広島市立広島中等教育学校（通称「市広」）は、2014年に広島県で初めて設置された公立の中等教育学校です。
安佐北区三入東の緑豊かな丘陵地に位置し、中学から高校までの６年間を通じた一貫教育を行っています。
従来の中学・高校の分断をなくし、じっくりと腰を据えて学べる環境を整えたことが大きな特徴です。
設立の目的は明快で、「将来、国際社会で活躍し、人々の幸福に貢献できる人材を育成すること」。
このビジョンを具現化するために、「LISIプロジェクト」という独自の教育方針を掲げ、学力だけでなく人間力やリーダーシップの養成にも力を注いでいます。
市広の最大の特徴は、６年間の完全一貫教育です。
通常の公立中学校では中学３年の終わりに高校入試があり、多くの生徒が受験勉強に追われます。
しかし市広では高校入試がなく、前期課程から後期課程へ無試験で進級することができます。
このため、生徒は受験に縛られることなく、探究学習や英語力強化、部活動や学校行事にのびのびと取り組むことができます。
カリキュラムは「前倒し・発展型」で設計されています。
たとえば中学３年生の段階で高校の教科書を用いた授業を取り入れるなど、全国的にも進度の速さは特徴的です。
主要５教科の授業時数は通常の公立中学より多く、英語と数学を中心に力を入れています。
こうした学びの積み重ねが、後期課程において大学入試や国際舞台への挑戦を可能にしています。
市広では６年間を３つのステージに分けています。
①ファーストステージ（1・2年次）
基礎学力の定着を最重要視する段階。中学校生活への適応を支えつつ、学習習慣を確立させる。
英語や数学の授業を厚くし、論理的思考や表現力の芽を育てる。
②セカンドステージ（3・4年次）
高校課程の内容を早期に取り入れることで学びを加速させる段階。
理科や社会でも探究的な課題学習を増やし、自ら調べ、考え、発表する力を養成。
海外研修や校外学習を通して国際的な視野を広げる取り組みも行われる。
③ファイナルステージ（5・6年次）
大学入試や社会に直結する力を磨く段階。高度な専門科目を学びながら、課題研究や論文発表を行い、自立的に学ぶ姿勢を完成させる。
進路指導も本格化し、キャリア教育がより濃密に展開される。
このステージ制は、生徒の成長を無理なく段階的に引き上げる仕組みとして機能しています。
LISIプロジェクト ― 市広独自の教育理念
市広の教育を象徴するのが「LISIプロジェクト」です。
L：Leadership（リーダーシップ）
仲間と協働し、前に立って物事を動かす力を養う。生徒会活動やグループワークを通じて実践的に学ぶ。
I：Identity（アイデンティティ・伝統文化と品格）
日本の伝統や文化を理解し、自己の根を深める。茶道や書道、地域文化との交流などを通して品格を育む。
S：Search（探究活動）
「問い」を立て、自ら答えを探し出す力を伸ばす。課題研究や論文発表はその代表例であり、探究型学習が授業の核を成す。
I：International（国際理解とコミュニケーション力）
英語教育を強化し、海外研修や留学生との交流を実施。グローバルな感覚を自然に身につける。
さらに「立志（志を立てること）」という精神も加わり、目標を持って学び続ける姿勢を重視しています。
市広への入学は中学１年次から。高校段階での新規募集はありません。
定員は毎年120名で、広島市外からの入学も認められています。
選抜方法は「適性検査Ⅰ」「適性検査Ⅱ」そして面接。
適性検査Ⅰは国語や社会を中心とした読解・記述問題。適性検査Ⅱは算数や理科を含む資料読み取りや思考型問題が課されます。
単なる知識量ではなく、思考力・判断力・表現力を重視した試験内容になっているのが特徴です。
進度が速い学校であるからこそ、フォロー体制も充実しています。
習熟度別授業：英語・数学では到達度に応じたクラス編成を行い、理解を深めやすい環境を用意。
補習授業：放課後や長期休業中に補習を実施。学習に不安を抱える生徒も安心して追いつけるよう配慮されている。
家庭との連携：保護者会や個別面談を通じて学習状況を共有。家庭学習の習慣化も重視されている。
部活動・学校行事・生活
市広では部活動も盛んで、運動系・文化系ともに幅広い選択肢があります。
中等教育学校としての特色は、６年間を通じた一体感のある学校行事に表れます。
体育祭、文化祭、合唱祭などは中高一緒に実施されることも多く、学年を超えた交流が深まります。
また、海外研修や地域との交流イベントも数多く行われ、学びを教室の外に広げる仕組みが整っています。
国公立大学や難関私立大学への進学者も増え、特に国際系・理系分野に進む生徒が多いことが特徴です。
大学との連携プログラムや模擬講義もあり、早い段階から進路を見据えることができます。
学びに対して意欲的で、自分から調べ・考え・発表することを楽しめる人
英語や国際交流に関心があり、グローバルに羽ばたきたいと考える人
長期的にじっくり努力することができる人
周囲と協力しながらリーダーシップを発揮したい人
広島市立広島中等教育学校は、「完全一貫教育」「少人数」「LISIプロジェクト」「英語重視」「探究型学習」という特色を備え、公立でありながら私立に匹敵する教育環境を提供しています。
６年間を通じて学力・人間力・国際性をバランスよく育てる仕組みは、まさに「市広スタイル」。
広島から世界へ羽ばたく若者を育てる拠点として、今後ますます注目される学校だといえるでしょう。
「できた！」の笑顔を、生徒と一緒に。 私は高校には進学せず、自分の力で大検（今の高卒認定）を取得しました。 誰にも頼れず、計画を立てるのも、机に向かうのも、自分ひとり。嬉しいときも、悔しいときも、すべて自己責任。 ――そんな青春、ちょっとハードモードですよね。 でも、その経験で気づいたのは、 「特別な才能より、毎日の小さな積み重ねがいちばんの力になる」 ということでした。 今はその学びを、5-Days東原校で生徒たちに伝えています。 私たちのモットーは、 「わからない」を「わかる」に。 「わかる」ことで自分が「変わる」。 「どうせ自分には無理…」と下を向いていた子が、 「やればできた！」と顔を上げる瞬間。 その笑顔は、どんなご褒美よりも嬉しいものです。 勉強は、ラクな道ではありません。 ですが、だからこそ一緒に越える価値があります。 塾に来た日より、少しでも誇らしげな顔で帰っていく―― その積み重ねが、やがて未来を変えていきます。 ぜひ、保護者の皆さまも一緒に、 お子さんの「できた！」の瞬間を楽しみにしていてください。 私たちも全力で伴走します。 （ちなみに、塾長もまだまだ勉強中です。生徒に負けないように…笑）
体験終了後、面談をさせて頂き、お子様に合わせた今後の学習プランをご提案させていただきます。
定期試験対策・受験対策にも使えます！毎日の学習習慣の定着化、苦手克服などにぜひご活用ください。
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