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中学校生活も中盤から後半に差し掛かると、いよいよ「進路選び」というテーマが現実味を帯びてきます。
とはいえ、進路を考える上で最も大切なことは何か。
それは、「誰のための進路選びか」という原点に立ち返ることです。
親の希望、成績の現実、将来の夢――
たくさんの要素に揺れ動きながらも、自分で納得できる道を選ぶことが、これからの人生にとって大きな財産になります。
この記事では、中学生の「夢」と「現実」のバランスをどう取っていくのか、そしてその過程で保護者や周囲の大人がどのように関わっていけばよいのかについて、具体的に考えていきます。
中学生の進路を考えるとき、「この高校なら将来が安泰」「うちの子に合っていそう」「通いやすいから」など、大人の視点が前面に出てくることも少なくありません。
もちろん、保護者がわが子のことを想って進路に口を出すのは自然なことです。
しかし、そこで一度立ち止まって考えたいのが、「その進路は子ども自身が心から納得できるものか?」という視点です。
中学生自身が、
〇 「この高校に行ってみたい」
〇 「将来、こうなりたい」
〇 「この分野を学んでみたい」
と考え、主体的に選んだ進路であることが、その後の学習意欲や学校生活の充実度に大きく関わってきます。
「プロ野球選手になりたい」「アイドルになりたい」「ゲームクリエイターになりたい」
中学生の語る夢は、時に非現実的に思えることもあります。
しかし、夢に現実性を求めすぎるのは、大人の都合です。
夢とは、本来「心が惹かれるもの」。現実にどう結びつけていくかは、その後に少しずつ考えていくものです。
たとえば、プロ野球選手という夢を持っていた子が、「スポーツトレーナーになりたい」「野球用品の開発に関わりたい」と進路を広げることもあります。
夢を完全に否定するのではなく、「その夢をどう形にしていけるか」を一緒に考えていく姿勢が大切です。
とはいえ、夢ばかりを追いかけていても、進路選択はできません。
実際には、内申点、学力、通学距離、家庭の事情など、現実的な要素も無視できないのが事実です。
大切なのは、夢と現実のバランスを取ること。
たとえば、「第一志望の高校にはチャレンジしたいけれど、現実的に合格圏ではない場合」、第二志望・第三志望の候補も一緒に考えておくことがポイントです。
子ども自身にも、現実を知ってもらう機会を設けることが、進路への納得感を高めます。
【例】
〇 模試を受けてみる
〇 合格者の平均内申点・偏差値を確認する
〇 オープンスクールで実際の雰囲気を知る
「そんな高校はやめなさい」「今の成績じゃ無理」といった否定の言葉は、子どもの気持ちを閉ざしてしまいます。
代わりに、「どうしてそこに興味を持ったの?」「その高校ではどんなことが学べると思う?」と問いかける姿勢を大切にしましょう。
子どもが自分の言葉で進路を語れるようになることが、自立への第一歩です。
進路情報や学費、通学時間など、具体的な情報収集は保護者の得意分野です。
子どもは感覚的に「行きたい」「かっこいい」と思っても、実際の制度や仕組みを知らないことも多くあります。
そんな時、大人が一緒に調べてあげることで、夢と現実をつなげる“橋渡し”ができます。
大人の目から見て「こっちの方がいいのに…」と思っても、最終的な進路は子ども自身が選ぶものです。
失敗したとしても、「自分で選んだ道だから頑張れる」「次はこうしよう」と考える力を育てるチャンスです。
進路選択は、子どもにとって最初の人生の選択。その経験そのものが、成長につながります。
進路を決めるというのは、単なる「学校選び」ではありません。
その子が「どんな未来を思い描いているか」「どんな生き方をしていきたいか」を知る貴重な対話の機会でもあります。
ぜひ、模試の結果や学校の先生の話だけでなく、子どもの“心の声”にも耳を傾けてみてください。
それこそが、夢と現実のバランスを取るための何よりのヒントになるはずです。
進路は「誰のためのものか」を常に意識する
夢は否定せず、現実とつなげる視点を持たせる
親は“正解”を押しつけず、情報と対話でサポート
進路選びは、親子にとって試練でもあり、かけがえのない成長のチャンスです。
子ども自身が「これで良かった」と思える選択ができるよう、焦らず、寄り添いながら見守っていきましょう。
5-days横川教室の教室長。歴史の授業に自信があり、楽しくてわかりやすい解説が好評です。「生徒が誰かに勉強を教えられるほど得意になってほしい」を信念に、日々指導に熱を注いでいます。現在ダイエットにも挑戦中で、目標はあと5kg減!勉強も健康も、日々コツコツ積み重ねを大切にしています。