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教科書や地球儀、宇宙からの写真を見ると、地球はまんまるの球体に見えます。
でも実際の地球は、“完全な球体”ではありません。
この事実は、理科や地理の学習とも深く関わっており、科学的な観測や数式によってもしっかりと裏付けられています。
この記事では、地球の形にまつわる知識を、中学生・高校生向けに深掘りしていきます。
「なんで?」「どうしてそうなるの?」に理科的な視点で迫ります。
地球は「回転楕円体(かいてんだえんたい)」という形をしています。
これは、赤道方向に膨らみ、極方向にややつぶれた楕円形の立体です。
赤道付近では、地球の半径は約6,378km。
一方、極付近では約6,357km。差は約21kmにもなります。
この形をたとえるなら、「太ったおまんじゅう」や「少し潰れたボール」のようなもの。
この違いを理解することは、物理・地学で扱う“力の働き”や“地球の運動”の理解にもつながります。
地球がこのような形になった理由、それは地球の自転です。
自転とは、地球が約24時間で1回、自分自身の軸を回る運動のこと。
この回転運動によって、「遠心力(えんしんりょく)」が発生します。
遠心力は、回転する物体の外側に働く力で、特に赤道付近ではその影響が大きくなります。
このため、赤道方向の地殻や大気がわずかに外へと押し出され、地球全体が“横に広い楕円形”になったのです。
※身近な例:洗濯機で衣類が内側から外へ押しつけられるのも遠心力の働き。
遠心力の影響によって、重力の大きさも地球上の場所で微妙に異なります。
例えば体重60kgの人が:
北極で体重を測ると → 約60.0kg
赤道で体重を測ると → 約59.8kg
この差はわずか約200g程度ですが、確かに“軽く”なるのです。
これは、赤道では遠心力が重力の一部を打ち消すためです。
このように、**重さ(重力)と質量(物体そのものの量)**は異なる概念であることも理科の重要ポイントです。
理科の授業で習う「重力加速度(g)」も、場所によって少しずつ異なる数値が使われることがあります。
「地球は球体」と思っていた人も、今回の話で「実は違った!」という驚きを感じたのではないでしょうか。
大切なのは、「本当にそうなのか?」「なぜそうなるのか?」と疑問を持ち、自分の頭で考えることです。
こうした小さな雑学が、理科の知識とつながり、科学的な思考を育てる第一歩になります。
ぜひこの知識をきっかけに、地球や宇宙についてもっと深く調べてみてくださいね!
5-days横川教室の教室長。歴史の授業に自信があり、楽しくてわかりやすい解説が好評です。「生徒が誰かに勉強を教えられるほど得意になってほしい」を信念に、日々指導に熱を注いでいます。現在ダイエットにも挑戦中で、目標はあと5kg減!勉強も健康も、日々コツコツ積み重ねを大切にしています。
体験終了後、面談をさせて頂き、お子様に合わせた今後の学習プランをご提案させていただきます。
定期試験対策・受験対策にも使えます!毎日の学習習慣の定着化、苦手克服などにぜひご活用ください。