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「おはようございます」「ありがとう」など、日常の挨拶。
一見、学力とは関係がないように見えますが、近年の教育調査では「自分から挨拶をする小学生ほど学力が高い傾向がある」ことが分かってきています。
文部科学省の「全国学力・学習状況調査」では、「進んで挨拶をする児童」は、国語・算数ともに平均正答率が高いという結果が出ています。つまり、挨拶する習慣と成績には確かな相関関係があるのです。
なぜ挨拶が学力に関係するのでしょうか?
それは、挨拶という行動が「自己肯定感」「社会性」「生活習慣」といった、学びの基礎となる力と深く結びついているからです。
5-Daysでは、通塾している生徒さんを対象に、アンケートを実施いたしました!
■対象:毎日個別塾5-Days・他個別指導塾に通う小学生・中学生・高校生
■方法:オフラインによるアンケート形式
■調査時期:2025年9月24日~2025年9月30日
■有効回答数:3,584名(内訳:小学生874名、中学生2,281名、高校生429名)
今回のアンケート調査において、成績は以下のように区分しました。

※中学生において、定期試験がなく単元テスト実施校については、生徒の平均得点率を成績帯とする
「1週間のなかで"自分から"挨拶をした回数を教えて下さい」という質問で調査を行いました。

特に小学生は自分から挨拶をした回数が多い生徒ほど成績が良い傾向が読み取れます。自発的な行動こそが今後の学習にも如実に関わってくるでしょう。
自分から挨拶をするには、「相手を意識する力」と「自分の存在を肯定できる心」が必要です。
その背景にあるのが、自己肯定感。
自己肯定感が高い子どもは、人との関わりをポジティブに受け止め、失敗を恐れずに挑戦できます。これは学習面でも重要な特性で、授業中に質問したり、発表したりする積極性につながります。
また、挨拶を通して他人との関係を築ける子は、先生や友達との信頼関係も良好。結果として、授業が理解しやすくなり、学習意欲も高まる傾向にあります。
つまり、「挨拶力」=「人との関係をつくる力」=「学びを広げる力」なのです。
挨拶は学校だけでなく、家庭での積み重ねが大切です。
親ができる工夫を3つ紹介します。
親が先に挨拶する
「おはよう」「おかえり」と、まず大人から声をかけることで、挨拶が自然な日常習慣になります。
名前を呼んで挨拶する
「○○ちゃん、おはよう」と名前を添えるだけで、相手を意識する力や温かさが伝わります。
挨拶できたらしっかり褒める
「いい挨拶だったね」「元気をもらえたよ」と肯定的に伝えることで、子どもは自信を持ち、挨拶を自発的に続けられるようになります。
挨拶を「教える」のではなく、「一緒に楽しむ」ことがポイントです。家庭での小さな声かけが、子どもの心と学びを大きく育てます。
挨拶の習慣をより定着させるには、家庭だけでなく学校・地域全体での協力が欠かせません。
地域の大人たちが登校中の子どもに「おはよう!」と声をかけるだけでも、子どもは安心感と一体感を得られます。これが地域ぐるみの“見守り文化”を育て、非認知能力(思いやり・自己調整力)を伸ばす効果もあります。
また、学校で「挨拶週間」や「笑顔であいさつ運動」を実施することで、子どもたちは「自分から関わる喜び」を体感できます。
挨拶の輪を地域全体で広げることが、学力と人間力の両方を育てる教育の鍵なのです。
「挨拶ができる子は成績が良い」というのは、偶然ではありません。
挨拶の習慣には、自己肯定感・社会性・生活リズム・学習態度といった、学力の土台を支える力がすべて詰まっています。
今日の「おはよう」は、明日の成績アップへの第一歩。
挨拶は、誰でも今すぐ始められる“最高の学習習慣”です。
山口大学経済学部観光政策学科卒業。2024年の10月に漢検準1級に合格し、現在1級を勉強中。座右の銘は「拳拳服膺」。サードプレイス(第三の憩いの場)的な塾を目指し、そこを居心地の良い場所、行きたいと思える場所になるように日々頑張って行きます。