夏休みが近づくと、多くの中学生・高校生が夏期講習に参加し、本格的な受験勉強や学力向上に取り組み始めます。
しかし、毎年この時期になると、
「勉強時間は増えているのに成績が伸びない」
「長時間机に向かっているのに集中力が続かない」
「夏休みの終わりには疲れ切ってしまう」
という悩みを抱える生徒も少なくありません。
その原因の一つとして見落とされがちなのが、「水分補給」です。
近年、スポーツの世界では熱中症予防やパフォーマンス維持のために「ハイドレーションブレイク(水分補給休憩)」が取り入れられています。実はこの考え方は、夏期講習や受験勉強にも非常に重要なのです。
「勉強は頭を使うものだから、体力は関係ない」と思われるかもしれません。
しかし、脳は人間の体の中でも特に多くのエネルギーを消費する器官です。さらに、夏場は気温が高く、冷房の効いた室内にいても気づかないうちに水分が失われています。
特に夏期講習では、
・朝から夕方まで授業が続く
・自習時間が増える
・学校の宿題も並行して進める
・受験生は1日8時間以上勉強することもある
など、普段以上に脳を使う時間が長くなります。
その結果、水分不足によって集中力や判断力が低下し、せっかくの勉強時間が十分な成果につながらないケースもあります。
脳の約75%は水分でできていると言われています。
そのため、水分が不足すると、
・集中力の低下
・記憶力の低下
・ケアレスミスの増加
・眠気の発生
・思考力の低下
などが起こりやすくなります。
例えば、数学の計算ミスが増えたり、英単語を覚えてもなかなか定着しなかったりする場合、単なる勉強不足ではなく、水分不足による集中力低下が影響していることもあります。
夏期講習は限られた期間で大きく学力を伸ばすチャンスです。その貴重な時間を最大限活かすためにも、学習環境を整えることが欠かせません。
スポーツ選手が試合中に水分補給を行うように、勉強中にも意識的な水分補給の時間を設けることをおすすめします。
例えば、
・50分勉強+10分休憩
・90分勉強+10分休憩
・授業の合間ごとに水分補給
といった形です。
休憩時間には、
・コップ1杯の水を飲む
・軽く体を動かす
・深呼吸をする
・目を休ませる
ことを意識すると、脳の疲労回復につながります。
特に受験生は「休憩すると勉強時間が減る」と考えがちですが、集中力が切れた状態で机に向かい続けても効率は上がりません。
大切なのは勉強時間の長さではなく、集中して取り組めた時間の長さです。
昔から「夏を制する者が受験を制する」と言われています。
実際、多くの受験生にとって夏休みは学力を大きく伸ばす最大のチャンスです。
学校の授業が止まり、自分の苦手分野を克服したり、受験範囲の総復習を進めたりできる貴重な期間だからです。
しかし、ただ長時間勉強すればよいわけではありません。
夏の受験勉強では、
・規則正しい生活習慣
・十分な睡眠
・適切な食事
・こまめな水分補給
が揃って初めて高い学習効果が得られます。
勉強もスポーツと同じで、コンディション管理が結果を左右するのです。
夏期講習期間中、お子さまの学習をサポートするうえで、ぜひ気にかけていただきたいのが水分補給です。
多くの生徒は勉強に集中すると、飲み物を飲むことを忘れてしまいます。
ご家庭でも、
「水筒を持たせる」
「勉強前に水を飲む習慣をつける」
「休憩時間に声をかける」
など、小さなサポートが学習効率向上につながります。
学力向上は勉強内容だけで決まるものではありません。集中できる環境づくりも大切な受験対策の一つです。
夏期講習は学力を大きく伸ばす絶好の機会です。しかし、その成果を最大化するためには、勉強量だけでなく学習の質にも目を向ける必要があります。
水分不足は集中力や記憶力の低下を招き、学習効率を大きく下げてしまいます。
だからこそ、夏の勉強では「ハイドレーションブレイク」を意識し、こまめな水分補給と適度な休憩を取り入れることが重要です。
この夏、ただ長時間勉強するだけではなく、最高のコンディションで学習に取り組みましょう。
一日一日の積み重ねが、志望校合格への大きな一歩となります。そして夏期講習での努力は、必ず秋以降の成績向上につながっていくはずです。
学生時代から個別指導塾での経験があり、延べ600人以上の生徒を送り出してきた。一旦は、他の業種への就職を経験するも、教育業界にやり残したことがあると感じ5-Daysへ。得意科目は社会。公立高校受験の対応に定評があり、試験対策だけでなく、小論文や面接対策も行っている。