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塾や学校で授業をしていると、よく発表する生徒と、静かにノートを取る生徒の差を感じることがあります。
「よく発表する子は成績がいい」と言われることも多いですが、
実際のデータから見ても、この傾向には明確な裏づけがあるようです。
■対象:毎日個別塾5-Days・他個別指導塾に通う小学生・中学生・高校生
■方法:オフラインによるアンケート形式
■調査時期:2025年9月24日~2025年9月30日
■有効回答数:3,584名(内訳:小学生874名、中学生2,281名、高校生429名)
今回のアンケート調査において、成績は以下のように区分しました。

※中学生において、定期試験がなく単元テスト実施校については、生徒の平均得点率を成績帯とする
以下の質問で調査を行いました。
Q.1週間で学校の授業中に発表した回数はどれくらいですか?

成績帯別に「授業中の発表回数」を分析すると、
上位層の生徒ほど、発表回数が多い傾向 が見られます。
一方で、発表が少ない(0〜1回)の生徒は中〜下位層に集中しています。
つまり、発表の多さは単なる性格の違いではなく、学力の差を生む重要な要素の一つになっているのです。
では、なぜ「発表すること」が成績の向上につながるのでしょうか。
授業中に発表する行為は、受け身の学習ではありません。
頭の中で理解した内容を、自分の言葉で再構成し、他者に伝えるという“アウトプット学習”です。
この過程では、単に「わかったつもり」では通用しません。
正確に説明しようとするうちに、知識が整理され、曖昧な部分に気づくことができます。
その結果、理解の定着度が格段に上がるのです。
教育心理学でも、「教えることが最も学習効果の高い行動」 とされています。
発表はまさに“教えること”のミニ版。
他人に説明することで、自分の理解が深まる。
この繰り返しが、学力の差となって表れていると考えられます。
発表が得意な生徒は、単に声が大きいわけではありません。
彼らは「自分の考えを言葉にする力」を持っています。
成績上位者の発表を観察すると、以下のような特徴が見られます。
✅問題の解き方を論理的に説明できる
✅根拠をもって意見を述べる
✅他の生徒の意見を聞いて修正・発展させる
つまり、発表を通じて「考える力」と「伝える力」が同時に鍛えられているのです。
この力は、定期テストだけでなく、入試の記述問題や面接でも大きな強みとなります。
一方、発表が少ない生徒の多くは、
「間違えたら恥ずかしい」「他の子の前で話すのが怖い」といった不安を抱えています。
しかし、発表できない=理解していない、とは限りません。
むしろ理解していても、それを表現する経験が少ないだけのケースがほとんどです。
このような生徒に対しては、いきなり「もっと発表しなさい」と促すのではなく、
小さなステップを積ませることが大切です。
例えば以下のような工夫で、発表への抵抗感が徐々に薄れ、自然に声を出せるようになります。
✅授業後に講師と1対1で答えを説明してもらう
✅発表の前に「考える時間」をしっかり取る
✅グループ内の発表から始める
塾や学校に必要なのは「発表しやすい空気」が存在していることです。
具体的には
✅発表した生徒をまず褒める
✅間違っていても否定せず、「いい考えだね」と受け止める
✅先生自身が発言の手本を見せる
このような姿勢が「発表しても大丈夫」という安心感を生み、
教室全体の雰囲気を変えていきます。
やがて、生徒たちは「発表することが特別な行動」ではなく、
「授業の一部」として自然に取り組むようになります。
そうなれば、学習効果は確実に上がっていくでしょう。
データから見ても、発表の多い生徒ほど上位の成績帯に属しています。
これは、発表を通じて学びの主体になっているからです。
受け身で教わる学習から、自分で考え・表現する学習へ。
この転換こそが、真の学力向上の鍵です。
授業中に積極的に発表する生徒は、すでに“学びの主役”になっているのです。
授業中の発表は、単なる勇気の問題ではなく、学力を伸ばす強力な学習習慣です。
発表の多い生徒ほど、自分の理解を整理し、考えを磨き、成績を上げていく。
「話すこと」が「伸びること」につながる――これが、データが示す明確な答えです。
毎日個別塾5-Days皆実町教室教室長。皆さんが望んだ将来に向けて歩めるように、日々その手助けをさせていただいております。学校の復習から受験に向けた対策、将来の相談など小さなことから大きなことまで、何でも共有出来るような教室を目指しています。この場でも皆さまの手助けになれるよう、様々な情報を発信できればと思います。