「将来のために勉強しなさい」と、子どもに声をかけたことはありませんか?
確かに、学力は進学や就職において大切な指標です。しかし今の時代、それだけでは将来の選択肢を広げることは難しくなっています。
では、子どもたちに本当に必要な力とは何でしょうか?
今回は、小中学生のうちに育てておきたい「3つの力」についてご紹介します。これらは、学力以上に社会で生き抜く力となり、子ども自身が自分の未来を切り拓くための土台になります。
現代は「答えがひとつではない問題」に満ちた社会です。
「言われたことをこなす」だけでは通用せず、自分の頭で考え、選択し、判断する力が必要です。
● 宿題で「なぜそうなるの?」と聞かれると黙ってしまう
● 「どうすればいいか分からない」とすぐに答えを求める
● 失敗を極端に恐れ、挑戦を避ける傾向がある
これらは“考える習慣”が十分についていないサインかもしれません。
● 勉強だけでなく、日常の中に問いかけを増やす
例:「なぜそう思ったの?」「別のやり方はあるかな?」
● 子どもが自分で試行錯誤できる時間を確保する
● 失敗を責めず、「やってみたこと」を認める
考える力は、学校の授業だけでなく、家庭の会話の中でも育ちます。
「ちゃんと話せない」「自分の考えが伝わらない」——これも将来の選択肢を狭めてしまう要因です。
どんなに素晴らしいアイデアを持っていても、それを“伝える力”がなければ、活かすことはできません。
● 人前で話すことに強い緊張を感じる
● 自分の意見を言うのが苦手
● 説明があいまいになりがち
これは恥ずかしがり屋だからではなく、“表現する機会が少ない”ことが要因かもしれません。
● 家庭内でも、「どう思う?」と意見を聞いてあげる
● プレゼンや発表の機会がある塾や習い事を活用
● 絵日記や音読など、“自分の言葉”を使う場面を増やす
特にこれからの社会では、共感力のある伝え方やわかりやすく説明する力が重視されます。日常の積み重ねが大切です。
「どんなに頭がよくても、コツコツ続けられない子は伸びにくい」
これは教育現場でもよく言われることです。
● 宿題がいつもギリギリ
● 忘れ物が多い
● 勉強のやる気に波がある
これらは「能力が低い」のではなく、「習慣の土台ができていない」だけかもしれません。
● 毎日同じ時間に取り組む“ルーティン”を作る
● 時間やタスクの“見える化”を意識する(タイマー、ToDoリストなど)
● 小さな目標達成を“成功体験”として認めていく
継続する力は、学習だけでなく将来の仕事・人間関係にも直結します。親の関わり方が鍵です。
今の子どもたちが大人になる頃、社会はもっと変化しています。
AIの普及、働き方の多様化、グローバル化…「正解がひとつではない世界」で生きていく子どもたちには、知識以上に“生きる力”が求められます。
そのためには、小中学生のうちに——
● 考える力
● 伝える力
● 習慣化の力
この3つを意識して育てていくことが、将来の選択肢を増やす第一歩になります。
● 家庭での会話の質を高めてみる
● 何か一つ、“毎日続けること”を親子で決めてみる
● 塾や習い事を、知識だけでなく「非認知能力」育成の場として活用する
子どもの未来は、日々の小さな積み重ねの先にあります。
親として“押しつけず・見守りながら・導く”関わりを意識してみてください。
5-days横川教室の教室長。歴史の授業に自信があり、楽しくてわかりやすい解説が好評です。「生徒が誰かに勉強を教えられるほど得意になってほしい」を信念に、日々指導に熱を注いでいます。現在ダイエットにも挑戦中で、目標はあと5kg減!勉強も健康も、日々コツコツ積み重ねを大切にしています。