「睡眠は勉強に不可欠」と言われることは、教育現場でも保護者の間でもよく耳にします。
しかし実際のところ、睡眠とと成績はどのような関係があるのでしょうか?
そこで、毎日個別塾5-Daysでは、通塾している生徒を対象にアンケートを実施しました。
睡眠と成績の相関を明らかにすることで、今後のサービス提供や、ご家庭での取り組みに生かせるのではないかと考えたからです。
【調査対象】
・毎日個別塾5-Days・他個別指導塾に通う小学生・中学生・高校生が対象
・約5,000名の生徒のうち、3,584名が回答(回答率約71.6%)
(内訳)
小学生 874名
中学生 2,281名
高校生 429名
【調査時期】
2025年9月24日〜2025年9月30日
【調査方法】
オフラインによるアンケート形式
【成績帯について】
今回、以下を成績帯と定義した。
小学生
(学校のテストを対象)
成績帯1 ほとんど100点
成績帯2 ほとんど95点以上
成績帯3 80点〜90点
成績帯4 70点〜80点
成績帯5 ほとんど70点以下
中学生
(学校の定期試験を対象)
成績帯1 450点以上
成績帯2 400〜449点
成績帯3 350〜399点
成績帯4 300〜349点
成績帯5 299点以下
高校生
(模擬試験の偏差値を対象)
成績帯1 65以上
成績帯2 55〜64
成績帯3 45〜54
成績帯4 35〜44
成績帯5 34以下
成績帯6 わからない

勉強をがんばるうえで、多くの人がまず意識するのは「勉強時間」でしょう。テスト前になると、「あと1時間でも長く机に向かおう」と思う生徒は少なくありません。しかし、実は勉強の成果を左右するのは“時間の長さ”だけではありません。“どのように脳を休ませるか”、つまり「睡眠の質と量」も大きく関係しているのです。
私たちの脳は、日中に得た情報を夜の睡眠中に整理しています。特に眠りの前半で現れる「ノンレム睡眠」では、海馬と呼ばれる記憶の中枢が活発に働き、必要な情報を長期記憶として整理・保存していきます。つまり、しっかり眠ることで、昼間に覚えた内容が定着しやすくなるのです。
一方、睡眠不足の状態ではこの整理が不十分になり、せっかく暗記した内容が翌日には抜け落ちてしまうこともあります。「昨日たくさん勉強したのに、テストの朝には思い出せない」という経験をしたことがある人は、睡眠不足が原因の可能性があります。
また、睡眠不足は脳の「前頭前野」の働きを低下させます。前頭前野は集中力や判断力、計画力を司る部分です。睡眠が足りないと、授業中にボーッとしたり、問題を解く途中でミスが増えたりします。
さらに、眠気が強いと「勉強しているつもり」になってしまうこともあります。ノートを開いていても内容が頭に入らず、効率は大きく下がってしまうのです。
中学生や高校生にとって理想的な睡眠時間は、7〜8時間といわれています。もちろん個人差はありますが、最低でも6時間は確保したいところです。
テスト前などでどうしても夜更かしが続く場合は、短時間の昼寝を取り入れるのも効果的です。15〜20分程度の仮眠でも、集中力が回復し、記憶の整理が促されるといわれています。
単に「早く寝る」だけでは、質の高い睡眠は得られません。次のような習慣を意識してみましょう。
画面の光(ブルーライト)は脳を覚醒させ、眠気を遠ざけてしまいます。
体内時計が整い、入眠しやすくなります。
食後の血糖値上昇を抑え、夜の眠りの質を高めます。
これらを意識するだけで、睡眠のリズムが整い、朝の目覚めもスッキリしてきます。
塾でもよく聞くのが、「寝る時間を削ってでも勉強したい」という声です。ですが、それは短期的な努力には見えても、長期的にはかえって効率を下げる行動です。睡眠は、体と脳を回復させ、翌日の学習効果を高める“投資の時間”なのです。
一夜漬けで得た知識は、数日後には忘れてしまうことが多いものです。逆に、計画的に学習し、しっかり休んだ上での勉強は、長く記憶に残ります。
勉強と睡眠は対立するものではなく、支え合う関係にあります。良い睡眠があってこそ、勉強の「質」が高まり、努力が成果につながります。
毎日個別塾5-Daysでは、生徒一人ひとりが「しっかり学び、しっかり休む」ことで力を最大限に発揮できるよう、生活リズムづくりも含めた指導を大切にしています。日々の学習の中で、ぜひ「睡眠」を味方につけていきましょう。
毎日個別塾5-Days上安校教室長。学生時代から個別指導塾でアルバイトを経験し、地元トップ校や難関私立から公立人気校まで、延べ500人以上の生徒を送り出してきました。好きな言葉は、「心が変われば 行動が変わる 行動が変われば 習慣が変わる 習慣が変われば 人格が変わる 人格が変われば 運命が変わる」。個別・集団指導塾で10年以上にわたり指導してきた経験を活かし、「勉強の仕方」はもちろん、「心のあり方」についても考えることができる環境づくりに励んでいます。