「家でスマホばっかり触って、勉強をしない。」
多くの保護者様からこのようなお話を耳にします。
生徒に「スマホは1日30分!!」などと言っても冗談扱いされます。
そんな私自身も実際はスマホ時間が多い人間だと思います。
しかし、スマホは活用次第では多大なるメリットもあり、見方を変えれば「スマホは1日30分!!」も現実的なものになるのではないかと考えました。
先日、毎日個別塾5-Daysでは、約5,000名の小学生・中学生・高校生を対象とした生活習慣に関するアンケートを実施しました。今回はそのアンケートからスマホとの向き合い方を変え、スマホ時間を短縮する方法を考察していきます。
アンケートの概要
【調査対象】
・毎日個別塾5-Days・他個別指導塾に通う小学生・中学生・高校生が対象
・約5,000名の生徒のうち、3,584名が回答(回答率約71.6%)
(内訳)
小学生 874名
中学生 2,281名
高校生 429名
【調査時期】
2025年9月24日~2025年9月30日
【調査方法】
オフラインによるアンケート方式
【成績帯について】
今回のアンケートにおいて、以下を成績帯として定義しました

スマホとの向き合い方について考える前に、実際に今の子供たちはどのような生活サイクルの中でスマホを使っているのかを考えるために、家庭学習の代表である宿題とスマホの関係について考察していきます。
「1週間で学校の宿題をした時間はどれくらいですか?」という質問において以下の結果が得られました。

この結果によると、どの世代においても成績帯1や5など生徒たちは宿題をした時間が比較的短いのに対し、成績帯2や3などの中間層は宿題に費やす時間が多くなっていることがわかります。
特に、中学生・高校生においてはこの傾向が顕著に現れています。中学生においては成績帯2~4の生徒の4分の1が2時間以上、半数以上が1時間以上費やしているのに対し、成績帯1と5の生徒の4分の1以上が30分以内に収まっています。
これらの差が生じる原因として以下のものが考えられます。
①.宿題を実施しているか否かの差がでている。
②.宿題の難易度が高く取り組めない人がいる。
③.宿題の量が現実的に完遂できる量ではない。
④.宿題に集中して取り組めているか否かの差がでている。
この内、④の原因についてさらに詳しく見ていきます。
次に、「1週間でスマホを使った時間はどれくらいですか?(ゲームや動画を含む)」という質問の結果を見ます。

こちらの質問では中学生・高校生の全成績帯で5~6割が3時間以上もスマホに時間を費やしています。スマホの使い道は多岐に渡り、動画を見る・ゲームをする・インターネットを使う・勉強に使う・地図を見るなど様々な用途で使っていると思われます。例えば、この質問の選択肢に5時間以上や10時間以上などを追加してもそれを選ぶ人はかなり多いと思われます。「④.宿題に集中して取り組めているか否かの差がでている。」が宿題に時間がかかる原因であると仮定した場合、その集中を妨げているものは紛れもなくスマホ時間になると考えます。
学校から帰ってきて、寝るまでの間、全ての子供たちが共通して毎日行っていることとして、主に食事(夕飯)、入浴、宿題の3つが挙げられます。これらにそれぞれ1時間の時間を割り振るとそれだけでもう3時間分は使ってしまいます。そのうえ、スマホを1週間で3時間、1日で約30分は必ず使っていることを考えると、部活などから家に帰り18時や19時頃だったとしても、これらの時間を考慮すると21時半や22時半になってしまいます。睡眠時間ももちろん大切なので、23時には就寝すると考えると30分~1時間半しか別途使える時間がないことになります。
現実はもっと深刻で、実際問題スマホ時間を1日30分以下にしている人や23時までに就寝をしている人は数少ないでしょう。
そのうえで勉強時間も確保したい子供たちが行いがちなのが睡眠時間を削るということです。ここで、一度子供たちの睡眠時間についても考えてみましょう。
まずは、「1週間の平均 朝は何時に起きていますか?」という結果です。

