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「やらなきゃいけないことは分かってるけど、何から手をつければいいのか分からない…」
中学生になると、急に生活が“ごちゃごちゃ”してきます。 部活動、定期テスト、提出課題、学校行事、友だちとの関係、さらにスマホや趣味の時間まで──。 「全部大事」「全部やらなきゃ」と思えば思うほど、かえって動けなくなってしまうことも。
そんなときこそ身につけたいのが「優先順位のつけ方」です。 今回は中学生にも分かりやすく、明日から使える方法を紹介します!
人の集中力や時間は限られています。 一度に全部やろうとすると、どれも中途半端になってしまうか、結局どれも手がつかないままになってしまいます。
優先順位をつけることは、「選ぶ力」を育てることでもあります。 「今、自分にとって一番大切なことは何か?」と考え、行動に移す力は、勉強にも、部活にも、そして将来にもつながっていく大切な力です。
「全部大事」に見えてしまう問題をスッキリ解決してくれるのが、有名な考え方「アイゼンハワー・マトリクス」です。
この方法では、やることを2つの軸で分類します
重要度:「人生や目標にとって大事かどうか」
緊急度:「すぐにやる必要があるかどうか」
そして、4つのゾーンに分けて考えます。
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緊急 |
緊急でない |
重要 |
A:最優先でやる |
B:計画的にやる |
重要でない |
C:できれば後回し/人に任せる |
D:やらない・減らす |
たとえば、今日のやることを分類してみると
・ 明日提出の課題 → A(重要・緊急)
・ 来週の英単語テスト勉強 → B(重要・緊急ではない)
・ 友だちとのLINE返信 → C or D(重要ではないけど通知で気になる)
・ YouTubeで3時間動画視聴 → D(重要でない・緊急でない)
このように整理することで、「今やるべきことは何か?」が目に見えてはっきりします。
まずは「今すぐにやらないと困るもの」から取りかかるのが鉄則。 最初にそこを終わらせると、他のことにも余裕を持って向き合えます。
テスト勉強や将来に向けた準備など、後回しにしがちなBを見落とさないように。 「毎日10分だけ単語帳を開く」など、計画的に時間を確保しましょう。
「なんとなくスマホを見る」「だらだらネットを見る」など、やらなくても困らないことに時間を奪われていませんか? 勇気を持って「やらない」選択肢を。
頭の中だけで「何しよう…」と考えていると、気持ちが焦って余計に動けなくなります。
おすすめは、紙やノートに全部書き出すこと。
✅ やることを全部リストアップ
✅ マトリクスに沿って分類
✅ Aゾーンから順にチェックしていく
こうすることで、「頭の中のごちゃごちゃ」が視覚的にスッキリして、今やるべきことが明確になります。
中学生の毎日はとにかく忙しい。 でも、全部を完璧にこなす必要はありません。
大切なのは、「今、本当に大事なことは何か?」を見極める力。 それこそが、優先順位をつける意味であり、あなたの時間を充実させるカギになります。
少しずつで大丈夫。 今日から、まずは“Aを1つだけやってみる”ことから始めてみませんか?
5-days横川教室教室長。歴史の授業が得意。 「生徒に誰かに勉強を教えられるほど勉強が得意になってほしい」がモットー。 現在ダイエット中。目標はあと5kg減らすこと!