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2025年度より、愛媛県の公立高校入試制度が大きく変わりました。
それまでの「推薦入試」が廃止され、代わりに「特色入学者選抜(通称・特色選抜)」が新設されました。今回はこの新制度の概要、目的、試験内容、倍率傾向、対策ポイント、保護者や中学生へのアドバイスなどを網羅的にご紹介します。
2024年秋、県教育委員会は令和7年度(2025年度)からの制度改革を発表しました。
目的は、従来の推薦入試(学校長推薦)から脱却し、「学力だけでなく、生徒の個性や適性、意欲」を重視する選抜へと転換するためです。
学校長の推薦ではなく、誰もが出願できる公平な制度を目指しています。
全日制高校すべての学科が特色選抜を導入します。
普通科、理数科、国際文理科(いわゆる「大学進学系」学科)では募集定員の最大30%、職業系学科や総合学科、スポーツ系などでは最大50%まで枠が設定されます。
出願には「出願資格」が設けられており、たとえば
英検・漢検・数検などの検定級保持(英検準2級以上など)
中学でのスポーツ・文化活動実績(県大会・全国大会など)
生徒会やボランティア活動の実績
などを条件としている学校が多数です。
各校が自由に検査種目を組み合わせ、自己アピール書や調査書とともに選抜します。
検査内容には以下が含まれます :
作文・小論文(30〜60分程度)
面接(個人/集団、5〜15分程度)
集団討論(50分程度)
プレゼンテーション(準備A3用紙、発表3分+質疑)
実技テスト(体育系/職業系学科など)
学校によって多様な組み合わせがあり、志望校の形式に合わせた対策が必要です。
愛媛県の特色選抜の実施スケジュールは以下の通りです。
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区分 |
日程 |
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出願期間 |
1月14日〜1月21日(正午) |
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試験実施日 |
1月30日 |
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合格内定通知 |
2月7日〜2月10日(正午) |
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一般選抜 |
出願:2月10日〜17日 / 学力検査:3月6〜7日 / 合格発表:3月18日 |
※都道府県間の私立高校一般入試よりも前倒しです。
2025年度(令和7年度)の特色選抜は、県全体で募集定員2,497名に対し、志願者数4,108名、倍率は1.65倍です。
高校・学科別では、以下のような激戦区も存在しています。
松山南(普通)…志願倍率 約4.0倍
大洲(普通)…約3.8倍
今治北(商業)…約3.7倍
新居浜西(普通)…約3.5倍
推薦枠ではなく、この倍率の中で合格を勝ち取るには相当の対策が必要です。
愛媛県では、ほとんどの県立高校が特色選抜を導入しています。ただし、同じ高校でも学科によって実施の有無や内容が異なります。ここでは代表的な実施校の一例を紹介します。
選抜方法:面接+小論文
求める生徒像:知的好奇心が旺盛で、課題に自ら取り組む姿勢がある生徒
選抜方法:面接+理数分野のプレゼンや課題提出
求める生徒像:理系への強い関心と探究心を持つ生徒
選抜方法:英語面接+作文
求める生徒像:語学力、国際的視野、主体性
選抜方法:面接+活動報告書
求める生徒像:地域社会とのつながりを意識し、主体的に学ぶ力がある生徒
選抜方法:実技+面接
求める生徒像:専門分野に高い関心を持ち、技能・実技を積極的に伸ばしたい生徒
多様な才能が評価される
学力以外の能力(得意教科、検定資格、部活や文化活動)も加点対象。
選抜方式の自由度が高い
プレゼン・小論文・面接など、自分の得意分野で勝負可能。
学校間・学科間で枠が大きい
従来の推薦より募集定員が拡大されており、進学チャンスが広がります。
倍率が高い学科も多い
松山南や大洲などの人気校では4倍に迫る競争。
対策が学校によって異なる
学科・学校ごとに出題傾向が異なるため、個別対策が必要。
一般選抜の定員が圧縮
特色選抜を重視するため、後の一般枠が狭くなります。
志望校・学科が要求する検定や実績を必ずチェックしてください。例えば英検準2級や数検3級などの取得は中学3年までに済ませておくことが重要です 。
自己アピール書では、自身の活動や成果、志望理由を整理し明確にまとめましょう。
調査書には中学1〜3年の評定平均(内申)が重要です。部活動や生徒会、ボランティアなどの具体的数値や活動内容を記載しておきましょう。
流れの整った論理構成、具体的な事例、結論への展開が必須です。
多くの高校で数学的・英語表現力を問う小論文が出題される傾向があります。
模擬問題演習、添削経験が合格への鍵になります。
面接:自己PRや志望理由など5分〜15分。1分間スピーチ形式での発表を採用する高校も。
集団討論:50分の議論形式。論理的に意見を述べる訓練が有効です。
プレゼン:A3資料を事前準備し、3分で発表→質疑応答。一貫性と説得力が重要です。
実技試験では、検定技能(スポーツ、家庭科、芸術など)と高校内容への応用力が問われます。早めに準備し、模擬実技や練習を重ねることが大切です 。
なぜこの高校を志望しましたか?
中学校で取り組んだことは?
将来の夢は?
自分の長所・短所は?
志望動機に「この学校で何をしたいか」を含める
実体験や具体的エピソードを盛り込む
明るくハキハキと、目を見て話す
家族や先生と模擬面接を繰り返す
※推薦入試の頃とは違い、面接練習を学校ではしない場合もありますので外部の施設(塾等)で練習を希望された方がいいかも。
早めの調査が肝心:1年生から内申点・検定挑戦を意識し、3年までに準備を積みましょう。
志望校のアドミッションポリシー確認:学校が重視する素質・能力を把握し、自己分析と対策につなげましょう。
W受験戦略:特色選抜で合格できなかった場合に備え、一般選抜の勉強を並行 してやっていきましょう。
外部支援の活用:専門塾やオンライン講座、添削サービスなどを活用して計画的に進めましょう。
「特色選抜=受かりやすい」というわけではありません。受験方法、判断基準が従来の方法から変わったとういだけです。これまでに述べてきたように、特色選抜には必ず出願資格があります。評定平均、資格、部活動(実績)など中学校での学力や部活動の取り組みが大きく影響してきます。
一般入試と違い、中3になってから取り組むんでも出願資格を満たさない場合があります。中1~中3の学校生活の部分がとても重要です。
そんな中でも、愛媛県の特色選抜は、単なる「学力試験」ではなく、中学生の“こうなりたい”という意欲や、自分らしさを形にできるチャンスの場ではあります。そのためには、出願資格を満たす実績(評定、検定、部活実績)や作文・面接・プレゼン等のアウトプット力を磨き、内申点や書類準備にも配慮しつつ、一般入試にも備える二本柱戦略で臨むことが重要となります。
倍率の高い学校もありますが、志望校・学科の選定を慎重に行い、自分の強みをどう活かすかという視点が鍵となります。本ブログが、特色選抜を目指す中学生と保護者のみなさまの一助となれば幸いです。
県模試による2025年度志願倍率一覧
愛大研・AIDAIKENによる解説ブログ
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