こちらの結果は、平日学校があることを踏まえると極端な差は生じにくく、6時台~7時台に起きる子供たちがやはり多いです。それに対し、「1週間の平均 夜は何時に寝ていますか?」というアンケート結果を見てみましょう。

こちらも、起床時間が基本的に決まっているため、それに応じた就寝時間となっています。中高生は22時~23時台に就寝するという回答が多かったですが、一般的に中高生に必要な睡眠時間は8~10時間といわれているようなので、必要な睡眠時間がこの内確保できている人は22時就寝で6時起床もしくは23時就寝で7時起床の人たちになります。
先述の時間配分でいけば、例えば毎朝6時起床の人が18時に帰宅、食事と入浴、そして宿題で21時。その後スマホ時間を入れると21時半。8時間睡眠を達成するには22時には就寝する必要があるので30分しか残り時間はありません。もちろん食事や入浴に1時間も掛からない人も多いとは思いますが、それを加味し、合わせて1時間短縮できたとしても1時間30分しか勉強時間を確保できないのです。この例では、あくまでスマホ時間を30分で設定していますが、先程も述べたようにほとんどの子供たちがそれ以上の時間スマホを利用していると思います。
これまでことから、スマホ時間を長くても平日1日30分までにキープしなければ宿題と別途での家庭学習の時間を取ることは難しいことがわかります。
ですので、ここからいかにしてスマホ時間を1日30分に短縮するかを考えていきましょう。
どうすればスマホ時間を短縮することができるのでしょうか?
スマホ依存という言葉がありますが、この言葉を聞いて一般的に皆さんが想像するのはスマホを1日中使っている人でしょう。しかし、私はスマホ依存とは何でもかんでもスマホに頼っている人のことを指すと考えます。
今やスマホ1台あれば何でもできる時代。電話やメールだけでなく、テレビや新聞、本、音楽プレーヤー、地図などもスマホが代替してくれています。だからこそ、スマホ時間は肥大していますが、スマホの活用方法をしっかり見直すことでスマホ時間を短縮することができるのではないでしょうか?
例えば、音楽プレーヤー。これも音楽業界では賛否がありますが、サブスクリプションで多くの曲がスマホ1台で聴くことができ、自由にプレイリストを作成できるという点において、圧倒的にCDやレコードで聴くよりも便利さという点では勝っていると言えるでしょう。こういうものに関してはスマホに頼ることで大幅に音楽を聴くという手間を省くことができ、様々な音楽に触れることで新たな言葉を知ることができるというメリットもあると思います。
それとは反対に地図は、スマホによって便利になったものの人間の成長に対し好影響を与えているとは言い難いでしょう。スマホがない時代は紙の地図によって自分の行きたい場所へのルートを自分で考え、地図を持ち運べない場合はそれを暗記して目的地へ向かったはずです。それが今ではスマホが音声付で目的地までのルートを案内してくれます。これは便利さという点においては紙の地図よりも勝っていますが、スマホを「地図」として使う行動は「地図」を使っているのではなく、単に「スマホ」を使っているだけに過ぎないのでしょうか?つまり、スマホの「地図」を使っている人は本当の意味で「地図」を使っていないと言えるでしょう。本当の意味での地図を使うことで地名を覚えることができ、勉強にもかなりの好影響があると考えます。
このように「スマホを活用するべきもの」と「スマホを活用するべきではないもの」の取捨選択をまずは実行することが大事です。そして、その中の「スマホを活用するべきもの」に関してはスマホ時間の計算に含む必要もないと思います。なぜなら、それを使うことで長期的な目で見れば時短になっており、効率的だからです。だからこそ、「スマホを活用するべきもの」の定義はしっかり自分で決めなければなりません。私はそれを以下の3つだと定義しています。
①スマホを活用しない場合と同等の効果が得られる。
②スマホを活用することで効率的になる。
③スマホを活用しない場合に得られるものが少ない。
この3つの定義において、「スマホを活用するべきもの」と「スマホを活用するべきではないもの」を私は以下のように区別しています。
