これから受験生になる中学2年生・高校2年生にとって、今の時期はまだ「受験は先の話」と感じやすいかもしれません。
しかし、塾の現場で毎年感じるのは、受験の結果を左右するのは受験学年に入る前の過ごし方だということです。
この準備期間を私たちは「0学期」と呼んでいます。
0学期は、成績を一気に伸ばす時期ではありません。受験勉強を本格化させるための土台を作る期間です。ここでの意識と行動が、その後の1年間を大きく変えていきます。
0学期の学習で最も大切なのは、基礎の確認と弱点の洗い出しです。難問演習や先取りよりも、まずは以下を意識しましょう。
・中2生:中1内容がスムーズに使えるか
・高2生:高1までの内容が定着しているか
・「解ける」だけでなく「説明できるか」を確認
・教科書・基本問題を丁寧に見直す
特に英語や数学は、基礎が曖昧なまま受験学年に入ると取り戻すのが大変です。0学期は、できない部分を見つけることが目的。
「今のうちに気づけた=成功」と前向きに捉えてください。
0学期でよくある失敗が、最初から気合を入れすぎてしまうことです。この時期に必要なのは長時間学習ではなく、継続できる学習習慣です。
おすすめの考え方は以下の通りです。
・平日は30分〜1時間でOK
・毎日机に向かうことを最優先
・内容は「軽くても毎日」
・英単語・計算・一問一答など短時間学習を活用
また、生活リズムを整えることも重要です。
・就寝・起床時間を一定にする
・休日の昼夜逆転を防ぐ
・勉強できる体調を保つ
受験は長期戦です。勉強以前に「戦える生活」を作ることも、立派な受験対策です。
0学期は、完璧な受験生を目指す時期ではありません。むしろ、失敗しながら立て直す力を身につける時期です。
・やる気が出ない日があってもOK
・計画通りいかなくても引きずらない
・「翌日どうするか」を大切にする
また、この時期に一度立ち止まって考えてほしいのが進路のことです。
・なぜ受験をするのか
・どんな高校・大学に進みたいのか
・将来のイメージがなくても「選択肢を広げたい」で十分
明確な目標がなくても構いません。考え始めること自体が、受験生への第一歩です。
0学期は成果が見えにくく、後回しにされがちな時期です。
しかし、ここで作った基礎・習慣・意識は、受験学年に入ったときに確実に力になります。
毎年、「もっと早く始めればよかった」と言う生徒がいる一方で、「0学期に準備していてよかった」と自信を持って走り切る生徒もいます。
その違いは、特別な才能ではなく、今この時期の小さな積み重ねです。
0学期は、未来の自分を助けるための準備期間。今日の30分、今日の意識の切り替えが、半年後・一年後の結果につながっていきます。
無理なく、でも確実に、一歩を踏み出していきましょう。
0学期とは、受験勉強を本格的に始める前の「準備期間」です。この時期に大切なのは、無理に勉強量を増やすことではなく、基礎を確認し、毎日机に向かう習慣を身につけ、受験に向けた生活リズムと心構えを整えることです。
中学2年生・高校2年生の今だからこそ、弱点を見つけ、立て直す時間があります。0学期をどう過ごしたかは、受験学年に入ったときのスタート位置を大きく左右します。
今日の30分の積み重ねが半年後、一年後の自分を支えてくれます。受験はすでに静かに始まっています。
未来の自分のために、0学期を大切に過ごしていきましょう。
山口大学経済学部観光政策学科卒業。2024年の10月に漢検準1級に合格し、現在1級を勉強中。座右の銘は「鳴蟬潔飢」。サードプレイス(第三の憩いの場)的な塾を目指し、そこを居心地の良い場所、行きたいと思える場所になるように日々頑張って行きます。