「勉強も習い事もがんばっているのに、なかなかテストでいい点を取って帰れない」
そんなお悩みを抱える保護者の方は少なくありません。
実は、学力が伸び悩む背景には“生活習慣の乱れ”が隠れているケースが多いのです。
睡眠、食事、運動、習い事のスケジュール——これらのバランスが崩れると、どんなに勉強しても成果が出にくくなってしまいます。
今回は、生活リズムと学業成績の関係について、塾の視点からお伝えします。
まず注目したいのが「睡眠」です。
小学生に必要な睡眠時間はおよそ9〜10時間。
ところが、近年は夜遅くまで起きているお子さんが増えています。スマートフォンやゲーム、動画視聴などが原因で就寝時間が遅くなり、慢性的な睡眠不足になっているケースも珍しくありません。
睡眠中、脳はその日に得た情報を整理・定着させます。つまり、寝ることは“学びの仕上げ”の時間なのです。睡眠が不足すると記憶の定着が妨げられ、授業内容や塾で習ったことが頭に残りにくくなります。また、集中力や判断力も低下し、ミスが増える傾向があります。
塾でいくら良い授業を受けても、家庭でしっかり眠れていないと、学習効果が半減してしまうのです。
「朝ごはんを食べる子は成績が良い」という研究結果は、国内外で多く報告されています。
その理由は単純で、朝食が脳のエネルギー源となるからです。朝食を抜くと血糖値が低下し、頭がぼんやりして集中力が続きません。
理想は、炭水化物・たんぱく質・ビタミンをバランスよく摂ること。例えば、ご飯・味噌汁・卵・果物など、シンプルでも栄養が整った朝食が望ましいです。
また、朝の時間を慌ただしく過ごさないためには、前日の夜の過ごし方を見直すことも大切です。夜更かしを減らすことで朝に余裕が生まれ、食事もゆっくりとれるようになります。
現代の小学生にとって、タブレット学習やYouTubeは身近な存在です。教育的な使い方をすれば効果的ですが、長時間の使用は生活リズムを乱す原因になります。特に、夜の画面視聴は脳を覚醒させ、眠りの質を下げます。
保護者の方には、「就寝1時間前はデジタル機器をオフにする」「学習用タブレット以外の時間を制限する」など、家庭のルールづくりをおすすめします。
デジタル機器を“管理されるもの”ではなく、“使いこなすツール”として位置づけることが、子どもの自己管理能力を育てる第一歩にもなります。
これらは、塾の業界でもずっと経験的に語られていたことですが、その実態調査委に私たち5-Daysは踏み込みました。
私たち5-Daysでは、通塾している生徒を対象に、
「生活習慣と成績の関係」についてアンケートを実施しました。
・対象:毎日個別塾5-Days・他個別指導塾に通う小・中・高校生
・方法:紙アンケート(オフライン)
・時期:2025年9月24日〜9月30日
・有効回答数:3,584名(小学生874名/中学生2,281名/高校生429名)

その結果、先述までの話と一致する傾向が見えました。
・夜11時までに就寝できていない

・朝食を毎日たべていない

・1週間のスマホの使用が2時間以上ある

数字で見ると、「生活の整い具合」がそのまま「学力の差」になっていることがわかります。
塾での学習効果を最大限に高めるには、家庭での生活リズムを整えることが不可欠です。
早寝早起き、バランスのとれた食事、適度な運動、そして自分の時間を持つこと。これらが自然に循環している子どもは、心身ともに安定し、学びへの意欲が高まります。
一方で、生活が乱れていると、どんなに勉強しても集中できず、モチベーションも下がります。「努力しているのに成果が出ない」と感じたときこそ、勉強量より“生活習慣”を見直してみてください。
ただ、これまでは気が付いていても「もっと早く寝ようね」「スマホ減らそうね」と言っても、
子どもも親も“何となく”のままで終わってしまうことが多かったのではないでしょうか。
それを「ココをこれだけ変えてみよう!」と具体的に伝えられるようにしたのが、
5-Daysの新しい仕組み「ライフスタイル診断」です。
この診断では、現在と目標の偏差値・就寝時間・朝食の有無・スマホの使用時間・お手伝いの有無など、
特に影響力のある「キー項目」に注目して生活リズムを分析します。
結果は数値で見える化され、
「目標の成績に近づくにはどの部分を、どれくらい改善すればいいか」、その差や改善ポイントが一目でわかります。
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たとえば、お子さんが目標とする偏差値帯の平均就寝時間が21:00~22:00だとします。
診断ではお子さんの就寝時間帯は24:00~25:00でした。
この診断結果の数値やアドバイスをみることで、
「まずは30分早く寝るようにしてみよう!」 「11時になったら、スマホを預かるね!」
このように、これまで「早く寝なさい!」と“ぼんやりしたアドバイス”だったものが、
「今日からできる行動」に変わるのです。
生活習慣を数字で見える形にすることで、これまで難しいと思われていた生活面での改善に
保護者・子ども・教室が同じ方向を向いて取り組めるようになります。
勉強と生活を一緒に整える “ハイブリッド指導” が、いま動き始めています。
学力向上のために必要なのは、難しい教材でも高額な指導法でもありません。
一番の基礎は「健康的な生活リズム」です。睡眠・食事・習い事・遊びのバランスを整えることが、子どもの学習能力を引き出す土台になります。
塾での学びを最大限に活かすためにも、家庭での“毎日の過ごし方”を一緒に整えていきましょう。
「がんばってるのに伸びない」と感じたとき、その答えは案外、勉強机の外にあるのかもしれません。
5-Days新井口校の教室長を務めてます。 「勉強は誰でもできる」を真摯に考えて、主に教材開発の面から中学受験から大学受験に向けた受験指導に関しても心得えております。 文系大学出身にも関わらず、5-Daysで夏や冬に開催される中3生合同勉強会では理科を中心に理系科目を担当しています。一度きりの授業でも「先生のおかげで理科や数学ができるようになった」と言ってもらえる指導を展開しています。 プライベートでは、2児の父として奮闘中。我が子のように塾生を迎え入れ、保護者のみなさまと一緒に悩み、子育てをしたいと考えてます。