ひと昔前まで、北海道の私立高校は公立高校に不合格だった生徒さんが行く「滑り止め」というイメージが非常に強かったのですが、近年は私立高校の努力や就学支援金の拡充もあり公立より私立に行きたいという生徒さんがかなり増えています。
また、この記事を書いている2025年7月18日現在では確実になっているわけではありませんが、私立高校の学費の実質無償化も2026年度には実現しそうです。
私立高校の学費が無償化となるようであれば、これまで以上に私立高校の人気は上がることでしょう。
私立高校入試は公立高校入試と異なる特徴を持ちますので、ここからその特徴を解説していきます。
内申点の計算方法はこちらで解説しています。
多くの私立高校で「今年の合格ラインは一般入試〇ランク以上、単願入試▲ランク以上」という基準が設定されています。
そのランクに満たない場合は学力点次第で合否を決定するという形式の学校が非常に多いです。
必要なランクに到達していれば学力点があまり取れなくても合格になることがほとんどです。
そのため、北海道の私立高校入試では公立高校以上に内申点の持つ意味が大きくなります。
必要なランクは高校の募集要項、生徒さんや親御さん向けの学校説明会、塾の先生向けの説明会などで伝えられていますので、私立高校を目指す方はまず内申ランクの確保に力を入れるのが得策です。
また、私立高校には特待生など制度があり「〇ランク以上なら入学金免除」などの特典がつくことも多いです。
私立高校入試において、内申点を高くしておくことが最も有利になると考えておいてください。
北海道の私立高校の多くは「単願入試」もしくは「専願入試」を取り入れています。
呼び方は異なりますが基本的にはどちらもほぼ同じ内容で、1つの高校だけに出願し合格したら必ず入学するという入試制度です。
公立高校や他の私立高校との併願ができなくなるかわりに、一般入試よりも合格に必要なラインが下がり合格しやすくなります。
入試日が一般入試より早くなる(冬休み明けすぐの土日かその翌週の土日に実施する学校が多いです)ため、早めに合格を決めて楽な気持ちで卒業を迎えられるというメリットもあります。
また、入試問題の難易度が下がっていたり面接と志望理由書のみだったりという学校も多いので、試験対策も楽になります。
そのため、近年は入学する生徒さんの半数以上が単願・専願の制度で合格しているという学校も珍しくありません。
私立の高校を第一志望にする場合は利用すべき入試制度です。
ただし、一部の学校では単願・専願の制度がありませんので注意してください。
こちらも単願・専願と同じく、1つの高校だけに出願し合格したら必ず入学するという入試制度です。
(札幌日大高校の推薦Ⅲのような他の学校との併願を認めている制度もたまにあります)
近年は公立高校の推薦が学校長推薦から自己推薦に変更されたことを受けて、私立高校でも推薦が自己推薦になっている学校が増えています。
推薦入試は単願・専願と同様に一般入試より早い日程で試験内容が面接のみもしくは難易度の下がる問題という学校が多く、早めに合格が決まるというメリットも同じです。
スポーツなどでの推薦を実施している学校もありますが、その場合でも内申ランクの基準が設けられているケースがほとんどです。
よく「〇ランクになっていれば推薦で取ってくれると言われたけれど足りていない」という相談を受けることがありますので、スポーツなどでの推薦を狙っている方も内申ランクはしっかり確保しておきましょう。
公立高校との併願を考える方は一般入試で受験することになります。
北海道の私立高校の一般入試は学校ごとに「A日程」「B日程」のいずれかに属しており、それぞれの日程から1校ずつ、最大2校の受験が可能です。
例)A日程…北海道科学大高校 B日程…札幌龍谷学園高校
もちろん1校のみ受験しても構いません。
これらと公立高校を併願し、公立高校の合格発表後に進路を決めるという流れです。
ただし「B日程」に属する高校は「A日程」より非常に少ないため、滑り止めとして2校受けたいけれど適した学校がないということも多々あります。
どの高校がどちらの日程なのかについては高校のHPで調べるか、学校や塾の先生に尋ねてみてください。
私立高校の一般入試の多くは基準となるランク以上ならほぼ合格、足りていなければ入試点次第です。
入試科目数や配点などは学校によってかなり異なりますので、募集要項や過去問などでしっかりと確認しておきましょう。
また、札幌光星高校のステラコースのようなランクは関係なく入試点しか見ないという制度を導入している学校もあり、そのような学校では非常に高い学力点を要求されることになりますので注意が必要です。
北海道でも近年は私立高校の人気が非常に高まっており、親御さんが受験したころとは全くレベルが違っている学校が多いです。
親御さんの世代ならば通知表オール3で楽々入れた学校が、いまやオール4ないと入れない進学校の一角へと変貌を遂げていることも珍しくありません。
学費無償化が実現すればより私立人気に拍車がかかることでしょう。
私立高校を第一志望に考えるのであれば、1・2年生のうちから通知表を頑張って内申ランクを高くして単願・専願で合格を決めるのが最善の道です。
公立高校の滑り止めとして考える場合も、内申ランクさえあれば合格できる高校の幅は大きく広がります。
高校入試を楽にするためにも普段の提出物や小テスト、定期テストなどを地道にコツコツ頑張りましょう。
5-Days手稲前田校では1・2年生には内申確保のために学校の内容に沿った勉強を優先し、3年生は受験する高校に合わせて内申と入試当日点のどちらを優先するか決めて学習を進めています。
進路相談や体験授業も受け付けておりますのでお気軽にお問い合わせくださいね。
手稲前田校教室長の神山和徳(こうやまかずのり)と申します。 私は大学生のころにアルバイトとして塾の先生の仕事を始めて以来、二十数年を個別指導塾の先生として過ごしてきました。 わからないことがわかるようになってくれたとき、成績が上がったのを嬉しそうに報告してくれたとき、志望校に合格して喜びを分かち合ったときなど日々の皆さんの笑顔が忘れられない最高の思い出です。 手稲前田校でもスタッフ一同皆さんを笑顔にできるようがんばります! 学習相談や体験授業はお気軽にお申し出くださいね。