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「塾では集中して勉強できているようなのに、家では全然…。なぜ?」
これは多くの保護者の方が抱えるお悩みの一つです。
実は、家庭と塾では環境も心理状態も大きく違います。そしてその違いが「集中力」に直結しているのです。
今回は、家で集中できない子に共通する特徴と、今日から実践できる“集中スイッチ”の作り方をご紹介します。
家は「リラックスする場所」「自由に過ごす場所」という意識が強く、勉強モードに入りにくいことがあります。
ゲームやテレビ、スマホなど誘惑も多く、「集中するための環境」が整っていないことが多いのです。
塾では先生や他の生徒の目がありますが、家では誰にも見られていない安心感が裏目に出て、気が緩みやすくなります。
「誰にも見られていない=サボっても平気」という心理が働きやすいのです。
「何のためにこの勉強をしているのか」という目的意識が薄いと、集中力が持続しません。
塾では「先生に言われたから」「宿題があるから」と明確な目的がありますが、家だと自分で目標を意識する必要があるため、難易度が上がるのです。
まずは環境の整備から。「この机に座ったら勉強」「この椅子はゲーム専用」と物理的に空間を分けてあげることが効果的です。
また、勉強前に照明を少し明るくする、好きな文房具を用意するなどの小さな工夫も“集中スイッチ”になります。
▶ ポイント
● スマホやゲーム機は手の届かないところに保管
● ダイニングテーブルでもOK!時間で区切って「今は勉強タイム」とするだけでも効果あり
集中モードに入る前の“儀式”を作ってあげましょう。
▶ポイント
● 勉強前に5分ストレッチ
● タイマーで時間を区切って学習
● 好きな音楽(歌詞なしBGM)を流す
これらは「今から勉強するぞ」と脳に信号を送る手助けになります。塾で自然に行われている「時間の区切り」や「指示」が、家ではないぶん、親がサポートしてあげることで集中しやすくなります。
「ちゃんとできた?」「もっと頑張らなきゃ」ではなく、「机に向かったね」「ノート開けたね」という、小さな行動を認めてあげましょう。
これが“行動強化”となり、子ども自身が「またやってみよう」という気持ちにつながります。
▶ OKな声かけ例:
● 「その問題、昨日より速く解けたね」
● 「今日はいつもより長く机に座れてたね!」
私たちの塾(5-Days)では、一人ひとりの集中力に合わせて学習環境を工夫しています。
▶ポイント
●開始前に簡単な確認テストで“スイッチON”
●スタッフが机間巡回して、適度な緊張感を維持
●目標シートや学習記録を使って、自分の進捗を“見える化”
こうした仕組みがあることで、お子さまは自然と集中力を維持できるのです。
その習慣が家庭でも根づくよう、家庭学習のサポートも行っています。
「塾では集中できるのに、家ではできない…」
そんなお子さまも、「家でも塾と同じようにやればできる」と気づけば、自信を持って家庭学習にも取り組めるようになります。
保護者の方が「集中できる仕組み」を一緒に整えてあげることで、子ども自身が「集中できる自分」を実感し、自立へとつながっていきます。
家庭学習で大切なのは、「勉強しなさい」と言うことではありません。
集中できる環境を整え、スイッチの入れ方を一緒に見つけてあげること。
それが、子どもが自分の力で集中する第一歩となるのです。
私たちの塾でも、家庭学習へのアドバイスやフィードバックをお伝えしています。
「家でも集中できるようになってほしい」と願う保護者の皆さま、ぜひお気軽にご相談ください。
5-days横川教室の教室長。歴史の授業に自信があり、楽しくてわかりやすい解説が好評です。「生徒が誰かに勉強を教えられるほど得意になってほしい」を信念に、日々指導に熱を注いでいます。現在ダイエットにも挑戦中で、目標はあと5kg減!勉強も健康も、日々コツコツ積み重ねを大切にしています。