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習い事にスポーツに塾…子どもの未来のためにと、忙しいスケジュールをこなしているご家庭は少なくありません。
しかし、大人でも「休む時間がない」と疲れてしまうように、子どもたちにも“限界”はあります。
今回は、習い事のやりすぎによる“見えにくい疲れ”のサインと、バランスのとれたスケジュールの見直し方をご紹介します。
現代の子どもたちは、実に多くの習い事に取り組んでいます。文部科学省の調査によると、小学生の約7割以上が何らかの習い事に通っており、1人あたりの平均数は2〜3つとされています。
「英語は将来のために」「ピアノは感性を育てる」「スポーツも必要」「塾も大事」——すべて正論です。
しかし、それらが積み重なった結果、平日は毎日予定で埋まり、土日すら習い事に通うというスケジュールになってしまうことも。
このような“過密スケジュール”は、一見充実しているように見えて、実は子どもの心身に大きな負荷をかけている可能性があります。
子どもは、親が思う以上に無理をしてしまうことがあります。
特に、「頑張り屋さん」「親の期待に応えたい」と感じている子ほど、自分から「疲れた」とは言い出しません。
以下のようなサインが見られたら、疲れのサインかもしれません。
以前は楽しそうにやっていたことにも関心を持たなくなった場合、心の疲れがたまっている可能性があります。
疲れがたまると、自律神経のバランスが乱れ、風邪をひきやすくなったり、慢性的にだるさを訴えることも。
小さなことで怒ったり泣いたりするのは、感情のコントロールが難しくなっているサイン。
ストレスがたまっている証拠かもしれません。
時間的にも精神的にも余裕がなくなっていると、集中力の低下として現れます。
習い事は、子どもの将来の可能性を広げる素晴らしい機会です。
しかし、詰め込みすぎてしまっては、本来の目的である「成長」や「自信の獲得」とは逆の結果になりかねません。
特に、小学生〜中学生の間は、「遊ぶ」「休む」「何もしない」時間も重要な学びの時間です。
この“余白”があることで、子どもは内面を育て、創造力を膨らませていきます。
では、どのように習い事の見直しをすれば良いのでしょうか?以下の3つのステップで整理してみましょう。
まずは、子ども本人の気持ちを聞いてみましょう。「楽しい」「やめたくない」と感じているものには意味があります。
逆に「行きたくない」「疲れる」と感じているものは、思い切って見直しが必要かもしれません。
学校、宿題、習い事、睡眠、自由時間を1週間分表にしてみましょう。
詰まりすぎていないか、自由時間は取れているかを視覚的に確認することで、客観的に判断しやすくなります。
「この習い事は将来的に必要?」「今の時期にやるべき?」という観点で優先順位をつけてみましょう。
「今は英語よりも基礎学力を」など、“今この子に必要なもの”を軸に選ぶことが大切です。
習い事をやめることを「挫折」や「失敗」と捉える必要はありません。むしろ、自分の意思で選び直す力を育てる良い機会です。
また、やめたことで「本当にやりたいことが見つかった」「気持ちに余裕ができて集中力が戻った」という声も多くあります。
子どもの成長は、“減らす”ことで加速することもあるのです。
習い事は子どもの人生を豊かにしてくれる反面、大人の都合や期待でスケジュールが埋め尽くされていないか、時には立ち止まって見直すことも必要です。
親としての役割は、「すべてを用意すること」ではなく、子どもが健やかに育つための“環境”を整えることです。
疲れた時に「やめたい」と言える家庭環境があるだけでも、子どもは安心して挑戦を続けていけるはずです。
1.習い事が多すぎると、見えない疲れが子どもに蓄積する
2.「無気力」「体調不良」「イライラ」などがサイン
3.習い事は“質とバランス”が大事。本人の気持ちと今の生活を重視
4.やめることは逃げではない。ゆとりある環境が、自立と成長につながる
5-days横川教室の教室長。歴史の授業に自信があり、楽しくてわかりやすい解説が好評です。「生徒が誰かに勉強を教えられるほど得意になってほしい」を信念に、日々指導に熱を注いでいます。現在ダイエットにも挑戦中で、目標はあと5kg減!勉強も健康も、日々コツコツ積み重ねを大切にしています。