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2025年度の大学入試では、新学習指導要領に基づく「新課程入試」が本格的に導入されます。試験科目や方式が大幅に変更されるため、新高校3年生にとっては従来の入試と異なる点を正確に理解し、適切な準備を進めることが不可欠です。この記事では、2025年度入試の最新情報を整理し、効果的な対策方法について詳しく解説します。
2025年度から実施される共通テストでは、内容と形式に大きな変更があります。旧課程の「6教科30科目」から「7教科21科目」への再編が行われ、受験生は新たな試験形式に対応する必要があります。
主な変更点:
・科目構成の変更: 7教科21科目制への移行
・新科目「情報Ⅰ」の導入: プログラミング基礎、データ活用、情報セキュリティなどの出題
・地歴公民科目の再編: 「歴史総合」「地理総合」「公共」の新設
・試験時間の延長:
国語:80分→90分(+10分)
数学②:60分→70分(+10分)
「情報Ⅰ」は必修科目となるため、文系・理系を問わずすべての受験生が対策を立てる必要があります。また、地歴公民の再編により、これまでの「世界史B」「日本史B」などの科目から「歴史総合」「地理総合」「公共」へと変更され、より現代社会との関連性を重視した出題が予想されます。
入試制度の近代化の一環として、出願手続きのオンライン化が進められています。
主な変更点:
・インターネット出願の標準化: ほぼすべての国公立・私立大学でオンライン出願が必須に
・書類の電子提出: 調査書や推薦状などの提出書類の電子化
・出願期間の厳格化: 例えば東京大学では2025年1月27日~2月5日と厳密に設定
・受験票の電子発行: 紙の受験票から電子受験票への移行
デジタル環境に不慣れな受験生は、事前に出願システムの使い方を確認し、必要な機器や環境を整えておくことが重要です。また、データ入力ミスや提出期限の見落としがないよう、十分な余裕をもって準備することをおすすめします。
新課程への移行期であることを考慮し、旧課程で学んだ受験生向けの経過措置が設けられています。
主な救済措置:
・旧課程履修者向けの出題調整: 出題範囲や難易度の調整
・選択問題の増加: 旧課程・新課程の両方に対応した選択問題の設置
・英語資格試験の活用拡大: TOEFL、IELTS、英検などの外部試験の積極的な活用
・複数回受験機会の提供: 一部大学では複数の入試機会を設ける傾向
特に英語については、「読む・書く・聞く・話す」の4技能を測定するために外部試験の活用が増えています。早めに受験し、必要なスコアを取得しておくことが望ましいでしょう。
東京大学
・共通テスト+個別学力検査による「分離分割方式」を継続
・オンライン出願の完全導入
・「情報Ⅰ」が必須科目に
・TOEFL iBTなど英語外部試験のスコア活用(出願要件ではなく加点方式)
京都大学
・一部学部で共通テストの配点変更
・得点換算方式の変更(素点方式から偏差値方式へ)
・特色入試(AO入試)の拡充
・理系学部における「情報Ⅰ」の重点化
東北大学
・総合型選抜(AO入試)の定員拡大
・英語外部試験の積極活用
・学部横断型入試の導入
・面接・小論文の重視
早稲田大学
・「情報Ⅰ」の導入と配点割合の増加
・英語外部試験の活用拡大
・AO入試でのGTEC導入
・一般入試における試験科目の再編
慶應義塾大学
・デジタル入試の本格導入
・情報分野の重点評価
・総合型選抜の拡充
・英語4技能試験の出願要件化
各大学とも入試制度を見直していますが、特に注目すべきは「情報Ⅰ」の扱いと英語外部試験の活用方法です。志望校の最新の募集要項を必ず確認し、出願資格や試験科目、配点などを把握しておきましょう。
「情報Ⅰ」対策
・プログラミング基礎(変数・条件分岐・繰り返し)の習得
・データ分析手法の理解と演習
・アルゴリズム思考の訓練
・情報セキュリティや情報モラルに関する知識の習得
・模擬試験や過去問を活用した演習
