただけたら、私たちはとても嬉しく思います。
毎日個別塾5-Days皆実町教室教室長。皆さんが望んだ将来に向けて歩めるように、日々その手助けをさせていただいております。学校の復習から受験に向けた対策、将来の相談など小さなことから大きなことまで、何でも共有出来るような教室を目指しています。この場でも皆さまの手助けになれるよう、様々な情報を発信できればと思います。
体験終了後、面談をさせて頂き、お子様に合わせた今後の学習プランをご提案させていただきます。
定期試験対策・受験対策にも使えます!毎日の学習習慣の定着化、苦手克服などにぜひご活用ください。