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「スマホばかり触っていて心配です」
中学生のお子さまを持つ保護者の方から、よくいただくご相談の一つです。
結論からお伝えすると、スマートフォンは決して「悪いもの」ではありません。ただし、使い方によっては学力に大きな影響を与える可能性があることが、近年の研究から明らかになっています。
今回は、最新の研究結果をもとに「スマホと学習の関係」について、分かりやすくご説明します。
まず、多くの研究で共通しているのが「使用時間」に関する結果です。
国内外の調査では、スマートフォンの使用時間が長くなるほど、学力が低下する傾向が見られています。特に1日3時間以上の使用になると、その影響が顕著になるとされています。
5-Daysで行ったアンケート結果においても、成績上位層の1ヶ月間のスクリーンタイム合計は
・小学生:25時間/1カ月
・中学生:45時間/1カ月
と、1日あたり30分~1時間半であることが分かりました。
使用時間が長くなれば、単純に「勉強時間が減る」だけでなく、集中力の低下も大きな要因だと考えられます。通知やSNSによって勉強への注意が分断されることで、深く考える力が育ちにくくなってしまいます。
一方で、最近の研究で重要視されているのが「使い方」の違いです。
例えば、
・SNSや動画視聴が中心の使い方
・調べ学習や学習アプリの活用
この2つでは、学習への影響が大きく異なります。
前者は学力低下と関連しやすい一方で、後者は理解の促進や学習効率の向上につながることもあります。
高校生にもなれば、勉強をサポートするアプリの有効活用が現代では必須になってきていますので、一概に「悪」と断ずることもできません。
つまり、スマホそのものが問題なのではなく、「どのように使うか」が重要なのです。
特に注意したいのが「ながらスマホ」です。
勉強中に通知を確認したり動画を流しながら勉強するほか、スマホを近くに置いたままにしたりするだけでも、集中力や記憶の定着が低下することが実験的にも示されています。
たとえ短時間の確認であっても、思考が中断されることで学習の質は大きく下がってしまいます。
中学生にとって、もう一つ重要なのが「睡眠」です。
就寝前のスマホ使用は、脳を刺激し、入眠を遅らせる原因になります。また、睡眠の質そのものも低下しやすくなります。
睡眠不足は、集中力や記憶力の低下に直結します。つまり、スマホの影響は「その日の学習」だけでなく、「翌日のパフォーマンス」にも及ぶのです。
ここまで読むと、「やはりスマホは制限すべきでは」と感じるかもしれません。
しかし、最近の研究ではもう一つ重要な視点が示されています。それは、「自己調整力」の存在です。
自分で使用時間をコントロールし、目的に応じて使い分けられる生徒は、スマホの悪影響を受けにくいことが分かっています。
これからの時代、スマホを完全に遠ざけることは現実的ではありません。だからこそ必要なのは、「禁止」ではなく「適切な使い方を身につけること」なのです。
最後に、ご家庭ですぐに実践できるポイントを3つご紹介します。
通知が気になるだけでも集中力は下がります。別の部屋に置くなど、物理的に距離をとることが効果的です。
「調べるときだけ使う」「このアプリはOK」など、使い方にルールを設けることで、学習にプラスに働きやすくなります。
睡眠の質を守るためにも、夜の使い方は特に重要です。
スマートフォンは、使い方次第で「学力を下げる要因」にも「学びを助けるツール」にもなります。
大切なのは、時間を制限することだけではなく、使い方と向き合うことです。
お子さま自身がスマホをコントロールできる力を育てていくことが、これからの学習において大きな意味を持ちます。
ぜひご家庭でも、スマホとの向き合い方について一度話し合ってみてください。
福岡市早良区で教室長をしています。 「学びは本来楽しいもの」と思っていただけるよう、一人ひとりサポートいたします。 一所懸命に頑張りましょう!