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皆さんのお子さまは、日頃どんなお手伝いをしていますか?
お皿を運ぶ、洗濯物をたたむ、買い物を手伝う…。
一見すると「学習」とは関係のないように見えるこれらの行動ですが、実はお手伝いには「読解力」を伸ばす大きなヒントが隠されています。
今回は、社内で実施したアンケート結果から、「お手伝い」と「読解力」の意外な関係についてお話しします。
■対象:毎日個別塾5-Days・他個別指導塾に通う小学生・中学生・高校生
■方法:オフラインによるアンケート形式
■調査時期:2025年9月24日~2025年9月30日
■有効回答数:3,584名(内訳:小学生874名、中学生2,281名、高校生429名)
今回のアンケート調査において、成績は以下のように区分しました。

※中学生において、定期試験がなく単元テスト実施校については、生徒の平均得点率を成績帯とする
以下の質問で調査を行いました。
Q.1週間で両親のお手伝いをした日は何日ですか?

小学生・中学生において、上位成績帯の子供は週3-4回以上のお手伝いを実施している傾向がある
家庭内での役割の分担は、子供の大きな存在の承認と奉仕精神(社会性)の醸成につながる可能性がある
→成績帯にも関与しているのではないか
以上のような調査結果が得られました。
読解力というと、「本をたくさん読むこと」でしか伸びないように思われがちです。
しかし、読解力とは「言葉を理解する力」だけでなく、「状況を読み取り、目的を理解して行動する力」でもあります。
つまり、「指示を聞き取り、必要な手順を考え、実行する力」も読解力の一部なのです。
たとえば、お母さんから「お皿を3枚持ってきてね」と頼まれたとき。
お子さまは頭の中で「どのお皿を?」「どこにある?」「3枚ってどれくらい?」と考えながら動きます。
このとき、言葉の意味を理解し、状況を判断し、行動に移す――まさに読解力の基礎が働いているのです。
お手伝いの中には「聞く・考える・選ぶ・行動する」という一連の流れが含まれています。
これを繰り返すことで、子どもは自然と「自分で考える読解力」を養っていくのです。
さらに注目したいのが、「お手伝いをする子は向社会性が高い」という点です。
向社会性とは、他人を思いやり、社会の一員として行動できる力のこと。
この力が高い子どもは、人の気持ちや立場を考えながら行動できるため、文章を読むときにも「登場人物の気持ち」や「場面の意図」を深く読み取ることができるのです。
お手伝いを通じて、「お母さんが助かるように」「家族のために」という意識を持つようになると、人との関係性を意識した理解力――つまり「読解力の根っこ」が育ちます。
読解力の高い子は、単に語彙が多いだけではありません。
相手の立場に立って考えられる子なのです。
それを育てる最初のステップが、「家庭での小さなお手伝い」なのです。
塾で多くの生徒を見ていると、読解問題が苦手な子ほど「自分の考えを言葉にする経験」が少ない傾向があります。
文章を読むときに「なんとなく読んで終わり」になってしまうのは、
日常の中で「考えながら行動する経験」が足りていないことが一因なのです。
お手伝いを通して「どうしたらうまくできるかな?」「次はこうしよう」と考えることが、実は国語の力、特に「説明文」や「物語文」を読む力にもつながっていきます。
たとえば、料理を一緒にするときに「次に何をするの?」と尋ねてみる。
買い物を手伝うときに「どっちが安いと思う?」と考えさせてみる。
そんな小さな対話の積み重ねが、読解力を支える“考える力”を育てていきます。
5-Daysでは、学力だけでなく「考える力」「伝える力」を大切にしています。
問題の答えを教えるだけでなく、子ども自身が「なぜそうなるのか」を考え、言葉にする練習を重ねています。
こうした力は、家庭での「お手伝い」や「会話」と深くつながっています。
もし「うちの子はあまり読解問題が得意じゃなくて…」と感じる場合、
無理に難しい文章を読ませるよりも、まずは家庭の中で「考えて動く経験」を増やすことをおすすめします。
そして、塾ではその経験をもとに「言葉で考える力」を伸ばしていく。
このように、家庭と塾が連携して子どもの成長を支えることが、
本当の意味での「学ぶ力」を育てる近道になります。
お手伝いは単なる家事の分担ではありません。
子どもにとっては、「考える」「理解する」「人を思いやる」練習の場。
その中で自然と育つ読解力は、机の上だけでは身につかない貴重な学びです。
もしお子さまが積極的にお手伝いをしているなら、
「えらいね」「助かったよ」と声をかけてあげてください。
その一言が、「人の役に立つことはうれしい」という気持ちを育て、さらに学びへの意欲を高めます。
そして、「うちの子はまだあまりお手伝いをしないな…」という場合も、まずは「一緒にやってみよう!」から始めてみましょう。
お子さまの中にある“考える芽”を、家庭の中で少しずつ育てていけるといいですね。
原校教室長の深谷尚輝(ふかたになおき)と申します。 私は中学生の時、全然勉強ができず、「どうせやってもできないからやりたくない」と悪循環に陥っていました。 そんな私に、「塾に通ってみたら?」と両親にアドバイスされ、塾に通うようになりました。塾に通い始めると、今まで苦手意識を持ってた教科、嫌いだからと後回しにしていた教科が、少しずつ分かるように解けるようになってきました。「わかってくると勉強も楽しいな」と思えるようになりました。 「勉強はできるようになると楽しい」そんな体験を皆様にも味わってほしいと思い、日々生徒様方と向き合っております。 我々と一緒に頑張ってみませんか?原校スタッフ一同誠心誠意サポートさせていただきます。 皆さまからのお問い合わせをお待ちしております。