2026年度の広島県公立高校入試・国語は、例年と比較して大問構成に変化が見られ、多くの受験生にとって印象に残る試験となりました。特に大問1の構成変更は、試験開始直後の心理状態にも影響を与えた可能性があります。
一方で、読解問題の難易度自体は大きく変化しておらず、「どこで差がついたのか」を正しく分析することが、今後の受験対策において非常に重要になります。
本記事では、「公立高校入試の国語でどう得点を取るのか」「高校入試の国語対策は何をすればよいのか」といった観点から、2026年度入試の出題内容を大問ごとに整理し、得点差が生まれたポイントと今後求められる力について詳しく解説いたします。受験生の皆様はもちろん、保護者の方にとっても、今後の学習方針を考える一助となれば幸いです。
構成変更の衝撃――漢字・文法問題の“前倒し”が意味するもの
2026年度の広島県公立高校入試(国語)において、最も注目すべき変化は大問1に漢字・文法問題が配置された点です。これは従来の出題構成とは明確に異なり、受験生にとっても指導現場にとっても無視できない新傾向であると言えます。
これまで広島県の国語では、漢字や語句問題は読解問題の中に組み込まれるケースが一般的でした。しかし今年度は、それらが独立した大問として冒頭に置かれました。また、文法事項は出題されること自体が極めて少なく、「受験勉強」として学習していた受験生は少なかったのではないでしょうか。この変更は単なる配置の違いではなく、基礎知識の定着度を明確に測る意図があると考えられます。
特に文法や熟語構成といった、学校現場では簡略に扱われがちな分野が正面から問われた点は重要です。今後は「読解中心」だけでなく、「知識分野の確実な得点力」がより一層求められると考えられます。
知識問題の独立――漢字・文法は「落とせない得点源」へ
大問1は、漢字・熟語構成・文法といった知識問題で構成されていました。
漢字問題の難易度は例年通りであり、出題数にも大きな変化は見られませんでした。そのため、今回の変更は漢字の強化というよりも、文法問題を明確に出題するための構成変更と捉えるべきでしょう。
一方で、熟語構成や文法問題については基礎的な内容ではあるものの、十分な対策ができていた受験生がどれほどいたかは疑問です。これらは「分かっているつもり」になりやすく、演習不足のまま本番を迎えてしまったケースも多かったと考えられます。
その結果、難問ではないにもかかわらず、試験開始直後に戸惑った受験生も多かったのではないでしょうか。今後は文法・語彙を確実に得点源とする学習が不可欠です。
読みやすさの中の本質――小説読解で問われた基礎力
大問2は例年通り現代文の小説からの出題でした。
今年度は、中学1年生を主人公とした内容であり、受験生にとって感情移入しやすく、比較的読みやすい文章でした。物語の展開も複雑ではなく、子猫やチョコレートを通して自身や姉との関係性を見つめ直すという分かりやすい構成でした。
設問の難易度は例年通りであり、特別な難化・易化は見られませんでした。ただし、本文に即して根拠をもって答える力が求められており、読解の基礎力が十分かどうかが試される内容でした。
感覚的に解くのではなく、本文に基づいて判断する姿勢が得点差につながったと考えられます。
最大の分岐点――100字記述が合否を分けた論説問題
大問3は論説文からの出題で、テーマは「メタ認知」でした。用語自体はなじみが薄いものの、文章は平易で論の流れも追いやすい内容でした。
注目すべきは100字記述問題です。本文理解を前提に他者の意見へ助言するという形式で、単なる要約ではなく応用的な思考力と表現力が求められました。
この問題は、どこまで書くか、どれだけ時間をかけるかという判断が重要であり、本試験最大の分かれ目となったと考えられます。
一方でその他の設問は比較的取り組みやすく、基礎力があれば得点可能でした。つまり、この大問は記述問題で差がつく構成だったと言えるでしょう。
古文読解の基本力――語彙と文脈理解が鍵に
大問4は昨年に続き古文が出題されました。平安時代の朝廷を舞台とした内容で、設定にやや難しさがありました。
「かく」や「〜ければ」といった基本的な古語の理解がなければ、話の流れをつかむことが難しい構成でした。設問では「かく」の内容を説明する問題がやや難しく、読解と記述の両方の力が求められました。
その他の設問は例年通りで、現代仮名遣いも1問出題されており、基礎ができていれば対応可能でした。
今年の入試総括と来年度への具体的対策
本年度の国語は、大問構成の変化により試験開始直後に戸惑う受験生も多かったと考えられます。国語は最初の科目であるため、その影響は無視できません。
一方で読解問題は例年通り、あるいはやや易しく、100字記述の出来次第では高得点も狙える試験でした。
来年度に向けた対策は以下の3点です。
・文法の基礎知識の定着
・30〜50字記述の練習
・古文単語の暗記
国語は成果が見えにくく、対策が後回しになりがちな科目です。しかし、感覚に頼った学習では必ず限界が来ます。結果が出るまでに時間がかかるからこそ、早期の対策が重要です。
当塾では、毎日の学習を通して理解を積み重ね、生徒一人ひとりを承認しながら学力向上を支援しています。広島で高校入試の国語対策に不安をお持ちの方は、ぜひ一度ご相談ください。
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仁保校教室長。生徒に「勉強って楽しい!」と言ってもらえるよう、日々頑張っています。趣味は野球・海外サッカーの観戦、読書。