「スマホを活用するべきもの」・・・音楽、予定管理、ショッピング、勉強の解説動画を見ること。
「スマホを活用するべきではないもの」・・・地図、読書、ゲーム、辞書、問題集などの解答を見ること。
辞書や問題集などの解答においてスマホを活用する人がいます。たしかに効率的ではありますが私は集中力が途切れる原因となるため、「スマホを活用するべきではないもの」に分類しました。似たような項目で勉強の解説動画を見ることに関しては「スマホを活用するべきもの」に分類しましたが、これも勉強時間の終盤に活用するなどの工夫は必要であると考えます。
これらの区別や「スマホを活用するべきもの」の定義付けも人それぞれの価値観によって変わると考えます。
先述の地図に関してもやはり効率を重視するならばスマホでのルート案内機能を使うべきです。
ただ、この区別をはっきりすることでスマホを使う時間と使わない時間の区分もしっかりすることができます。まずは一度、自分なりの定義を決め区別してみましょう。
スマホを活用するべきものの区別ができたら、次にするものは時間配分です。いくら活用するべきものを区別したからと言って、朝から晩まで音楽を聴いたり、ネットショッピングをしていては意味がありません。スマホを活用することで効率的になるため、活用するのであって、それをひたすら長時間続けていては効率的とは言えませんし、先に私が『「スマホを活用するべき」と考えたものはスマホ時間に入れなくてもよい』と述べましたが、それはそれぞれに適切な時間配分を施したときに限った話です。この適切な時間配分というものはそれぞれの価値観で決めるのではなく、客観的な視点(他人の意見を参考に)で決めるのが望ましいでしょう。
ここまでの、「スマホを活用するべきもの」はスマホ時間に計算しなくてよいということ、「スマホを活用するべきではないもの」はそもそもスマホを使って行うべきではないので、スマホ時間に含まれるはずがないということから、これらの2つの区分で簡単に分けることができないものが先から再三言っているスマホ時間というものにあたるのではないかと考えます。
それは、「SNS」と「ゲーム」です。
SNSは、スマホ独自の文化と言ってもいいのではないでしょうか?また、ゲームもスマホでしかできないゲームが多くあり、スマホ時間の肥大化の原因となっています。
スマホ時間は1日30分までにするべきと述べましたが、私はこの30分に当てはめるべきものがこの強敵「SNS」と「ゲーム」であると考えます。「スマホは1日30分!!」という妄言もここまでの内容を踏まえると現実的になってきたのではないでしょうか?
ここまでスマホ時間の見直しの方法について考察してきました。スマホ時間の肥大化は時間が奪われるだけでなく、勉強中の集中力や、睡眠時間、睡眠の質にも影響を及ぼします。
①スマホの活用方法の区別
②客観的な視点での時間配分
③SNSとゲームは1日30分
この3つを意識して、スマホ時間を見直し、勉強時間を確保していきましょう。
5-Daysでは春期・夏期・冬期と年3回の三者面談を全生徒対象に実施しており、お子様の学習内容の到達度や現状の課題を共有し、目標達成に向けてのプランのご提案、お子様と保護者様の不安解決を行っております。学習面のご相談はもちろんですが、スマホ時間などの生活面のご相談もいただいております。
もちろん、入塾前にも三者面談を実施し、現状のヒアリング、目標とするべきことを明確にし、目標達成に向けてサポートいたします。
5-Daysでは、無料体験授業を実施しております。入塾前に授業の流れや雰囲気をしっかりお子様に体感していただき、安心して始められます。
ミツカル教育通信からインタビューを受けました!
インタビュー記事は、以下のURLから確認いただけます。
https://resemom.jp/kyoiku/interview/5-days-interview/
福山駅から程近い、西町校で教室長をしております。 大阪府出身で近畿大学附属高校から近畿大学に進学し、卒業とともに福山に移り住みました。 授業では生徒への承認を意識し、「勉強に自信がない。」「勉強が嫌い。」というネガティブな意識を、成功体験やコミュニケーションを通して、自信を持って、「楽しい」と言えるようにサポートしていきます。