こんにちは、本日は北海道公立高校入試についてわかりやすく説明していきます。
さて、北海道の公立高校入試では主に2つの要素で合否を判定します。
ひとつめが「学力点」。簡単に言うと入試当日の試験の点数です。
科目は国語・数学・社会・理科・英語の5科目で、1科目あたり100点満点ですので合計500点満点です。
試験は1科目あたり50分で行われ、どの科目も基礎的な問題から難易度の高いハイレベルな問題まで幅広く出題されます。
近年は記述式の問題が増加しており、どの科目でも読解力・表現力が重視される傾向があります。
もうひとつは「内申点(学習点ともいいます)」と呼ばれる点数で、中1からの通知表の成績によって決まる点数です。
計算式は次のようになっています。

例)中1の9教科合計が32、中2の9教科合計が34、中3の9教科合計が36の場合
32×2 + 34×2 + 36×3 = 240点(内申点)
また、内申点は20点ごとに区分されて「内申ランク」と呼ばれています。
内申ランクの分け方はこちらです。

この「学力点」と「内申点」で合否を決めるのが一般入試の特徴です。
注意すべきは学力点が500点満点、内申点が315点満点だからといって学力が優先されているのではないという点です。
後述する「学力重視枠」「内申重視枠」を除き、定員の70%の人数は「学力点」と「内申点」を同等に評価して合否を決めています。
つまり入試の半分は学力試験を受ける前に決まっているということですね。
また、「内申点」は中3の成績のみ3倍で比率が高いとはいえ、中1・中2の成績も大きく関わります。
ですので、中1・中2の通知表をしっかりがんばっておくことで貯金ができ、有利に戦えるようになるということです。
北海道の高校入試では中3になってから逆転合格を狙うのが難しく、普段から地道にコツコツと積み上げた生徒さんの方が有利であると言えます。
上記のように、学力点と内申点を同等に評価して合否を決める枠が定員の70%ほどありますが、合否を決める枠には入試当日の点数を重視する「学力重視枠」と内申点を重視する「内申重視枠」があり、それぞれ定員の15%ほど設けられています。
どちらの枠もそれぞれ「学力点」:「内申点」をどの程度の比率で合否決定するかは各高校の判断に委ねられていて、例年6月ごろに北海道教育委員会のHPで発表されます。
例えば令和8年度入試における札幌東高校の比率はこのようになっています。
学力重視枠…「学力」:「内申」=8:2
内申重視枠…「内申」:「学力」=6:4
近年の傾向としては学力上位の高校ほど「学力重視枠」における学力の比率を高くして、「内申重視枠」における内申の比率が低くなっています。
「学力重視枠」の「学力」:「内申」=10:0という学校も目立っています。
何かしらの事情で内申は高くないけれど学力には自信があるという生徒さんにとってはありがたい枠と言えるでしょう。
ただし、この枠は定員の15%しかありません(定員320名の学校なら48名分)のであまりあてにしすぎない方が良いでしょう。
このように合否の決め方は3種類ありますが、決定順が決まっています。
✅まず定員の70%を通常の決め方(内申と学力を同等に扱う)で決める
✅1の時点で合格となっていない生徒さんを対象に、定員の15%の「学力重視枠」で合格者を決める
✅2の時点で合格となっていない生徒さんを対象に、残りの15%の「内申重視枠」で合格者を決める
※2と3ではどちらの枠を優先するかは学校の判断により前後する
「学力重視枠」「内申重視枠」は通常の決め方で合格とならなかった生徒さんを対象にした枠ですので、まずは通常の決め方である内申と学力を同等に扱う枠での合格を目指すのが良いでしょう。
札幌北高校など一部の高校では、科目による傾斜配点が採用されています。
例えば札幌北高校では数学と英語が2倍の配点となっています。
つまり満点が以下のようになるわけです。
国語・社会・理科…各100点満点
数学・英語…各200点満点
合計700点満点
実際に合否を決める際は、この700点満点の得点を500点満点に圧縮して(7分の5をかけて)学力点とし、上記と同様の合否の決め方で合格者を決定していきます。
2022年春の入試制度変更以降、平均点が低めになることが増えています。
国語・社会・理科で資料から考察して説明させるような問題が増えており得点しづらくなっていることに加え、問題集でよく見る問題よりもしっかり理屈を理解していないと解けないような問題が増えてきていることが理由として挙げられます。
上位の高校を目指す生徒さんであればこういった問題に立ち向かえる「考察力」「表現力」を鍛えなければいけません。
一方で、上位校以外を目指す生徒さんの場合は自分の力で正解できるはずの問題をしっかり取りきる力を伸ばすことと説明させる問題で中間点を取れるような書き方を身につけることが非常に重要です。
自分の目標点に応じた対策を徹底しましょう。
また、平均点が低くなっていることで起こっている現象として、各地域のトップ校以外の学校では受験生の多くが思ったように得点できず、内申点の差を逆転できないというケースが多いように感じます。
つまり内申のリードがあれば当日に得点が伸びなくてもそのまま逃げ切れているということです。
この傾向は今後も続く可能性が高いと考えられますので、これから受験する生徒さんは中1・中2から地道に勉強して内申点を高く確保しておくことが受験合格への近道であると考えた方が良いでしょう。
北海道の公立高校入試では入試当日の「学力点」と通知表の成績で決まる「内申点」を同等に評価して合否を決定します。
例外として「学力重視枠」「内申重視枠」がありますが、定員の15%ずつと少なめの枠ですのでここを狙いにいくよりは通常の枠を狙ったほうが無難です。
また、入試の問題が難しくなってきているため「学力点」をしっかり取りきるのは難しい状態です。
よって「内申点」つまり学校の通知表を意識して定期試験や小テスト、提出物などをしっかりがんばるのが北海道の公立高校入試では非常に大切であると考えていただくと良いですね。
毎日個別塾5-Days手稲前田校では内申点を大切に学校の授業をいかに理解するかを重要視しつつ、中3の生徒さんには入試の当日の点数にこだわった学習を並行して進めています。
学習相談や無料体験学習は随時受け付けておりますのでお気軽にご相談くださいね。
手稲前田校教室長の神山和徳(こうやまかずのり)と申します。 私は大学生のころにアルバイトとして塾の先生の仕事を始めて以来、二十数年を個別指導塾の先生として過ごしてきました。 わからないことがわかるようになってくれたとき、成績が上がったのを嬉しそうに報告してくれたとき、志望校に合格して喜びを分かち合ったときなど日々の皆さんの笑顔が忘れられない最高の思い出です。 手稲前田校でもスタッフ一同皆さんを笑顔にできるようがんばります! 学習相談や体験授業はお気軽にお申し出くださいね。