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早いもので2026年が始まってもう1ヶ月が経とうとしております。しかし皆さん誰もが一度はふと疑問に感じたことがあると思います。
あれ?2月って短くね?なんで?と。
実は私も「オリンピックの年だけ29日まであるのはなんで?」と思ったり「そもそも2月がここまで短くなる必要なくない?」といろんな先生や教授に聞いて回っておりました。では一体なぜ2月「だけ」特別に短くなくてはいけなかったのでしょうか?実はこの2月が生まれたきっかけには地球の「公転周期」とも関連した深い理由があったのです。それではみなさんともう一度、この1年における「2月」の大切な役割について学んでいきましょう。
それでは早速の疑問「なぜ2月だけが他の月よりも短いのか」についての話をいたしましょう。
率直に結論からお話しいたしますと、2月が28日(うるう年は29日)しかない理由は、
地球の公転周期(約365.2422日)が関係しています。
まずこの事実から言えること、それが
・1年はきっちり365日ではない
・端数(約0.2422日)を調整するために「うるう年」を導入
・古代ローマ暦の名残で、調整役を2月が担当することになった
ということです。なんだかフルマラソン(42.195km)である理由と似たようなところを感じますね。では次にこの端数が最終的に地球にどのような結果をもたらすのか、ここを掘り下げていくとしましょう。
前章でもあげた通り、この公転周期の端数が意味する規則性には様々な学問の観点から発表がなされています。【天文学】【歴史】ひいては【制度】に至るまで、その意見は文字通り多種多様、文理問わずいろんなところから出ております。では具体的にどんなものがあるのでしょうか?代表的なものから書き並べさせて頂きます。
地球が太陽の周りを1周する時間(公転周期)は、約365.2422日
つまり、
・毎年 約0.2422日(約5時間49分)ずつズレる
・放置すると季節が暦からずれていく
このズレを放置すると、なんと100年で約24日もズレることになります。(2月が30日or31日のまま処理され続けていたら、2026年現在のズレは単純計算で480日を超え、2月は紀元0年をスタートした場合、115日進んでしまい現実の大体5月、梅雨入り前になってしまいます)
このズレを調整するために考え出されたのがうるう年。
・0.2422日 × 4年 ≒ 約1日
→ 4年に1度、1日足す(2月29日)
ただし実際には、
0.2422 × 4 = 0.9688日と少し足しすぎになってしまい、これもまた計算が狂ってしまうことになります。
そこで
・西暦年が100で割り切れる年は平年
・ただし400で割り切れる年はうるう年
と表すようになったことで、
平均1年=365.2425日
→ 実際の公転周期とほぼ一致するようになったというわけです。
そしてここが一番「不思議」に思われる部分だと思われます。実はアメリカの学校が9月から始まったり、中国にいわゆる日本の「お正月」である旧正月が存在するように、世界では2月を「特別な月」として利用しているのです。
今までの古代ローマ暦では…
年の始まりは3月となっており、冬(1〜2月)はいわば新年までの「おまけ」扱い。さらに2月は年末の調整月として扱われていました。
つまり「どうせ余り物の月だから、ズレ調整はここで」
という扱いでした。
ところがある時、「2月」にとって転機となるある変革が生まれます。
ではそんな不遇な扱いを受け続けてきた「2月」が特別な時期になっていったのか、それが
つまりは新たな暦の導入がきっかけとなってくるわけです。
ユリウス暦とは紀元前46年にユリウス・カエサル(当時のローマ皇帝)が天文学者・ソシゲネスという方の助言を基に制定した
・1年 = 365日
・4年に1回うるう年(366日)
・平均すると365.25日
というルールを設定して作り上げた、当時としては画期的な
「太陽の動き(地球の公転)」を基準にした、初めて安定した暦でした。
しかしそれだけでは問題が起こります。
それは、
ここで先程までの公転周期とのズレを計算すると、
実際の地球の公転周期は:約365.2422日
ユリウス暦との差は:
・365.25 − 365.2422 = 約0.0078日
・約 11分14秒/年 のズレ
小さく見えるが…
・約128年で 1日ズレる
・約1500年で 10日以上ズレる
だいぶ短くなってきましたがそれでも現在の季節の感覚で行くと、1万年後には3カ月ずれますし、5万年後にはローマ暦と同等のずれが起こってしまいます。
また当時のヨーロッパとしては見過ごせないある決定的なミスがありました。
彼らヨーロッパの人々にとってこの春分の日というものはとても重要な基準となっていて、
キリストの復活祭(イースター)がある季節というのがこの春分なのです。つまり、
暦のズレ = 宗教行事のズレ
これは放置できない問題でした。
そしてその問題を解消するべく開発されたのが、グレゴリウス暦です。
グレゴリウス暦とは1582年に登場したグレゴリウス13世(ローマ教皇)が発明した、
今現在まで使われているもっとも最新鋭のもっとも正確な暦です。
具体的な改良ポイントとしては以下の2つ
・1582年10月
・10月4日の翌日を10月15日に
→ ずれていた10日分を一気に修正
つまり、人々は「10日消えた」経験をした!?
ユリウス暦
・4で割り切れる年はすべてうるう年
グレゴリウス暦
4で割り切れる年 → うるう年
100で割り切れる年 → 平年
400で割り切れる年 → うるう年
例)1900年 は平年となり、2000年 は うるう年になる、といった具合です。
しかしこの改良のおかげで、
平均の1年の長さは365.2425日になり、
実際の公転周期との差:
・約 0.0003日
・約3300年で1日の誤差
となり、人類史上レベルではほぼ完ぺきな暦がここに誕生したわけです。
話を戻しましょう、ではそんな甲斐があって生まれた2月の役割を最後に纏めていきますと
2月が短いのは、地球の公転という“割り切れない数値”を、人間が最も都合よく処理した結果である。
極論を言いますとこのようになりますが、そのおかげで今の私たちの時間感覚が狂うことなく生活できているわけですね。
結論をまとめると、
2月が他の月より短いのは、地球の公転周期が365日ちょうどではないという自然現象を、人間の暦で調整した結果である。地球が太陽を1周するのにかかる時間は約365.2422日で、毎年わずかな誤差が生じる。このズレを放置すると季節と暦が一致しなくなるため、4年に1度うるう年を設けて調整する仕組みが作られた。古代ローマ暦では年の始まりが3月で、2月は年末の調整用の月とされていたため、余分な日数の増減を引き受ける役割を担った。その名残として、現在のグレゴリウス暦でも2月が最も短い月となっている。つまり2月は、地球の運動という割り切れない数値と人間の暦を一致させるための“調整役”なのである。
ということになります。今回かなり熱弁してしまいましたが、このことが皆さんの「理系雑学」を広めるさらなる一手となりますよう願い、今回のブログを締めさせていただきます。皆さんもぜひこの雑学を知らない人たちに自慢してみてはいかがでしょうか?
元教員としての経験を生かして 私は社会人になってから昨年度までの3年間、福岡県の各地にある中学校の社会科講師をしておりました。より良い指導を行い、卒業した時の生徒の「ありがとう」を糧に、未熟ではありますが全力で挑ませていただきます。よろしくお願いいたします。