GWは「天気が良くて過ごしやすい」
という印象を持つ人が多いですが、それは単なる偶然ではありません。
春の日本では、移動性高気圧と低気圧が周期的に通過することで晴れと雨が交互に現れ、
さらに上空の偏西風によってその流れが西から東へと運ばれています。
また、気温についても、昼に受け取る太陽のエネルギーと夜に放出される熱(放射冷却)
のバランスがちょうどよく保たれることで、快適な環境が生まれています。
本稿では、このGW特有の「晴れやすさ」と「過ごしやすさ」の理由を、理科の視点から見ていきます。
春の日本では、天気は数日ごとに周期的に変化する特徴があります。
理由1つは、移動性高気圧と低気圧が交互に日本付近を通過するためです。
これらはおよそ3〜5日の間隔で入れ替わりながら、西から東へと移動していきます。
このように気圧配置が移動するのは、上空に吹く偏西風の影響です。
偏西風は中緯度地域において西から東へ強く吹く風で、雲や高気圧・低気圧を運ぶ役割を果たしています。
そのため、日本の天気も西から順に変わっていくのです。
▶高気圧に覆われると、上空から地表へ向かう下降気流が発生します。
このとき空気は圧縮されて温度が上がる(断熱圧縮)ため、雲ができにくくなり、晴れやすくなります。
▶低気圧に覆われると、空気が上昇し、雲が発生しやすくなるため、雨や曇りの天気になりやすくなります。
GWの時期は、冬のような強い寒気の影響が弱まり、さらに台風シーズンにも入っていないため、天気が大きく崩れることが少ない時期です。
その結果、安定した高気圧に覆われる日が多く、晴天が続きやすくなります。
このように、GWの晴れやすさは偶然ではなく、気圧の移動や風の流れといった大気の規則的な動きによって生まれている現象なのです。
では先程述べたことを具体的に図式化するとどうなるか
それが以下の通りになります。
日本の春は、約3〜5日周期で天気が変わる
これは
・移動性高気圧(晴れ担当)
・低気圧(雨担当)
が西から東へ交互に通過するから。
地球の上空には
→偏西風(西風)が吹いている
これは偏西風と呼ばれていて、
雲や気圧配置を「ベルトコンベア」のように運びます。
つまり
ヨーロッパ → 中国 → 日本
の順で天気が移動してくることになります
高気圧では空気が
→ 上から下へ動く(下降気流)
すると…
・空気が圧縮される
・温度が上がる
・雲ができにくい
この「圧縮で温度が上がる現象」は
断熱圧縮と呼ばれる
結果
雲が消える → 晴れると繰り返し続いていく
実はGW頃は
・シベリアの寒気が弱まる
・台風シーズン前で大きな崩れが少ない
そのため、「安定した高気圧」が来やすい
GWの晴れは「偶然じゃなくて、空の流れの規則」ということになります。
ここまでをまとめると、
GWの快適な気候は、気圧の移動とエネルギーのバランスという二つの要因によって成り立っています。
天気は、移動性高気圧と低気圧が偏西風に乗って移動することで周期的に変化し、その中でも高気圧に覆われることで晴天が多くなります。
一方で気温は、昼は太陽高度が高く十分に暖まり、夜は放射冷却によってしっかり冷えることで、暑すぎず寒すぎない状態が保たれます。
つまり、GWの過ごしやすさは、大気の動きと熱の出入りという自然の仕組みによって支えられているのです。
みなさんもぜひ、こんな風な日常的な疑問から学びを得ていってはいかがでしょうか?
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