「さあ、勉強がんばるぞ!」
→「とりあえずテキストを読んでみたけど、分からないところが多い」
→「どの部分が分かっていないのか、自分でもよく分からない」
→「何から始めたらいいのか分からない」
→「やる気をなくしてしまった」
こんな経験、皆さんには心当たりがありませんか?せっかく一度はやる気を出してテキストを開くところまでいけたのに、ほとんど何も解決できないまま終わってしまうなんて、あまりにもったいないと思います。
勉強がなかなかはかどらない人は、自分が理解できていること、まだ理解できていないことを区別することが苦手な傾向にあります。逆に、勉強がうまく進んでいる人は、自分の理解度を客観視することが上手です。完璧に理解している部分には時間を使わず、イマイチ自信のない部分、忘れかけている部分に集中して取り組むようにすることで、効率良く勉強ができているのです。
長い月日が経つとこの差が積み重なり、ハッキリと成績の差として表れるようになります。では、自分の理解度を把握するにはどうすればいいのか、これから説明していきますね!
あなたがその科目が苦手だと感じるようになったのは、何年生のころからでしょうか?その時までさかのぼって、問題を解いてみるのが良いです。スラスラ解けるならそれでOKですし、少し悩んでしまうのなら、分からない箇所を突き止められたことになります。この「分からない箇所がどこなのか分かった」という過程がとっても大切です!
「自分は中学3年生だけど、今さら小学校や中1の内容なんて…」と思う人もいるかもしれません。しかし、学年が上がったとしても、理解できないまま放置していた単元がいつの間にか理解できるようにはならないものです。ここは思い切って、過去の単元にチャレンジしてみることをオススメします。
ただし、あなたが小学生だった時と中学生の時を比べると、中学生の時の方が理解力は上がっています。一度復習をしてみると、当時よりは苦戦せずに問題が解けることでしょう。
数学でいえば、筆算、小数と分数の計算、三角形や台形や円の面積の求め方、比の計算、+と-の計算、文字式の計算、一次方程式など、
英語でいえば、be動詞と一般動詞の使い分け、否定文と疑問文の作り方、三人称単数や過去形などです。
過去の復習が一通りできたと思ったら、現在の学年の単元に戻ってみてください。前提になっていた過去の単元が分かれば、最新の単元の内容が読みやすくなっているはずです!
過去の学年の問題に取り組んでいる時間がない場合は、ひとまずテスト範囲の簡単な問題だけはしっかり正解できるように作戦を立てましょう。
数学ならシンプルな計算問題を正解できるようにする、証明問題なら前半部分だけでも書けるようにする、などです。
英語であれば、新しい単語を10回ずつ書いて覚えておく、並び替え問題だけでも正解できるようにする、というようにすればいいですね。
ただし、テスト勉強の時間がとれなかったのであれば、テスト後の復習はより時間をかけるべきです。思うような成績がとれていなければ、①で書いたことをテスト後に実践してみてください。テストには間に合わなかっただけで、身に付けた内容はこれから先、必ず役立ちます。
今取り組んでいる単元は、これまでに学習した内容と比べてどこが新しくなっているのか、どうアレンジされているのか比較するのがポイントです。
応用問題の場合は問題文と解説をしっかり読み込むことが大切です。特に解説は、一行一行をよく読むようにしましょう。この行に書いてあることが分からない、という記述があれば、それは自力で問題を解く上でハードルになってしまう部分です。
解説を理解出来たら、仕上げとして同じ問題を解いてみましょう。やり方が理解出来たら、後は自分で使いこなせるかどうかです。解説を読んだ時は分かったのに、実際に問題を解くと最後までできなかった、という場合はそのポイントを見つけておきましょう。
テーマとは少しそれますが、勉強の進め方についても少しアドバイスをさせてください。それは、積極的に他の人を頼ること!学校や塾の先生を頼るのが理想ですが、話しかけやすいのであれば勉強の得意そうな友達でもOKです。
ここで一例を紹介します。私の過去の話になりますが、授業が終わったら、先生に1日1個以上質問をすることを習慣にしていました。これを実行するためには、上でも書いた「自分の分からない箇所を突き止める」作業が必要になります。先生に質問するためには、「今日の授業のこの部分が分からなかった」「前のテストのこの問題が解説を読んでも分からなかった」というように、質問の内容を事前にしっかり考えてこないといけませんよね。この作業がとても大切なんです。
この方法にはもう一つ、先生から注目してもらうという狙いがあります。先生とコミュニケーションをとっておくと、ぼんやりしたり居眠りして授業を過ごすのが申し訳なくなるし、しっかり授業を受けようと思えるようになるでしょう。ある意味では自分を追い込む状況を作ることになるのですが、集中しないといけない状況を自分で作ることで、授業の向き合い方が変わってきます。私はこの習慣を身につけたことで、成績にも良い変化が表れました。
皆さんに知っておいてほしいのは、先生は生徒から質問を受ける、生徒の役に立つことを嬉しいと思う人達だということです。先生が忙しい場合は断られてしまう場合もあるかもしれませんが、先生が忙しいのはあなたのせいではありません。気を使い過ぎず、どんどん先生を活用するのがオススメです!
分からないポイントが自分で発見できるようになると、どの単元をやればいいのか、また、解説を読むことと問題を解く事のどちらを優先するべきか、目標までの道筋が見えてきます。
「分からない問題が分かるようになった!」「忘れかけていた単元を思い出せた!」「問題を解く自信がついた!」と少しでも感じられたら、それは昨日までの自分よりも賢くなれた、勉強をした成果があったということです。少しずつでも成長を続けていけば、皆さんは必ずカッコイイ大人に近づけます。
最後まで読んでくださって、ありがとうございました!勉強にも力を入れつつ、充実した学生生活をお過ごしくださいね!
明るく情熱的な指導が持ち味。 中学・高校時代は吹奏楽部に所属し、 全国大会の出場経験あり。 好きな教科は、数学、理科、音楽。
体験終了後、面談をさせて頂き、お子様に合わせた今後の学習プランをご提案させていただきます。
定期試験対策・受験対策にも使えます!毎日の学習習慣の定着化、苦手克服などにぜひご活用ください。