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皆さんは、「西行法師(さいぎょうほうし)」という人物を知っていますか?
中学生・高校生の皆さんにとって、平安時代末期の僧侶というと、どこか遠い存在に感じるかもしれません。でも実は、西行の人生には、現代を生きる私たちが「自分らしく生きる」うえでの大切なヒントがたくさん詰まっています。
西行は、もともとは「佐藤義清(さとう のりきよ)」という名で、京都の名門に生まれました。将来を期待されたエリートでしたが、29歳の時に突然すべてを捨てて出家。自分の心に正直に生きる道を選び、旅をしながら自然と向き合う人生を歩みました。
この記事では、西行の生き方を通して、「本当の自由とは何か」「どうすれば自分らしく生きられるのか」を、一緒に考えてみたいと思います。西行の自由で柔軟な生き方は、今まさに将来に迷いを感じる皆さんにとって、大きな励ましとなるはずです。
西行は若くして、学問・武芸・和歌の才能に恵まれ、上皇に仕える「北面の武士」となりました。当時の貴族社会では、この地位はまさに夢のような成功といえるものでした。
しかし、西行はその華やかな生活の中で、「自分はこのままで本当にいいのか?」という迷いを感じるようになります。恋人を失った悲しみや、貴族社会の争いに疲れた心が、次第に彼を変えていきました。
そして29歳のとき、すべてを捨てて出家します。名誉も、家族も、財産も――。とても大きな決断でした。現代で言えば、東大や京大に合格した人が、突然すべてをやめて旅に出るようなものです。
けれども西行は、「自分の心に誠実でありたい」という思いを貫いたのです。この姿勢は、進路や将来に迷い、不安を抱える皆さんにとって、勇気をくれるはずです。他人の期待に応えることも大切ですが、自分の心の声に耳を傾けることも、もっと大切なのです。
西行が一生をかけて愛したもの――それは「桜」でした。
彼の代表的な歌に、次のようなものがあります。
願わくは 花のもとにて 春死なむ その如月の 望月のころ
意味は、「もし願いが叶うなら、春の満開の桜の下で死にたい。旧暦二月の満月の夜に――」。この歌には、桜のように美しく、儚く散っていく命を愛し、今この瞬間を大切に生きたいという思いが込められています。
西行は、吉野山などの桜の名所を訪れ、何度も何度も桜の歌を詠みました。満開の桜のもとで感じる「生きている」という実感。けれど同時に、その花がすぐに散っていくことから「命の儚さ」を学びました。
現代の私たちも、スマートフォンやテストに追われる日常の中で、ふと立ち止まる瞬間が必要です。西行の桜の歌は、「今この瞬間を、もっと大切にしてみよう」と教えてくれるのです。それは、未来の不安にとらわれすぎず、“今”を生きる中でしか見つけられない幸せがあるというメッセージでもあります。
西行は、平清盛や源頼朝といった、時代の頂点に立った人物たちとも関わりがありました。
たとえば平清盛は、武士として初めて太政大臣にまで出世した人。かつての仲間であった西行に敬意を示しましたが、西行はそれに媚びることなく、むしろ権力に対して距離を置きました。
源頼朝もまた、西行を深く尊敬していたとされています。西行は頼朝に対して、「人の上に立つ者こそ、心を磨くべきだ」と語ったと伝えられています。このように、西行はどんな立場の人にも、ぶれない自分の考えを持って接していたのです。
この姿勢から私たちが学べるのは、「地位や人気ではなく、自分の信念を持って生きること」の大切さです。中学・高校では、どうしても周りの評価やSNSの“いいね”が気になってしまうもの。でも、西行のように「何を信じて生きるか」が、最終的には自分の人生を形作るのです。
出家後の西行は、各地を旅しながら、自然と対話し、人々とふれあい、詩を詠み続けました。
彼は仏教の「無常」という教え、つまり「この世のすべては移り変わるもの」という考えを大切にしていました。でもそれは、ただ諦めるということではなく、「だからこそ、今この瞬間を誠実に生きよう」という前向きな姿勢だったのです。
世の中を 何にたとへん 山吹の 花こそ人の 命なりけれ
この歌では、命を山吹の花にたとえて、「美しいけれど、すぐに散ってしまうもの」と詠んでいます。まさに、「今を大切に」というメッセージです。
進路に悩んだり、勉強で落ち込んだり、人間関係でつらくなることもあるでしょう。でも、そういうときこそ、西行のように「旅に出るような心持ち」で、いったん立ち止まって深呼吸してみてください。自分の心と向き合う時間が、きっと新しい一歩のヒントになるはずです。
西行法師の生き方には、現代を生きる私たち中高生に向けた、たくさんのメッセージがあります。
誰かの期待に応えるのではなく、自分の本当の気持ちを大切にする
成功よりも、自分の心が納得する生き方を選ぶ
自然や日常の中にある、小さな美しさを感じる心を忘れない
周りに流されず、自分の“軸”を持つ
こうした西行の生き方は、私たちが学校や社会で感じる「プレッシャー」や「不安」から少し自由になるヒントをくれます。
桜が咲く春、風に舞う花びらを見上げながら、西行の歌を思い出してみてください。「願わくは 花のもとにて 春死なむ」。この一首に込められた思いは、今を精一杯、自分らしく生きようとする皆さんへの、静かだけれど力強いエールなのです。
どんなに時代が変わっても、「自分を信じて、自由に生きる」ことは、きっと人生を豊かにする鍵になります。西行のように、自分の心に正直な一歩を、勇気をもって踏み出してみましょう。
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