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2025.05.19

正解よりも“プロセス”が大切になる時代

◆はじめに

「どうしてそう思ったの?」「なぜこの答えになったの?」

最近の教育現場や入試で、こんな問いかけが増えているのをご存じでしょうか。

これまでの日本の教育では、「正解を早く出せること」が評価の中心でした。もちろん、正しい答えを出すことは今も重要です。しかし、それだけでは不十分な時代がやってきています。

特に、AIの発達が進む現代では「正しい答え」はすぐにインターネットやアプリで得られるようになりました。だからこそ、人間に求められるのは、その答えにたどりつくまでの“考えるプロセス”や、自分の言葉で説明する力です。

今回は、そんな「プロセス重視の学び」の重要性と、子どもにどう育てていけばいいかを考えてみましょう。

 

AI時代に求められる力とは?

AIが急速に進化し、文章の作成、計算、翻訳、データ分析など、かつて人間がしていた仕事を担うようになってきました。

これからの時代、人間が担うべき役割は、「正解を出すこと」ではなく、

 

✅問題を発見する力

✅複数の視点から物事を考える力

✅他人に自分の考えを伝える力

✅そして、新しい価値を生み出す創造力

 

こうした“非認知能力”や“思考力・表現力”がますます重要になるといわれています。

文部科学省の学習指導要領でも、「主体的・対話的で深い学び」がキーワードとして打ち出され、答えだけを求めるのではなく、「なぜその考えに至ったのか」を大切にする学習へのシフトが進められています。

 

「思考のプロセス」が評価される時代へ

最近の入試問題を見ても、その傾向ははっきりと表れています。

例えば

 

✅国語や英語で「自分の考えを書きなさい」という記述問題

✅社会で「資料を読み取って、そこから考えられることを説明しなさい」

✅数学や理科でも「考え方の過程を答えなさい」という出題

 

など、「正解そのもの」よりも、思考の筋道や理由づけを重視する出題が増えています。

これは、高校入試だけでなく、大学入試(総合型選抜)や、社会人になってからのプレゼンや面接など、あらゆる場面で求められる力です。

 

+学びの現場から見える変化

最近、塾や学校の現場でも「プロセス重視」の変化を肌で感じる場面が増えてきました。ある中学入試では、「答えが間違っていても、考え方が論理的で筋が通っていれば部分点が与えられる」というケースがありました。これまでの「○か×か」だけの評価から、「その子がどんな視点で、どんな道筋で考えたか」が評価対象になっているのです。

また、プレゼンや探究型学習が取り入れられる授業も増えています。子どもたちは「自分なりに調べたことを整理し、言葉で説明する」ことを通して、考え方を深め、伝える力を高めていきます。これはまさに、社会に出た後に求められるスキルそのものです。

 

+「すぐに答えを出す」からの脱却

今の子どもたちは、ネットで検索すればすぐに答えが見つかる環境で育っています。わからないことがあれば、スマホやタブレットに尋ねれば一瞬で解決します。便利な反面、「わからない→すぐ調べる→覚えない」というサイクルに陥りがちです。

この「即答」の習慣が身についてしまうと、「考える」「悩む」「試す」という過程を飛ばしてしまいがちになります。実はこのプロセスこそが、学力の土台であり、社会で役立つスキルです。

「遠回りに見えても、自分で試行錯誤する」経験を通じてこそ、本当の意味での「考える力」が育っていきます。

 

◆子どもに「プロセス重視の学び」を育てるには?

1. 正解をすぐに教えない

子どもが間違ったとき、すぐに「それは違うよ、正解はね……」と教えていませんか?

もちろんフォローは大事ですが、まずは「なぜそう考えたの?」と問い返すことから始めてみましょう。

考えた道筋をたどることで、子ども自身が間違いに気づき、「どうすればよかったか」を自分の力で修正できるようになります。

 

2. 言葉にして説明させる

「わかっている」は、「説明できる」とは限りません。

理解を深めるには、「なぜそう思うのか」「どう考えたか」を言葉にして説明する練習が効果的です。

家庭でできる工夫として、

 

✅「どうやって解いたの?」と聞いてみる

✅友達や家族に“先生役”で教えてもらう

 

など、アウトプットの機会をつくることが効果的です。

 

3. 書く力=考える力

「思考力」を育てるには、「書く」ことも有効です。

考えを紙に書き出すことで、

 

✅自分の考えの整理

✅抜けや矛盾の発見

✅論理の組み立て

 

などが自然とできるようになります。

日記、感想文、要約、説明文など、日常的に“自分の言葉で書く”習慣を持たせると、論理的な思考力も伸びていきます。

 

+親ができる声かけの工夫

子どもの思考力を育てるためには、家庭での声かけも大きな意味を持ちます。

例えば、

 

✅「その考え、面白いね!どうしてそう思ったの?」

✅「違うやり方もあるかもしれないね。試してみようか?」

✅「自分の考えを、紙にまとめてみるのはどう?」

 

など、子どもの考えを否定せず、広げていく問いかけを意識するだけで、子どもは“考えること自体”に前向きになっていきます。

また、子どもが「うまく言葉にできない」場面では、親が代弁してあげるのも効果的です。

「つまり、こういうことを言いたかったのかな?」

と、子どもの思考を言語化する手助けをすることで、自分の考えを整理する練習にもなります。

 

「プロセスを重視する学び」が将来につながる

社会に出れば、「正解」がない問題に向き合うことのほうが多くなります。

 

✅新しい商品を企画する

✅お客様に分かりやすく説明する

✅チームの意見をまとめる

✅トラブルを解決する

 

こうした課題は、「どれが正解か」ではなく、「どう考え、どう行動するか」が問われます。

だからこそ、子どものうちから、

 

✅自分の頭で考える力

✅それを伝える力

✅答えに至るまでの道筋を大事にする姿勢

 

を育てることが、未来への最大の準備になるのです。

 

おわりに

「うちの子、すぐに正解を知りたがるんです」

という保護者の声は少なくありません。

でも、「正解を知る」ことと、「自分で考える」ことは別物です。

時間がかかっても、自分で考え、悩み、言葉にしていく経験が、将来必ず生きてきます。

私たち塾でも、そうした“プロセス”にこだわった指導を大切にしています。

正解よりも、その途中の思考にこそ価値がある――

そんな学びを、一緒に育てていきましょう。

この記事を書いた人

三浦祐太朗

毎日個別塾5-Days皆実町教室教室長。皆さんが望んだ将来に向けて歩めるように、日々その手助けをさせていただいております。学校の復習から受験に向けた対策、将来の相談など小さなことから大きなことまで、何でも共有出来るような教室を目指しています。この場でも皆さまの手助けになれるよう、様々な情報を発信できればと思います。

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