「歴史総合」「公共」対策
・世界史と日本史の統合的理解
・資料読解問題の演習強化
・1945年以降の国際関係史の整理
・現代社会の諸課題と解決策の学習
・思考力・判断力を問う問題への対応力養成
試験時間延長への対応
・90分(国語)、70分(数学)の模擬試験形式での演習
・時間配分の最適化練習
・長時間集中力を維持するトレーニング
・解答スピードと精度のバランス調整
1.オンライン出願システムの把握
・各大学の出願サイトの事前確認
・必要なアカウント登録や準備
・スマートフォンやPCでの操作練習
2.必要書類の早期準備
・調査書・成績証明書の請求手続き
・写真データの準備(規定サイズでの撮影)
・志望理由書や活動報告書の下書き作成
3.英語資格試験対策
・志望校が求めるスコアの確認
・試験日程の把握と計画的な受験
・4技能をバランスよく鍛える学習計画
・年間スケジュールの作成
・模試・予備校講座の日程確認
・志望校のオープンキャンパス参加計画
・出願・試験日程を逆算した学習計画の立案
・河合塾、駿台、東進の新課程対応模試を積極的に受験し、新形式に慣れる
・特に「情報Ⅰ」は演習問題を繰り返し解くことで思考パターンを身につける
・模試の復習に重点を置き、間違えた問題の解法を完全に理解する
・志望校別の対策問題集や予想問題で傾向と対策を立てる
・自己採点だけでなく、思考プロセスの振り返りを重視
5-Daysでは、2025年度入試改革に完全対応した個別指導カリキュラムを提供しています。
5-Daysの入試対策プログラムの特徴:
・マンツーマン学習システム: 毎日通える環境で新科目や試験形式の変更に柔軟に対応
・志望校別カスタマイズ学習: 各大学の入試方式に合わせた対策を個別に設計
・オンライン出願サポート: 電子出願の手続きを丁寧にサポート
・英語4技能強化プログラム: 外部試験対策も含めた総合的な英語力向上支援
「ひとりで勉強できる力」を身につける5-Daysのアプローチは、変化する入試制度にも柔軟に対応できる自立した学習者を育てます。個別カウンセリングを通じて、一人ひとりに最適な学習計画を立案し、着実に実行をサポートします。
2025年度入試は、単なる知識量だけでなく、情報活用能力や思考力、判断力が問われる新しい形式となります。この変化に対応するためには、以下のポイントを押さえることが重要です。
・新課程入試の全体像を正確に理解する
・共通テスト7教科21科目の再編に対応した学習計画を立てる
・「情報Ⅰ」「歴史総合」「公共」など新科目の対策を強化する
・オンライン出願に備え、必要な準備を早めに進める
・英語外部試験のスコア取得を計画的に行う
・模試や予想問題を活用して、新形式の問題に慣れる
・時間配分練習を徹底し、延長された試験時間に対応する
・5-Daysなどの専門的サポートを活用して効率的に学習を進める
受験は情報戦です。正確な情報をもとに戦略を立て、計画的に学習を進めることが合格への近道となります。変化を恐れず、むしろチャンスと捉えて積極的に取り組みましょう。
5-Daysでは、入試改革に関する最新情報を随時更新し、受験生の皆さんをサポートしていきます。不安や疑問があれば、いつでも個別相談にお越しください。共に2025年度入試を勝ち抜きましょう!
株式会社5コーポレーション代表取締役社長。広島市東区出身。広島市立基町高等学校、立命館大学文学部卒業。大学在学中から、家庭教師派遣・個別指導塾の運営スタッフとして働き、卒業後はそのまま就職。20代半ばで独立し、福岡で家庭教師派遣の会社を共同設立する。2008年、広島市安佐南区に週5日定額で通塾できる毎日個別塾5-Daysを新規開校。以降、広島・福岡を中心に教室数を拡大。2010年、株式会社5コーポレーションを設立。2020年現在、関東から九州エリアまで、FCを含む約150校を運営している。また、教育DXヤルキプラス®︎、小学生プログラミング教室QUREO、個別指導型英語教室Leptonなどの教育関連事業も展開中。