目次
一昔前の高校入試では、「知識をどれだけ覚えているか」「公式を正確に使えるか」が重視される傾向がありました。しかし近年の広島県公立高校入試や私立高校入試では、単なる暗記力だけでは太刀打ちできない問題が増えています。文章量が多く、資料やグラフを読み取り、自分の言葉で答えさせる設問が増加しているのです。
この背景には、「思考力・判断力・表現力」を重視する全国的な教育方針の変化があります。そして、その土台となるのが「読解力」です。文章の意味を正確に理解できなければ、どんな教科でも正解にたどり着くことはできません。
読解力は国語だけの問題ではない
「読解力」というと、多くの保護者や生徒は国語を思い浮かべがちです。しかし、高校入試における読解力は、国語だけに限った話ではありません。
たとえば数学では、文章題の条件を正しく読み取れなければ、どの公式を使うべきか判断できません。英語では長文読解が配点の大きな割合を占めています。理科や社会でも、実験結果の説明文や資料文を理解し、設問の意図を読み取る力が不可欠です。つまり、読解力は「全教科共通の基礎力」と言えるのです。
生徒さんが持っている悩みとして、「なんとなく授業は分かっているのに、模試や入試問題になると点が取れない」というケースが少なくありません。その原因の一つが、読解力不足です。
問題文を最後まで読まずに答えてしまったり、設問が何を聞いているのか正確に把握できなかったりすることで、本来解けるはずの問題を落としてしまうのです。これは学力が低いからではなく、「読む力」が十分に鍛えられていないことが原因である場合が多いのです。
読解力は一朝一夕では身につかない
読解力は、短期間で劇的に伸びるものではありません。日々の積み重ねが何より重要です。特別な教材を使わなくても、普段の学習の中で意識を変えるだけで、読解力を伸ばすことは可能です。
例えば、問題を解く前に「何が条件で、何を求めているのか」を線で引いて整理する習慣をつけること。国語の文章では、段落ごとに要点を簡単にまとめる練習をすること。こうした小さな取り組みの積み重ねが、高校入試本番で大きな差となって表れます。
5-Days府中校では高校入試を目指す中学生に向けて、単なる問題演習だけでなく、「読む力」を根本から鍛える指導を行っています。読解力は才能ではなく、正しい方法で繰り返し訓練することで、誰でも確実に伸ばすことができる力だからです。
多くの生徒は、文章を読む前にいきなり本文を読み始めてしまいます。しかし当教室では、まず設問を丁寧に読むことを徹底しています。
「何について答える問題なのか」「理由を聞かれているのか、内容の説明を求められているのか」を最初に確認することで、本文を読む際の視点が明確になります。
これにより、ただ漫然と文章を読むのではなく、「必要な情報を探しながら読む」姿勢が身につき、読み飛ばしや勘違いによる失点を大きく減らすことができます。
読解が苦手な生徒ほど、文章を「かたまり」として捉えられていません。
当教室では、段落ごとに、
「この段落は何について書いてあるか」
「前の段落とどうつながっているか」
を言葉にさせる指導を行っています。
特に、「しかし」「つまり」「たとえば」などの接続語に注目させることで、筆者の考えの流れを追う力を養います。この訓練は国語だけでなく、社会や理科の説明文対策としても非常に有効です。
感覚で答えてしまう生徒に多いのが、「なぜその答えになるのか説明できない」という状態です。そこで当教室では、答えの根拠となる部分に必ず線を引くことをルールにしています。
「この答えは、本文のどこを読んでそう思ったのか?」
この問いを繰り返すことで、本文と解答を結びつける力が育ちます。高校入試では、記述問題や理由説明問題が多く出題されるため、この練習は得点力に直結します。
黙読だけでは内容を正確に理解できていない生徒も少なくありません。当教室では、必要に応じて音読を取り入れています。声に出して読むことで、文の区切りや言い回しに気づきやすくなり、理解が深まります。
さらに、読んだ後に「短く内容を説明してみよう」といった要約練習を行います。短くまとめることで、文章の主旨を捉える力が養われ、長文問題への苦手意識が薄れていきます。
読解力指導は国語の時間だけで終わりません。数学の文章題、理科の実験考察、社会の資料問題など、すべての教科で「問題文を正しく読む」ことが重要になります。
「条件はどこに書いてある?」「この言葉はどういう意味?」と確認しながら進めることで、生徒自身が「読めば解ける」という成功体験を積み重ねていきます。
このような指導を続けていくと、「国語だけでなく他教科の点数も安定してきた」「模試でケアレスミスが減った」といった変化が見られるようになります。読解力が身につくことで、学習全体の質が大きく向上するのです。
ご家庭でも、読解力を育てるためにできることは多くあります。
たとえば、新聞記事や説明文を一緒に読み、「この記事は何について書いてあると思う?」と問いかけてみること。正解を求める必要はなく、自分の言葉で説明する経験を重ねることが大切です。
また、スマートフォンや動画中心の生活になりがちな現代だからこそ、「文字を読む時間」を意識的に確保することが重要です。短い文章でも構いません。毎日読む習慣が、確実に読解力の土台を作っていきます。
高校入試を目指す中学生にとって、読解力は合否を左右する重要な鍵です。成績を伸ばすために問題集を増やす前に、「きちんと読めているか」を一度振り返ってみてください。
読解力は、入試だけでなく、高校生活、その先の大学受験や社会に出てからも必要とされる一生ものの力です。今のうちから意識して鍛えていくことが、将来の大きな財産になるでしょう。
はじめまして!5-Days府中教室の教室長、廣本諭(ひろもとさとる)です。 私はこれまで10年以上、教育業界に携わり、多くの生徒たちの「わかった!」「できた!」という瞬間に立ち会ってきました。成績を上げることはもちろん大切ですが、それ以上に「自分で考え、行動できる力」を育むことを、日々の指導で大切にしています。 当教室では、小学生から高校生まで幅広い学年の生徒を対象に、一人ひとりの目標に合わせた指導を行っています。勉強が苦手な生徒も、もっと高みを目指したい生徒も、安心して通える環境づくりを心がけています。 また、保護者の方とのコミュニケーションも大切にしており、定期的な面談や学習相談を通じて、お子様の成長を一緒に見守っていきたいと考えています。 「塾に通ってよかった」と思っていただけるよう、全力でサポートいたします。ぜひ一度、教室に足を運んでいただき、雰囲気を感じてみてください。 皆さまにお会いできる日を心よりお待ちしております。