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学校教育の中で、国語と数学は対照的な教科として扱われることがあります。
国語は文章を読み、感情や意図を理解する教科であり、数学は数字や公式を用いて論理的に問題を解決する教科だと考えられています。
そのため、「国語が得意な人は文系」「数学が得意な人は理系」というイメージを持つ人も少なくありません。
しかし、実際には国語と数学の学力には一定の相関関係が存在すると考えられています。
学力調査や教育研究でも、読解力の高い児童・生徒は数学の成績も高い傾向が見られ、逆に数学的思考力の高い人は国語においても論理的な文章理解を得意とするケースが多いです。
このブログでは、国語と数学の相関関係について、その理由や教育現場での事例、学習方法をお伝えしたいと思います。
一見すると、国語と数学はまったく異なる能力を必要とする教科に思えるかもしれません。
しかし、両者には共通して求められる力が存在します。
その代表が「論理的思考力」です。
国語では文章の流れを理解し、筆者の主張や根拠を整理する必要があります。
例えば評論文では、
・筆者の主張は何か
・どのような根拠で主張しているか
・結論は何か
を読み取らなければなりません。
一方、数学でも、
・与えられた条件は何か
・何を求めるのか
・どのような手順で解答するか
を整理する必要があります。
つまり、両方とも「情報を整理し、筋道を立てて考える力」が求められるのである。
数学は数字を使った論理であり、国語は言葉を使った論理だと言い換えることもできます。
近年、教育現場で特に注目されているのが読解力と数学の関係です。
数学の問題を解く際、多くの生徒は計算力に注目しがちです。
しかし実際には、問題文を正確に理解できなければ計算以前の段階でつまずいてしまいます。
例えば次のような文章題を考えてみましょう。
Aさんは毎分80メートルで歩きます。Bさんは毎分100メートルで歩きます。二人が同じ地点から反対方向に出発したとき、10分後の距離は何メートルですか。
この問題では計算そのものは難しくはありません。
しかし、
・同じ地点から出発している
・反対方向に進んでいる
・10分後を求める
という条件を正確に読み取る必要があります。
読解力が不足している場合、計算力があっても誤答につながる可能性が高いです。
実際、文章題や応用問題が苦手な生徒の中には、計算ミスではなく問題文の理解不足が原因であるケースが少なくありません。
国語が数学に影響を与えるだけではありません。
数学の学習を通じて培われる論理的思考力は、国語の読解や作文能力にも良い影響を与えます。
数学では、
①仮定を置く
②根拠を示す
③結論を導く
という流れが基本となります。
これは論説文や意見文を書く際の構造と非常によく似ています。
例えば、
「スマートフォンの利用時間を制限すべきである」
という意見を書く場合も、
・主張
・理由
・具体例
・結論
という流れで構成する必要があります。
数学的な思考習慣が身についている人は、このような論理構成を作ることが比較的得意なことが多いです。
国内外の学力調査では、国語と数学の成績に一定の相関が確認されることが多いです。
もちろん例外は存在します。
・国語だけ突出して得意な人
・数学だけ突出して得意な人
もいます。
しかし集団全体で見ると、国語の成績が高い生徒は数学も高得点を取る傾向があります。
その理由として、
・読解力
・集中力
・論理的思考力
・学習習慣
などの共通要因が考えられています。
つまり、国語力そのものが数学力を直接生み出すというよりも、両者を支える基礎能力が共通しているのです。
教育現場では、数学が苦手な生徒に対して計算練習ばかりを増やすケースがあります。
しかし実際には、
・問題文を理解できない
・条件整理が苦手
・問われている内容を把握できない
という理由で数学につまずいていることも多いです。
例えば中学以降の数学では、
・一次関数
・方程式
・証明問題
・確率
など、文章による条件理解が重要になる単元が増えてきます。
特に証明問題は、国語的な論理展開が必要になる代表例です。
「なぜそうなるのか」を筋道立てて説明する能力は、まさに読解力と表現力の延長線上にあるといえるでしょう。
興味深い研究として、読書習慣と数学成績の関係を示すものがあります。
読書量が多い子どもは、
□語彙力が豊富
□集中力が高い
□情報整理能力が高い
傾向が見られます。
その結果として、数学の文章題や応用問題にも強くなる可能性があります。
もちろん本を読むだけで数学が得意になるわけではありません。
しかし、
・長い文章を読む習慣
・内容を理解する習慣
・考えながら読む習慣
は数学学習にも大きく役立ちます。
数学の文章題を音読すると理解が深まります。
頭の中だけで読むよりも、
・条件
・数値
・求める内容
を整理しやすくなります。
問題を解いた後、
「なぜこの式になるのか」
を言葉で説明してみましょう。
この方法は数学力と国語力を同時に鍛えることができます。
国語の文章を100字程度に要約する練習は、
・情報整理能力
・論理的思考力
を高めます。
これらは数学の問題解決にも直結する能力になります。
読書だけ、数学だけではなく両方を継続することが重要です。
読書によって言語能力を高めながら、数学によって論理的思考力を鍛えることで相乗効果が期待できます。
「国語が得意だから数学は苦手」「数学が得意だから国語は不要」という考え方は適切ではないでしょう。
むしろ両者は相互に補完し合う関係にあり、一方を伸ばすことがもう一方の向上につながる可能性が高いです。
単に知識を覚えるだけでなく、情報を正確に理解し、論理的に考え、自分の考えを他者に伝える力が求められます。その基盤となるのが国語と数学になります。
国語と数学は対立する教科ではなく、「思考力を育てる二つの柱」として捉えることが重要といえるでしょう。
両方をバランスよく学ぶことで、より高い学力だけでなく、総合的な能力を身につけることができます。
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