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広島県の公立高校を目指す受験生、そして保護者の皆様、こんにちは。
「英語のリスニングが苦手だ」「何を言っているのかさっぱり聞き取れない」と悩んでいませんか?
にもかかわらず多くの受験生が「リスニングは本番直前に過去問を解けばなんとかなる」と後回しにしがちです。
ハッキリ言います。その考えは、非常に危険です。
リスニング力は一朝一夕には身につきません。今回は、広島県公立入試を突破するためのリスニング対策について、脳の仕組みから具体的な戦略まで、踏み込んで解説します。
まず、リスニング対策の原則は、「自分が正確に発音できない英語を、耳だけで理解することは不可能」ということです。
人間の脳は、自分が持っている「音のストック」と、外から聞こえてくる音を照らし合わせて意味を理解します。
例えば、「McDonald's」のことを日本では「マクドナルド」と音で認識しますが、
ネイティブの発音を無理矢理カタカナに直すと「ミクダノス」となり、
どう発音するか予めわかっていないと一瞬で理解するのは不可能です。
そこで最強のトレーニングとなるのがシャドーイングです。影(Shadow)のように、聞こえてくる英文のすぐ後を追って発音する練習法ですね。
●やり方: 学校の教科書の音声(QRコードで読み込めたり、YouTubeなどで見つける)を流し、スクリプトを見ずに、聞こえた通りに口に出します。
●ポイント: 意味を考えながら、リズム、イントネーション、音のつながり(リエゾン)を完全にコピーしてください。
「読む」のと「喋る」のは別物です。毎日5分で構いません。教科書の英文を完璧にコピーできるまでシャドーイングを繰り返してください。これが、リスニング力を底上げする最も確実で、最も速いルートです。
これを日ごろからできていると内容を覚えるので、学校のテスト対策にもなります。
広島県の公立入試におけるリスニングのスクリプト(台本)を分析すると、ある事実が浮かび上がります。それは、使われている文法や語彙の多くが「中学2年生修了レベル」であるということです。
もちろん中3で習う現在完了形や関係代名詞が出ることもありますが、核となるやり取りは非常にシンプルです。つまり、「中3になった時点ですでに満点が取れるレベルになければならない」のが、リスニングの本来の姿なのです。
「中3の夏から本気出す」では遅すぎます。中1、中2の皆さんは、今習っているユニットの英文を、何も見ずにスラスラ言えるまで音読する癖をつけてください。
●中1・中2: 教科書の音読を毎日行い、英語の「音」に耳を慣らしておく。
●中3: すでに聞き取れる状態を作り、応用問題や記述対策に時間を割く。
もしあなたが今中3で、リスニングに不安があるなら、まずは中2の教科書に戻って音読し直してみてください。基礎的な文章が耳に馴染めば、入試問題が驚くほどゆっくり、クリアに聞こえるようになります。
広島県のリスニング試験は、基本的に同じ英文が2回読まれます。この「2回」という仕組みをどう利用するかが、戦略の分かれ道です。
多くの受験生は「1回目で全部聞き取って、1回目で問題を解き終わろう」と焦ります。これがミスの原因です。「1回目は下書き、2回目が本番」という余裕を持ちましょう。
1回目は、細部(数字やスペル)にこだわりすぎてはいけません。以下の「状況」を把握することに全神経を集中させてください。
誰が誰に話しているか?(友達同士?店員と客?)
どこにいるか?(学校?駅?公園?)
何が問題か?(何を探している?何時に待ち合わせる?)
そして、余白に日本語でいいのでメモを取ります。英語でメモを取ろうとすると脳のリソースを使いすぎるので、「3時」「赤いカバン」「図書館」など、キーワードを日本語でサッと書き留めるのがコツです。
2回目が流れる前に、問題文と選択肢をもう一度チラ見します。1回目で取ったメモと照らし合わせ、「ここを聞き取れば正解が出る」というポイントを絞り込みます。
2回目が流れたら、そこを重点的に聞き、マークミスがないか確認します。1回目で大枠を掴んでいれば、2回目は驚くほど心に余裕を持って聞けるはずです。
明日から実践するために、以下のリストを意識してみてください。
| 項目 | 具体的なアクション |
| 発音 | 自分が発音できない単語は絶対に聞き取れないと自覚する。 |
| 教材 | 新しい問題集を買う前に、まずは教科書を完璧に音読する。 |
| 習慣 | 毎日5分、机に向かわなくていいので英語を「口に出す」。 |
| 本番 | 1回目でパニックにならず、2回目で仕留めるプランを立てる。 |
リスニングは、数学のような論理パズルというよりは、ピアノやスポーツのような「技能(トレーニング)」の側面が強い教科です。頭で理解するだけでなく、耳と口を鍛える必要があります。
広島県の入試英語は、近年「思考力」や「表現力」を問う傾向が強まっていますが、その土台となるのは常に「正確に聞き取り、理解する力」です。今日から教科書を開き、音声に合わせて声を出し始めてください。その一歩が、1年後の合格通知に直結しています。
さて、まずは第一歩を踏み出してみませんか?
「自分の今の勉強法が正しいか不安…」という方は、5-Daysまでご相談ください!
英語できる、できないを分けるのは(帰国子女を除けば)中学1年生からの学校での勉強を理解できていたかどうかです。 このスタート地点で足踏みしてしまうと、一人でまわりに追いつくのはかなり厳しい道のりです。 高校からは独り立ちできることを目標とし、それまでのサポートをさせていただければと思います。