中学生の社会科の中でも、地理は「暗記することが多い」「覚えてもすぐ忘れる」と苦手意識を持つお子さんが多い分野です。
しかし、地理はコツをつかめば得点源にしやすい科目でもあります。保護者としてどのようにサポートできるのか、具体的な勉強法とともにご紹介します。
地理の学習では、地図を使って場所や特徴を視覚的に捉えることが重要です。
✅ 白地図を活用
お子さんに白地図を用意し、都道府県名や国名を書き込む練習をすると、地形とセットで記憶しやすくなります。また、主要な山脈・川・平野なども書き込んでいくことで、より知識が定着します。
✅ 地図帳やGoogleマップを活用
地図帳だけでなく、Googleマップのストリートビューなどを使って実際の風景を見ると、都市の特徴がイメージしやすくなります。
声掛け例
「○○県ってどこにあるかわかる?」
「旅行やニュースで聞いた場所を地図で確認してみよう!」
地理の知識は、普段の生活と関連づけると覚えやすくなります。
✅ 特産品や気候と関連づける
例えば、「北海道は酪農が盛ん」「静岡はお茶の生産が多い」といった特産品の情報と結びつけると、楽しく学習できます。
✅ 旅行先やニュースを活用
家族旅行やニュースで登場した地名を、お子さんに質問しながら覚えさせるのも効果的です。
声掛け例
「このお米、どこで作られてるんだろう?」
「来週旅行に行くところ、どんな地形なのか調べてみよう!」
地理では、気候区分や地形の特徴を理解することが大切です。
✅ 世界の気候区分を覚える
例えば、「赤道付近は熱帯」「日本は温帯」「砂漠地帯は乾燥気候」といった分類を地図と一緒に確認すると、特徴が掴みやすくなります。
✅ 地形を立体的にイメージする
「山脈の近くには川が多い」「平野では農業が盛ん」など、地形の影響を考えながら学ぶと、実際の問題に応用しやすくなります。
声掛け例
「日本の気候って地域ごとにどう違うんだろう?」
「この川はどこから流れてきてるのかな?」
✅ 単語カードを作る
都道府県や国名、地形の名前をカードにして、クイズ感覚で覚えさせるのも効果的です。
✅ 親子でクイズをする
「○○県の県庁所在地は?」「日本で一番長い川は?」とクイズを出し合うと、ゲーム感覚で楽しく学べます。
声掛け例
「日本で一番高い山は?」「都道府県の形クイズしよう!」
✅ 教科書の内容を基に問題演習
基本は教科書の内容を理解すること。授業で扱った範囲の問題を繰り返し解くことで、知識が定着します。
✅ 間違えた問題のノートを作る
間違えた問題を集めた「弱点ノート」を作り、テスト前に見返すと効果的です。
声掛け例
「間違えた問題を復習して、次はできるようにしよう!」
「何回もやると自然に覚えられるよ!」
✅ 短期間で繰り返し復習
「エビングハウスの忘却曲線」によると、人は学んだ内容をすぐに忘れてしまいます。そのため、1日後、1週間後、1か月後と定期的に復習することが大切です。
声掛け例
「前にやった地理の問題、覚えてるか確認してみよう!」
「復習するとテストのときに忘れにくくなるよ!」
✅ 静かで集中できる場所を確保
テレビやスマホが気にならない環境を整えましょう。
✅ 学習スケジュールを一緒に立てる
計画的に勉強することで、効率的に知識を身につけることができます。
声掛け例
「今日はどの地理の範囲を勉強する?」
「1日15分でもいいから地理をやってみよう!」
✅ 博物館や地理関連のイベントに行く
実際に学んだことを体験することで、より理解が深まります。
✅ 地理の豆知識を話題にする
日常生活の中で「世界一寒い場所はどこ?」「砂漠はどのくらい広い?」といった雑学を話すことで、地理への興味が高まります。
声掛け例
「この前の旅行で行った場所、地図で確認してみよう!」
「世界一長い川ってどこかわかる?」
地理は「ただの暗記科目」と思われがちですが、工夫次第で楽しく学べる科目です。
お子さんが興味を持ちやすいように、保護者も一緒に地理の話題を共有し、クイズやゲーム形式で学習をサポートしてみましょう。
日常生活の中に地理の学習を取り入れることで、自然と知識が身につき、テストでも高得点を狙えるようになります!
毎日個別塾5-Days東原校教室長。毎年安古市高校をはじめ県内の高校別の対策カリキュラムを作成。 高校には行かず、大検取得後独学で大学へ入学しました。 この経験からひとりで勉強する喜び、辛さ、何より成果を出すためには小さなことを積み重ねる必要があると学びました。 今はそれを教室で生徒に学んでもらっています。 自らが立てた目標に対して貪欲になれるような指導をしています。