広島県教育委員会は、新型コロナウイルス感染症に感染又は感染の疑いにより、選抜(Ⅱ)等の受検ができなかった者に対する追検査について通知しました。
現時点で県内の感染者が確認されていない状況を踏まえ、入学者選抜は当初の日程どおり実施することとし、次の留意事項に関し、各中学校の校長に周知を求めました。
1.新型コロナウイルス感染症に感染又は感染の疑いにより、校長が出席停止の措置をとった生徒
(1)事案が生じた時点で速やかに、中学校から県教育委員会(市立高等学校に出願している場合は市教育委員会)に報告してください。
(2)追検査(3 月 23 日)(広島市立広島みらい創生高等学校は 3 月 26 日)を受検できない場合は、別途対応を検討いたします。
2.選抜(Ⅱ)等の当日、一般的な発熱や咳など風邪の症状がある生徒
(1)原則、従前通りインフルエンザ罹患者又は体調不良の生徒は、別室受検により受検します。
(インフルエンザ等に感染し、検査当日の別室受検等の特別措置によっても対応できず、やむを得ず欠席した者で3月 11 日(水)に実施する追検査の受検を希望する場合は、入学者選抜実施要項に定める所定の手続を行ってください。)
(2)体調不良の生徒がいる場合は、中学校から志願先高等学校等に、速やかに別室による受検を希望する旨を連絡して下さい。(特別措置願を後日提出する。)
3.新型コロナウイルス感染症等に対する感染予防
(1)入学者選抜当日まで、新型コロナウイルス感染症等への感染予防(手洗いやうがい、外出時のマスク着用等)に気を配り、体調管理に努めるよう受検生に周知してください。
(2)入学者選抜当日は、検査中を含めてマスクの着用を認めます。感染予防のため、可能な限りマスクの持参及び着用するよう受検生に周知してください。
4.その他
新型コロナウイルス感染症については、日々状況が変化しているため、今後の状況に応じて、入学者選抜における対応について変更される可能性があります。
広島県教育委員会は、2020年度新1年生より、広島県立高35校の生徒に1人1台ずつICT端末を持たせる計画で、低所得世帯向けの新たな支援策を講じる方針を固めました。
生活保護受給世帯と住民税非課税世帯を対象に、端末購入費として返金不要の給付金を出し、中学生の進路選択への影響を防ぐため、対象となる保護者の負担軽減を目指す方針です。
支給額は、ICT端末の購入費がいくらになるかを見極めつつ、支給時期とともに検討していくとみられます。
広島県教育委員会は、2023年春からの公立高等学校入学者選抜の改善内容を決定しました。
推薦入試の廃止や全ての受験生との面接などは9月に公表した素案を踏襲。
簡素化する調査書(内申書)は学習記録(内申点)のみを記載し、3年時の配点を3倍にして、3年間の努力をより的確に評価することを目指します。
本県が取り組む「学びの変革」や新学習指導要領の趣旨を踏まえ、「広島県の15歳の生徒にどのような力を付けさせたいか」という観点から改善を行う。
広島県の15歳の生徒に付けさせたい力
「自己を認識し、自分の人生を選択し、表現することができる力」
現行制度 | 改善内容 | |
内容 | 選抜Ⅰ | 選抜Ⅰ・Ⅱを「一次選抜」へ統合 |
選抜Ⅱ | 一次選抜 | |
選抜Ⅲ(二次募集) | 二次選抜 | |
調査書 | 総合的な学習の時間の記録・特別学習の記録 ・スポーツ文化ボランティア活動などの記録) |
自己表現カードに記述 |
1学年から3学年 | 3年時の配点3倍 (1学年:2学年:3学年=1:1:3) |
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学習の記録は9教科を5段階で評価 | 傾斜配点・活用教科の設定も可能 |
学習記録(内申点)のみを記載
3年時の配点3倍
(1学年:2学年:3学年=1:1:3)
生徒のボランティアやスポーツ、生徒会活動などの記録欄廃止
中学校生活に興味を持って取り組んだことや、高校で学びたいことなどを書いてもらう「自己表現カード」導入
2023年度入学者選抜(現在の小学校6年生が対象)から実施
広島県教育委員会は、情報通信技術(ICT)を活用した教育の質の向上を狙い、2020年度新1年生より、広島県立高の生徒に1人1台ずつ、保護者負担でICT端末(タブレットまたはノート型パソコン)を持たせる方針を固めました。
ICT端末により、生徒が入力した意見を集約・共有したり、個々の理解度に合わせて動画やデジタル教材での学習をしたりと、授業の形を広げる効果を見込んでいます。
初年度は全80校のうち35校(※)で予定。
市町村 | 学校 |
広島市 | 国泰寺・皆実・安古市・祇園北・安芸南・五日市 |
呉市 | 広・宮原・三津田・音戸・昭和・呉工業・呉商業 |
竹原市 | 忠海 |
尾道市 | 尾道東・尾道北・御調・尾道商業 |
福山市 | 誠之館・葦陽・松永・沼南・明王台・神辺旭・神辺・戸手 |
府中市 | 府中東 |
東広島市 | 広島・西条農業 |
廿日市市 | 廿日市・宮島工業 |
安芸高田市 | 吉田 |
大崎上島町 | 大崎海星 |
世羅町 | 世羅 |
神石高原町 | 油木 |
学校教育のICT整備を巡る動き
国は6月、「生徒一人ひとりが端末を持つ」環境の実現を将来的な目標とした。
文部科学省の考えを踏まえ、ICT端末は、タブレットの場合キーボードも用意するよう求める。端末の購入・費用負担につては下記を検討している。
・端末導入を希望した学校
・2020年春の入試を受験する中学3年生(在校生は対象外)
広島県教育委員会より、素案で推薦入試(選抜Ⅰ)の廃止などを打ち出した公立高校入試制度改革の実施について、在籍中の変更に不安を訴える中学生たちの声を重く受けとめ、早くとも今の小学6年生から受験する2023年春まで延期になることが発表されました。
広島県教育委員会が、現在の公立高校入試制度を大きく転換させる改革の素案を公表しました。
推薦入試(選抜Ⅰ)を廃止し、一般入試(選抜Ⅱ)に統合し、新たな一般入試に衣替えする。
新たな一般入試の実施時期は2月下旬か3月上旬予定。
内申書は計9科目(国語・数学・社会・理科・英語・音楽・美術・保健体育・技術家庭科)について、中学3年間の評価を数値化した記録である。評価は定期テストの点数、課題の提出、授業への意欲をもとに教員が決定する。
改革素案では、これを中学2・3年生に絞る。
内申書の生徒会活動、学校行事、スポーツ・文化・ボランティア活動を教員が記入する欄を廃止。生徒自身が、かんばってきた活動をまとめる「自己PR書」を作る。
自己PR書は、新たに受験者全員に課す面接で活用する。
現行 | 改革素案 | |
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推薦入試 | 実施 | 廃止 |
内申点の対象 | 中学1~3年 | 中学2・3年 |
一般入試の面接 | 各校の裁量 | 全受験者に実施 |
2021年春から実施予定
早くとも2023年春から実施に変更
広島県では、「子供たちの考えを聞かせてほしい」と、当事者である小中高生の皆さんの意見を広く募集しています。(2019年10月17日まで)
5-Daysのホームページでも、入試改革についての皆さんの意見を募集いたします。いただいたご意見は、5-Daysから、広島県へ提出し、今後の改革に活用していただきます。あなたの意見をぜひ届けましょう!
※現在は募集は終了しています。