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夏休みの宿題といえば、避けて通れないのが「読書感想文」です。提出期限が近づくと、「まだ書いてない…」「とりあえずネットの例文を探そう…」なんて考えたことがある人も多いのではないでしょうか。
実際、塾の生徒たちからも「とにかく苦手」「何を書いても全部あらすじになってしまう」といった声がよく聞かれます。でも、それは「感想文はこう書くべき」という正解を探しすぎているからかもしれません。
そもそも読書感想文には、「正しい書き方」があるわけではありません。大切なのは、
「本を読んでどう感じたか」「登場人物の行動や考え方に、自分はどんなことを思ったか」
という、自分自身の視点や経験を交えて書くことです。つまり、算数や理科のように“正解”がある課題ではなく、“あなた自身の気持ち”が主役になるのです。
読書感想文に苦手意識を持っている中学生の多くは、「うまく書かなきゃ」と思いすぎています。でも、本当は「自分のことばで、自分の気持ちを書く」だけで大丈夫。たとえ表現がぎこちなくても、「この本を読んで、こんなことを考えた」と正直に綴れば、それだけで素晴らしい感想文になります。
感想文は、読書の前からすでに勝負が始まっています。実は「どんな本を選ぶか」が、その後の読みやすさ・書きやすさを大きく左右します。
よくありがちなのが、「課題図書だから」「なんとなく有名だから」という理由で本を選び、難しすぎたり興味が持てなかったりして挫折するパターンです。これでは感想も書けるはずがありません。
中学生が感想文を書く上で選ぶべき本は、
「自分とつながりを持てるもの」です。
たとえば、主人公が中学生だったり、家族や友人との関係に悩んでいたりする物語は、自分の生活と重ねやすく、共感しやすいのです。
また、「夢」「友情」「命」「戦争」「災害」など身近なテーマの作品は、自分の意見や気持ちを言葉にしやすくなります。
読書の負担を減らすためには、ページ数にも注目。300ページを超える長編よりも、200ページ前後で1週間以内に読める作品がおすすめです。
「読んだあと、何も覚えていない…」そんな経験はありませんか?
感想文を書くためには、ただ読むだけでなく、
「心に残ったこと」「感じたこと」を記録することが大切です。
そこでおすすめなのが、「読書メモ」です。付箋やノート、スマホアプリなど自分に合った方法で、以下のようなことを書き留めてみましょう。
✅登場人物の行動に対する自分の反応
✅印象に残ったセリフや表現
✅自分の経験と重なった場面
さらに効果的なのが「色分け読書」。
たとえば、
✅赤:心が動いたところ
✅青:疑問に思ったところ
✅緑:気に入った表現
など、付箋で色分けすることで、後からメモを見返すときの指針になります。
読書メモは、感想文の設計図です。メモがあるかないかで、書くときのスムーズさが大きく変わります。
感想文を書く前には、文章の構成を考えることが大切です。
いきなり原稿用紙に書き始めると、話が飛んだり、まとまりのない文章になりがち。
基本は「導入・本文・結論」の三部構成。具体的には
✅導入(出会い):なぜこの本を選んだか、自分との関係
✅本文(気づき):印象に残った場面や感情、自分の考え
✅結論(変化):読後の気持ちの変化、これからの自分
さらに、「起承転結」の流れを意識すると、文章に自然な展開が生まれます。
起=出会い、承=共感、転=意見、結=未来へのつながり。
構成がしっかりしていると、読み手に伝わりやすい感想文になります。
読書感想文では、最初と最後の数行がとても大事です。
書き出しの例
「私は本を読むのがあまり好きではありません。でもこの本を読んで、その考えが少し変わりました。」
「読んでいる途中、何度も自分のことを思い出しました。」
締めくくりの例
「この本を読んで、今までより家族との時間を大切にしたいと思いました。」
「これからは、友達に自分の気持ちをもっと伝えていこうと思います。」
感想文の印象を大きく左右する“はじまり”と“おわり”。時間をかけて、納得いく表現を考えてみましょう。
感想文は、「書いて終わり」ではありません。
仕上げのための推敲(すいこう)作業が、完成度を左右します。
おすすめは「音読」。声に出して読むと、
✅表現が不自然な部分
✅意味が伝わりづらい文
✅誤字脱字や読点のミス
などに気づけます。
また、「これはあらすじではないか?」「自分の気持ちが出ているか?」もチェックしましょう。
表現を具体的にするのも大切です。
✅「すごかった」→「△△に驚いた」
✅「よかった」→「○○に感動した」
仕上げでは、原稿用紙の使い方や文字の丁寧さにも気を配ることで、読み手への印象もアップします。
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