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夏の暑さが落ち着き、涼しい風を感じられるようになると、多くの人が「なんとなく集中できるな」と実感するのではないでしょうか。実は、秋は勉強にとって最も適した季節の一つと言われています。今回は、秋に勉強がはかどる理由と、その効果を最大限に活かす方法についてご紹介します。
夏は気温や湿度が高く、どうしても集中力が途切れがちになります。反対に冬は寒さで身体がこわばり、活動意欲が落ちやすいものです。その点、秋は適度な気温と湿度で過ごしやすく、勉強に最適な環境が整っています。
実際に私も中学生の頃くらいは夏は暑くて勉強に集中できない、冬は寒くて手足がかじかんでしまうこともよくありました。特に寒くて手足がかじかんでしまうのは本当に勉強を季節に妨げられている感じがしていました。
それらの季節では、もちろん勉強する場所の気温を整えておくことも大切ではあります。
脳科学の観点でも、人間の集中力は「快適な温度」で高まりやすいとされています。25度前後の涼しさは、頭の回転を良くし、長時間の勉強にも耐えやすい条件です。
秋になると、冬ほどではありませんが日が短くなり、夜の時間が長く感じられます。これについては、勉強や読書を落ち着いて行うのに絶好の時間です。テレビや遊びの誘惑を少し減らして、夜に自分の学習時間を確保する習慣をつけると、学力が大きく伸びていきます。特に受験生にとっては、秋から冬にかけての学習の量や学習の質が合否を分けるとも言われるほどです。
秋といえば、稲や果物など多くの収穫が訪れる季節。「実りの秋」という言葉があるように、努力が成果につながることを実感しやすい時期です。「実りの秋」とは、秋に農作物や果物が豊かに実り、収穫が多くなる季節を指す言葉です。この季節に「自分も勉強の成果を実らせたい」と意識することで、モチベーションを自然と高められます。
また、秋は学校でも定期テストや模試が多く行われる時期です。夏の勉強の成果を試す舞台が次々とやってくるため、勉強の手応えを得やすく、達成感を味わうチャンスでもあります。
秋といえば「食欲の秋」。サンマやキノコ、サツマイモ、ナッツなど、脳に良い栄養素を含む食材が豊富に出回ります。特に、DHAやEPAを含む魚類、集中力を高めるブドウ糖を含むサツマイモ、記憶力をサポートするビタミンEを含むナッツ類は、勉強中の頭の働きを助けてくれる強い味方です。食事と勉強をうまく組み合わせることで、体調も安定し、効率的な学習が可能になります。
勉強ばかりに集中しすぎると、かえって効率が落ちてしまいます。秋は気候も良く、運動を取り入れるには最適な季節。散歩や軽いランニングをするだけでも、脳に新鮮な酸素が行き渡り、学習の集中力が高まります。「勉強30分+軽い運動10分」といったリズムを意識することで、勉強が驚くほどはかどるはずです。
せっかく勉強に適した季節だからこそ、次のような習慣を取り入れてみましょう。
・夜の1時間を読書や暗記の時間にあてる
・毎日の学習記録をつけ、秋から冬にかけての成長を可視化する
・週末は自然の中で軽く運動し、リフレッシュする
・秋の食材を取り入れた食事で脳の働きをサポートする
これらを実践することで、秋の勉強効率をさらに高めることができます。
秋は気候が穏やかで集中しやすく、夜の時間を有効に使えるうえ、食事や運動面からも勉強をサポートしてくれる、まさに「学びの季節」です。受験生はもちろん、普段の勉強に取り組む子どもから大人まで、秋の特性を上手に活かすことで、学習効果を一段と高められるでしょう。
毎日個別塾5-Days荒江校の教室長です。私は中学生のころ、自分で勉強時間を考えて取り組むことを意識して実行することはある程度はできていたつもりでしたが、自分だけでは限界がありました。塾に通い始めて、そこでのサポート があったおかげで高校受験を乗り越えることができました。今の私は昔の自分のような困った子のための力になりたいと思っています。一緒に頑張りましょう!